夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

栗の渋皮煮  もちろんレシピつき

2008年09月29日 18時07分53秒 |  食べるために生きる
先日の「今日は頂き物の多い日」を書いた日、実は、瓜の漬物や、ゴーヤを頂いた方からは、栗の渋皮煮をご馳走になったのです。美味しかった~ 
この方は庭に栗の木があるのに、渋皮煮のためにわざわざよそから栗を買われている。それくらい気合の入ったものなのです。美味しくって当然なのかもしれません。

渋皮煮は、作りたいものの一つだったのですけど、あの手間を考えると躊躇していました。でもこの味を知ったらもうどうにも抗えませんね。なんて思いながら我が家へ帰ってきて、翌朝見ると、ベランダのテーブルに栗が落ちている。あぁ、神様も作れっていっているのだなと覚悟を決めました。
この日は夕方には東京に戻らなければならなかったんですけど、栗を集めてきて、皮を剥きました。

結果はとてもおいしくできました。
ですから、お約束のレシピもつけておきますね。


材料

栗は鬼皮を含めて800グラムほどを使いました。
砂糖はストックが500グラムの袋しかありませんでした。もし足りなければ、出来上がりを東京に持っていったときに再度、砂糖を加えて煮ればいいと思い、これでスタートしました。最終的にはこれで十分でした。
重曹を大匙4杯ぐらい。

作り方

鬼皮を剥く;
鬼皮が上手に向ける人は下のプロセスは要らないかもしれませんが、お湯につけるといくらか楽に鬼皮が剥けます。
お湯のなかに栗を入れます。



お湯がぬるいくらいに冷めてきたら、栗の鬼皮を剥き始めます。
渋皮を傷つけないように慎重にね。
これが結構大変な作業。





灰汁抜きと、渋皮取り、栗を煮る;

鍋に水と栗を入れ、重曹を大匙あ1-2杯程度入れて茹でます。
お湯が沸騰したら、灰汁をとりながら10分から15分程度煮ます。
これ以下でも同じですが、煮るときには栗を崩さないように弱火で煮ましょう。
灰汁はきっちりと取らないと渋みが残ります。



煮汁を全部捨てて、栗を水に晒し、私は歯ブラシを使いましたが、つめ(の方がやりやすいかもしれません)で渋皮を取ります。何度か煮ますので、いっぺんにきれいにしなくても大丈夫。でも栗はできるだけ水につけた状態に保ちましょう。

もう一度鍋に水と栗を入れ、重曹をまた、大匙1-2杯程度いれて、茹でます。
お湯が沸騰したら、火を止めて、煮汁を捨て、栗を水に晒します。
このとき、再度残った渋皮を取りましょう。
黒い線状になったところは爪で端からとると案外とりやすいです。

栗が柔らかくなっていれば、次の工程は短くしても大丈夫です。
鍋に水と栗を入れて茹でます。沸騰したら、火を弱めて灰汁を取りながら、10分ほど煮ます。煮汁を捨てて、栗を水に晒します。


砂糖を入れて煮ます;

鍋に水と栗、砂糖を入れます。
今回は上のような理由で砂糖は500グラム使いました。
沸騰したら15分ほど煮て、冷ましながら、砂糖が沁みこむのを待ちます。
これでできあがり。


追加;

今回は、砂糖が少ないかと思いましたが、これでいい味になっていました。砂糖を足す必要はなかったですね。
また、出来上がりの栗にブランディをたらしてもおいておくと、お酒の好きな方にはいいかもしれません。漬け込んで1日くらい寝かせると、おいしくなりますよ。
マロングラッセの方が「高級」なんて思われている肩もあるようですけど、渋川煮を汁からあげて、表面が少し乾くくらいまでおくと、下手なマロングラッセよりも、美味しく感じられました。


栗がたくさん残りましたので、こちらは茹栗にしましたけど、これはこれでこの時期の定番。美味しく頂きました。まだずいぶんと残っています、、、



今週末には岬にいけませんので、今年の栗はこれで食べ納めでしょうか。
でも、思いもかけず渋皮煮にトライでき、美味しく食べることができました。
きっかけを下さった知人の方にお礼を申し上げておきましょう。
こちらではまたお作りになるとのことでしたが、きっと美味しく出来上がるのでしょうね。

田舎には、何もないという人もいます。
でも、私にはこんな贅沢をさせてくれるうれしいところに思えてなりません。