夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

秋明菊(貴船菊)  Anemone hupehensis var. japonica

2008年09月19日 11時57分46秒 |  あなたの鼓動、華


秋明菊。
今花壇を飾っている花で、かなり古い時代から日本に入っている花。
京都の貴船の秋明菊は特に有名で、貴船菊との別称もあると図鑑などには書かれていますけど、貴船菊は赤の八重の秋明菊のことを指すという人もいますね。
別名を秋牡丹とも。

非常に知られた花なのに、なぜか大和詩に歌われることが少ないのではないかな?
というのか、私が知らないだけかもしれないけど。
うろ覚えでもキーワードを覚えていないとググることもできないですよね。
なにか、ご存知の詩がありましたら教えてください。




菊の名前がついているけど、菊ではなくアネモネの仲間; Anemone hupehensis var. japonicaです。 
キンポウゲ科イチリンソウ属シュウメイギク。
ところで花弁に見えるのは、萼の変わったもので、花弁ではないそうです。
でも、こんな知識は学者さんには興味があるでしょうけど、私のような素人には「花弁でもいいじゃん」ですよね。

半日陰でも咲きますし、丈夫なので、お勧めの花。
多年草なので、毎年花を咲かせてくれます。
私は、一日陽のあたる、からからの庭に白の秋明菊を植えていたことがありますが、隣の侘助を脅かしていました。



それにしても、木の陰などで密やかに咲いている秋明菊なんて風情がありますけど、台風が近づいてきている曇りの日に撮った写真なのですが、ずいぶんとくっきりと色がでていますね。リサイズ以外の現像処理は何も加えていないのですけど。

共通データ
D300
MicroNikkor 200mm F. 4
ISO 400
WB Auto


我はけさうひにぞ見つる花の色を  バラ  ゴールドストライク  

2008年09月19日 10時28分53秒 |  気になる詩、言葉


もともと日本には古来種のバラ、ノイバラの系統があったのだそうです。その後中国から新しいバラが入ってきて定着し、さらに近年は西洋のバラが入ってきて、いろんな系統が存在しています。

ノイバラは万葉集では宇万良(うまら)と呼ばれ、荊とか荊棘と書かれています。
これが後に 「うばら」「花うばら」「野うばら」「野いばら」と転化して行ったそうです。
中国原産の薔薇は、最初はその訓をとって「そうび」と呼ばれていたらしい。
これが庚申バラ、つまり日本の園芸種のバラの母体になったとのこと。

我はけさうひにぞ見つる花の色を
          あだなる物といふべかりけり
                           紀貫之

これは「けさ」と「うひ」にぞに「さうひ」を読み込んであるのですね。

トップの画像は現代の園芸種。ゴールドストライクです。
存在感のある黄色と、しっかりした花びらが優しい中にも毅然としたものを感じさせる種類ですね。




この日記のオリジナルは2007年の5月31日に書いたものですが、トップのバラがあまりにもひどくて、写真を変更し、日記のてにおはを変えました。
日付も今日に変更し、カテゴリーも変えています。


共通データ
D300
MicroNikkor 200mm F. 4
ISO 400
WB Auto

招かれざる客  台風13号

2008年09月19日 02時16分33秒 | 日記
今日の夕方から岬(いすみ市)なのだけど、台風が追いかけてくるようですね。
このままいけば20日には台風の暴風圏内に入りそう。
いや、困った。
20日の夕方には5-6メートルの波になりそう。
私はきっと「波を撮りに行きたい」なんて騒ぐんでしょうね。