数日前にマイミクさんが桔梗をアップされ、秋の花だと思ったってかかれていました。桔梗は今頃から咲き始めて、秋の初めくらいまで咲いている花ですね。
ごくごく身近な花ですけど、意外と間違うことが多い。
桔梗は万葉集にも秋の七草の一つとして出てきます。
山上憶良の
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花
８－１５３７
萩の花尾花葛花瞿麦の花女郎花また藤袴朝貌の花
８－１５３８
瞿麦の花は撫子の花です。
桔梗は入っていないじゃないかって思われたかもしれませんけど、朝貌の花がそうなんです。
今の朝顔は平安時代に日本に入ってきたのだそうで、万葉の時代にはまだありませんでした。それでこの朝貌の花はなんだろうというのに諸説があるのですけど、桔梗だとする説が優勢なのだそうです。
万葉集のもう一つの詩
朝杲（＝朝顔）は朝露負ひて咲くといへど 夕影にこそ咲きまさりけり
詠み人知らず
この詩でも、朝顔は朝のほうがいいっていうけど、夕方の方がもっと素敵なんて詠まれていますよね。これからも朝顔が今の朝顔ではないということが分かります。
（萎んだ花が好きというなら別ですけど、、、、 それとも誰かに強制的にそういわされたのかしら、、、ご同輩、お察し申し上げます。泣）
ことろで、桔梗を近くの花屋で探しましたけど、あいにくありませんで、トルコキキョウで代用。もっともこれは在来種の桔梗とは異なるもの、名前が一緒なので遣わさせていただきましたよ。はい。
トルコキキョウは リンドウ目、リンドウ科、ユーストマ属
トルコキキョウのほかに、ユーストマとかリシアンサスなどとも呼ばれていますね。
アメリカのテキサスあたりが原産なのだそうで、あちらではテキサスブルーベルなどと呼ばれています。
ちなみに、本家の桔梗は キキョウ目、キキョウ科、キキョウ属
Baloon Flowerと呼ばれています。
桔梗の花 咲く時ぽんと言ひそうな
加賀千代女
英名も、加賀千代女もあの風船のような丸い花に目を惹かれた結果ですね。
追加
どうも気になって仕方がなかったのですけど、やっと散歩の途中で桔梗を見つけましたので、
こちらにアップしています。
撫子、これは桔梗と同じく秋の七草として万葉集にも入っていますけど、これも条件さえよければ一年を通じて咲いていますね。
何度もアップしている家のベランダの撫子ですけど、冬場に室内に取り込むこともないのですけど、一年中花を切らすことはありません。
以前にも書いていますけど、在来種の撫子の他に、中国から入ってきた石竹があり、ベランダのはこちらのほうでしょうね。
枕草子には草の花の中ではナデシコ、唐から来たものはもっと素晴らしいけど、日本のも負けてないわ～、、、なんて書かれていますので、当時はもうすでに植えられていたのですね。
ナデシコ目、ナデシコ科、ナデシコ属
ナデシコのバリエーション、カワラナデシコは常夏とも呼ばれていますけど、このところ再三出てきています源氏物語にも常夏の章がありますね。
コスモス、秋桜とも言われ季語としても秋になっていますので、秋の花として定着しているようですけど、今の時期から咲いている早咲きのコスモスも当たり前に見かけるようになりました。遅咲きのものは房総では１２月、１月にも道路の傍を飾っています。
コスモスは明治時代に入ってきたものですから、万葉集の秋の七草には入っていませんが、５月から冬まで花の時期の長い花です。
コスモスの一番知られたものが、オオハルシャギクだと思います。
そして大正時代からだそうですけど、キバナコスモス、これも岬ではもう畦などに花をつけ、野生化していますし、チョコレートコスモスも、ずいぶんと見られるようになりました。私はチョコレートコスモスってあの色のせいでそう呼ばれているのかと思いましたけど、ほんとうはチョコレートの匂いがするからなのだそうです。
コスモス、、、キク目、キク科、コスモス属
