特急「スーパー北斗10号」 (函館)
平成16年7月20日火曜日。今朝もホテルの軽食のおにぎりを食べる。無料でありがたいけれど、朝食バイキングも食べたいなと思う。チェックアウトして地下鉄で札幌駅へ向う。ゆっくりしたい気持ちもあるが、今日のうちに上野まで帰ってしまおう。特急券を買うと8,000円もした。小樽-新潟間の2等寝台よりも高い。しかもフェリーは運賃込みでこの金額より安いのだ。でも帰りは鉄道でなければいけない。まだ乗ったことのない東北新幹線盛岡-八戸間に乗車しようと思うのだ。新幹線「はやて」は全車指定席だが、席はとれた。札幌から函館まで特急「スーパー北斗」、函館から八戸まで特急「スーパー白鳥」、八戸から上野まで新幹線「はやて」の利用となる。ちなみに「はやて」は東京まで行くが、私は常磐線に乗るので上野で降りる。
まだ時間があるので、お土産を買う。トラピストクッキーにする。札幌土産ではないが、函館を出発した「スーパー白鳥」が近くを通るから良いだろう。駅にある特定郵便局が10時に開くのを待ってお土産を送る。エクスパック500を利用する。これは料金が全国一律500円で、専用封筒に詰め放題である(重量制限30キロ)。余程比重の重いものを入れないと30キロも詰められないだろうが、クッキーの缶を入れるには最適である。九州にも送りたいので、全国どこでも500円は魅力である。PCから追跡もできる。荷物も送り、発車を待つばかりとなった。まだ少し時間があるので、ドトールで札幌の街を見ながらアイスコーヒーを飲む。次に札幌を訪れるのはいつだろうか。
特急「スーパー北斗10号」の発車時間が近づいた。昨日買った乗車券では札幌から入場できない。区間外となる札幌→白石の乗車券(200円)で入場し、エンジンを響かせて待っている列車に乗車した。車内は空いている。ホームの自動販売機でガラナを買ってくる。10時52分、高架駅の札幌を発車。複々線のまま地上に降り、札幌の街を走る。函館本線と分れ、再び高架線になり、新札幌着。北海道では有名なタレントを起用した広告が構内にあった。札幌市外に出ると森の中を列車は走り、寝台特急「北斗星3号」とすれ違った。
南千歳着。仕事で出張らしき客が乗りこんでくる。飛行機からの乗り換えであろう。乗車率が幾分良くなったが、東室蘭でその客らも降りてしまう。わずかな客を乗せ、白鳥大橋の下をくぐってゆく。洞爺で温泉へ向うであろう客も降りて、いよいよ空いてきた。車窓も寂しげである。長万部、八雲で少し客が乗ってくる。少ない客で気の毒だが、車内販売はまわってくる。車内限定のおつまみを買い、自分の土産にする。そして前から気になっていた「大沼だんご」を注文する。途中駅、大沼公園で積み込むという。以前、函館行の特急に乗っていたら、大沼公園からこの「大沼だんご」を車内販売し始めたが、これを買う乗客が多かった。函館までわずかな時間なので、車内で食べるのではなく、持ちかえるのであろう。
森で噴火湾と分れて山間に入って行く。駒ヶ岳の裾野を右へ左へカーブしながら列車は登って行く。やがて山と森と湖に囲まれた大沼公園に到着した。函館まで行く機会があれば、是非とも訪れて欲しい美しいところである。大正には新日本三景に選ばれている。トンネルを抜けて、函館の街へ列車は下って行く(上り列車だけど)。遠くに函館山が見えてきた。入手した「大沼だんご」はこの列車では食べずに、あとのおやつにする。「岡蒸気に乗って大沼に来る観光客のおみやげとして」、明治38年(1905)創業と掛け紙にあり、来年で100年を迎えるのだ。今日も「大沼だんご」を買い求める乗客が見られた。14時04分、終点の函館に到着した。改札へ向う途中で見た先頭車両は広告塔さながらであった。 (つづく)
平成16年7月20日火曜日。今朝もホテルの軽食のおにぎりを食べる。無料でありがたいけれど、朝食バイキングも食べたいなと思う。チェックアウトして地下鉄で札幌駅へ向う。ゆっくりしたい気持ちもあるが、今日のうちに上野まで帰ってしまおう。特急券を買うと8,000円もした。小樽-新潟間の2等寝台よりも高い。しかもフェリーは運賃込みでこの金額より安いのだ。でも帰りは鉄道でなければいけない。まだ乗ったことのない東北新幹線盛岡-八戸間に乗車しようと思うのだ。新幹線「はやて」は全車指定席だが、席はとれた。札幌から函館まで特急「スーパー北斗」、函館から八戸まで特急「スーパー白鳥」、八戸から上野まで新幹線「はやて」の利用となる。ちなみに「はやて」は東京まで行くが、私は常磐線に乗るので上野で降りる。
まだ時間があるので、お土産を買う。トラピストクッキーにする。札幌土産ではないが、函館を出発した「スーパー白鳥」が近くを通るから良いだろう。駅にある特定郵便局が10時に開くのを待ってお土産を送る。エクスパック500を利用する。これは料金が全国一律500円で、専用封筒に詰め放題である(重量制限30キロ)。余程比重の重いものを入れないと30キロも詰められないだろうが、クッキーの缶を入れるには最適である。九州にも送りたいので、全国どこでも500円は魅力である。PCから追跡もできる。荷物も送り、発車を待つばかりとなった。まだ少し時間があるので、ドトールで札幌の街を見ながらアイスコーヒーを飲む。次に札幌を訪れるのはいつだろうか。
特急「スーパー北斗10号」の発車時間が近づいた。昨日買った乗車券では札幌から入場できない。区間外となる札幌→白石の乗車券(200円)で入場し、エンジンを響かせて待っている列車に乗車した。車内は空いている。ホームの自動販売機でガラナを買ってくる。10時52分、高架駅の札幌を発車。複々線のまま地上に降り、札幌の街を走る。函館本線と分れ、再び高架線になり、新札幌着。北海道では有名なタレントを起用した広告が構内にあった。札幌市外に出ると森の中を列車は走り、寝台特急「北斗星3号」とすれ違った。
南千歳着。仕事で出張らしき客が乗りこんでくる。飛行機からの乗り換えであろう。乗車率が幾分良くなったが、東室蘭でその客らも降りてしまう。わずかな客を乗せ、白鳥大橋の下をくぐってゆく。洞爺で温泉へ向うであろう客も降りて、いよいよ空いてきた。車窓も寂しげである。長万部、八雲で少し客が乗ってくる。少ない客で気の毒だが、車内販売はまわってくる。車内限定のおつまみを買い、自分の土産にする。そして前から気になっていた「大沼だんご」を注文する。途中駅、大沼公園で積み込むという。以前、函館行の特急に乗っていたら、大沼公園からこの「大沼だんご」を車内販売し始めたが、これを買う乗客が多かった。函館までわずかな時間なので、車内で食べるのではなく、持ちかえるのであろう。
森で噴火湾と分れて山間に入って行く。駒ヶ岳の裾野を右へ左へカーブしながら列車は登って行く。やがて山と森と湖に囲まれた大沼公園に到着した。函館まで行く機会があれば、是非とも訪れて欲しい美しいところである。大正には新日本三景に選ばれている。トンネルを抜けて、函館の街へ列車は下って行く(上り列車だけど)。遠くに函館山が見えてきた。入手した「大沼だんご」はこの列車では食べずに、あとのおやつにする。「岡蒸気に乗って大沼に来る観光客のおみやげとして」、明治38年(1905)創業と掛け紙にあり、来年で100年を迎えるのだ。今日も「大沼だんご」を買い求める乗客が見られた。14時04分、終点の函館に到着した。改札へ向う途中で見た先頭車両は広告塔さながらであった。 (つづく)