家って、面白いですね。
若いころの家(そのころは部屋であったり、借りたうちだったりしましたけど)は雨露を凌ぐただの箱でした。でも、そこで生活をしてくると人間の巣としての意味が出てくる。体だけでなく、心の避難所としての意味ですね。
でも、年をとってくると、それ以上に自分の一生の終点としての意味合いがなんとなく込められてくるようで、心の避難所という意味合いが、以前よりももっともっと強くなってくる。なんだか家と自分が一心同体というような、、、、
いすみ市岬町。この海沿いの森の中の今にも壊れそうな古びた家。
ここへ入るのに、荷物を降ろしたら周りを一回りして、花を切ってきて、花瓶に入れてあげるのが一つの儀式のようになっていますって何度か書いています。
それも、この箱に安息を求める気持ちの表れなのでしょうか。
可もあり、不可もあるこの家。
それも全部受け入れましょう。
願わくば、私の命の続く限り、雨露を凌いでくれればと、、、、
薄、紫式部、葛