ファーム富田 (北海道空知郡《上川管内》中富良野町)
ファーム富田のラベンダーも素晴らしい色をしている。以前来たときよりも抜群に美しい。見頃を過ぎた頃にきて、ラベンダーの評価を勝手に下げていたかもしれない。何年かに1度、遠方より来るだけなのに、これだけきれいな花を見られてよかった。
道内各地、日本各地からの観光客が多いのだが、台湾からの観光客が実に多い。別のツアーの客同士(と思われる)で何か話している。海外の観光地に行って日本人ばかりだなあと思う事があるが、まさにその台湾版である。中国語のパンフレットでは富田農場と紹介されていた。先ほど富良野から乗ってきた列車にも中国語で利用方法が書かれていた。冬には雪の北海道を楽しみに多くの観光客が訪れるのだろう。私も負けずに台湾に行かねばなるまい。
売店で絵葉書を買う。ラベンダーソフトなるものも買う。薄紫色をしていて、ほのかにラベンダーの香りもしたと思う。お行儀が悪いが、歩きながらなめる。大分長居をしてしまった。次の列車に間に合うだろうか。帯広→東京都区内の乗車券をポケットから取り出そうとするが、見つからない。財布にも入っていない。真っ青になった。運賃は16,380円。帯広→中富良野しか使っていない。運賃は2,420円。これでは13,960円の損である。観光バスが行き交うなか、鞄に仕舞ったつもりはないのだけれど、方々を捜していると、鞄のポケットから中富良野のパンフレットと共に発見された。ホッとした。駅で貰ったパンフレットを切符を仕舞ったのと同じポケットに入れたが、パンフレットを鞄に仕舞った時に、一緒に付いてきたのだ。切符は有価証券で現金と同じである。つい気が緩んでいた。管理はしっかりとせねばならない。
昭和63年(1988)の記念すべき初の北海道、後志管内で特別企画乗車券「道南ワイド周遊券」、上野までの特急券すべてを落としてしまった。損害額は一万数千円どころではなかった。旅行2日目にしてこのトラブル。最寄りの函館本線小沢駅から持っていた特別企画乗車券「青春18きっぷ」で千歳空港駅(現南千歳駅)へ移動。この後の食事代、宿代で航空券を買い、初めての飛行機に乗って夕方には羽田に到着した。わずか1泊2日の北海道旅行だった。千歳空港にモノレール乗車券の自動販売機があるのに驚いた。
今回は無事に切符はあったので、旅行が続けられる。臨時駅のラベンダー畑駅へ急ぐ。しかし切符の捜索に時間を食ったため、本当は発車時刻を誤って覚えていたためだが、駅に着く前に乗りたかった列車は出発してしまった。臨時駅は畑(ラベンダーではない)の中の仮設のホームで、商店も何もない。途中下車をした中富良野まで戻る事にする。 (つづく)
ファーム富田のラベンダーも素晴らしい色をしている。以前来たときよりも抜群に美しい。見頃を過ぎた頃にきて、ラベンダーの評価を勝手に下げていたかもしれない。何年かに1度、遠方より来るだけなのに、これだけきれいな花を見られてよかった。
道内各地、日本各地からの観光客が多いのだが、台湾からの観光客が実に多い。別のツアーの客同士(と思われる)で何か話している。海外の観光地に行って日本人ばかりだなあと思う事があるが、まさにその台湾版である。中国語のパンフレットでは富田農場と紹介されていた。先ほど富良野から乗ってきた列車にも中国語で利用方法が書かれていた。冬には雪の北海道を楽しみに多くの観光客が訪れるのだろう。私も負けずに台湾に行かねばなるまい。
売店で絵葉書を買う。ラベンダーソフトなるものも買う。薄紫色をしていて、ほのかにラベンダーの香りもしたと思う。お行儀が悪いが、歩きながらなめる。大分長居をしてしまった。次の列車に間に合うだろうか。帯広→東京都区内の乗車券をポケットから取り出そうとするが、見つからない。財布にも入っていない。真っ青になった。運賃は16,380円。帯広→中富良野しか使っていない。運賃は2,420円。これでは13,960円の損である。観光バスが行き交うなか、鞄に仕舞ったつもりはないのだけれど、方々を捜していると、鞄のポケットから中富良野のパンフレットと共に発見された。ホッとした。駅で貰ったパンフレットを切符を仕舞ったのと同じポケットに入れたが、パンフレットを鞄に仕舞った時に、一緒に付いてきたのだ。切符は有価証券で現金と同じである。つい気が緩んでいた。管理はしっかりとせねばならない。
昭和63年(1988)の記念すべき初の北海道、後志管内で特別企画乗車券「道南ワイド周遊券」、上野までの特急券すべてを落としてしまった。損害額は一万数千円どころではなかった。旅行2日目にしてこのトラブル。最寄りの函館本線小沢駅から持っていた特別企画乗車券「青春18きっぷ」で千歳空港駅(現南千歳駅)へ移動。この後の食事代、宿代で航空券を買い、初めての飛行機に乗って夕方には羽田に到着した。わずか1泊2日の北海道旅行だった。千歳空港にモノレール乗車券の自動販売機があるのに驚いた。
今回は無事に切符はあったので、旅行が続けられる。臨時駅のラベンダー畑駅へ急ぐ。しかし切符の捜索に時間を食ったため、本当は発車時刻を誤って覚えていたためだが、駅に着く前に乗りたかった列車は出発してしまった。臨時駅は畑(ラベンダーではない)の中の仮設のホームで、商店も何もない。途中下車をした中富良野まで戻る事にする。 (つづく)