旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ラベンダー紀行 中富良野→美瑛

2004-09-02 21:40:39 | ラベンダー紀行
富良野・美瑛ノロッコ4号 (中富良野)

ラベンダー畑駅は臨時駅で無人駅だが、JRの社員が切符を売っている。中富良野までの乗車券を購入する。運賃は160円。これから乗る列車は「富良野・美瑛ノロッコ号」。観光トロッコ列車である。この列車に乗ろうとする人でホームが混雑してきた。列車がディーゼル機関車で推されて入線してきた。2両編成で富良野方の客車には運転台があり、機関車を遠隔操作できる。これで折り返すときに機関車を前に付け替える必要はなくなる。それはさておき、2両のうち1両が自由席、もう1両が指定席で、乗車位置が乗客に伝わっていなかったらしく混乱している。客室乗務員「ノロッコレディ」も大変だ。13時39分、列車が発車すると車内放送で沿線の案内をする。先ほど私が訪れたファーム富田、町営ラベンダー園も右手に見えますと紹介する。

わずか1駅でノロッコ号を下車する。下車する客にノロッコレディが町営ラベンダー園のリフト50円引き券を配布している。大忙しである。車内にいる子供が泣いている。聞けばウルトラマンの人形を落としたという。列車とホームの間に落としたそうで、停車中なのでどうにもならない。親は諦めているようである。玩具を残して中富良野を列車は13時43分に発車した。線路内に立ち入るのはご法度だが、玩具を拾い上げる。ここは無人駅だが委託駅らしく駅員さんの姿が窓口に見えるので、玩具を託す。ついでに先程上り列車で下車した時に途中下車印を貰っていなかったので推してもらう。まだ途中下車2駅目。

ラベンダー畑駅には何もないけど、中富良野駅は町の中心だろう。飲食店を求めて駅前を歩く。初めての中富良野では喫茶店でピザトーストを食べたのだが、今はビールが飲みたい。とおりに面して酒屋がある。缶ビールとスナック菓子を購入して駅に戻り、待合室で1杯やる事にした。暑い中歩き回ったせいか、ビールが旨い。今年一番の旨さである。空調の効いたビアホールでちゃんと注いでもらったものよりおいしく感じる。ビールは体調なんだなあと思う。爽やかな北海道だから旨いのだろうと思われるかもしれない。ここは盆地なので湿度も高く暑いのだ。まあ、旨かったんだから仕方がない。

旨かったついでに、先程玩具を託した窓口氏から、この後で使用する自由席特急券を購入する。今夜は札幌に泊まる予定だが、切符は旭川から途中の岩見沢までとする。岩見沢を過ぎると旭川から100キロを超え、料金が650円も跳ね上がるからである。それでも料金は1,100円であった。むろん札幌までに途中下車したい駅がある。

富良野で折り返した先程のノロッコ号が「富良野・美瑛ノロッコ4号」となって入線した。14時18分発車。自由席には空席もあった。次のラベンダー畑で窓側の席が空いたので移動する。そしてドッと乗客が乗り込んできてかなり立っている客もいる混みようとなった。蒸し暑い。ノロッコ号には冷房はない。ノロッコレディが今日ほど十勝岳連峰の山々が見える事はないと強調する。美馬牛小学校も丁寧に紹介する。混んでいて蒸し暑かったが、なかなか楽しかった。名残惜しいが15時03分美瑛着。 (つづく)