北海道第一ホテルサッポロ
(札幌市北区北二十三条西4丁目)
苫小牧フェリーターミナルを発車した中央バスの高速とまこまい号は苫小牧駅前に到着。降りる人はおらず、そこそこの人数が乗ってきた。苫小牧-札幌間の高速バスは、北海道中央バス(小樽市)と道南バス(室蘭市)のハスカップ号がほぼ30分間隔で運転されており、非常に便利である。運賃も1,270円と安い。
苫小牧は王子製紙(東京都中央区)の企業城下町であり、ホテル、病院に王子の名前が付いている。苫小牧駅前を発車したバスは苫小牧市内をこまめに停車して行く。駅前から乗車した女子高校生がそれぞれ運転士に「ありがとうございました」と言って降りて行く。まだ高速には入らない。苫小牧市内だけの利用者も多く、高速バスと市内路線バスの両方の性格をもつ路線のようだ。
苫小牧東ICから道央自動車道に流入する。雨に煙る鬱蒼とした森が車窓から見えるが、あの中に分け入りたい衝動に駆られる。美沢(みさわ)PAで停車ボタンを押せばトイレ休憩するとのアナウンスがあるが、希望者は無く通過。ガラナには利尿効果があるのか、希望しなかった事を後悔する。輪厚(わっつ)PAではトイレ休憩のアナウンスは無かった。札幌南ICで流出して一般道へ。バスは札幌駅前バスターミナルまで行くが、札幌市最初の停留所、大谷地バスターミナルで苫小牧フェリーターミナルからの運賃(1,170円)を支払って降りる。すぐにトイレに向かう。
早くトイレに行きたかったから大谷地で降りた訳ではない。大谷地では地下鉄東西線に乗り換えられる。ここで乗り換えれば、市内が渋滞していても早く中心部に向かう事が出来る。共通ウィズユーカード1,100円券(1,000円)を購入し、自動改札機に直接投入して通る。階段を降りてプラットフォームに着くと、ちょうど宮の沢行が入線してきた。バスは5分程度遅れていたし、トイレに行ったので時間が無かったが、当初予定していた15時21分発に乗れた。
どこかでお祭りがあるらしく、大谷地からは浴衣の中高生くらいの女の子も乗ってきた。この日は息が白くなるくらい寒いのに浴衣とは!寒くないのだろうか?後日調べたところ、札幌まつりが行われており、札幌の気温の方は最高17.4℃、最低15.2℃だった。大通で南北線に乗り換えて15時40分発。北24条で降りる。ホテルは地上に出てすぐだった。リニューアルオープン記念で料金は安くなっており、朝食付でシングルが5,200円。クレジットカードで支払う。部屋はリニューアルしたばかりなのできれいだが、窓からは隣のビルの壁が見えるのみである。空の冷蔵庫があるのはありがたい。少しだけ生地の厚い服に着替える。何か羽織る物が欲しい。風邪をひきそうだ。風邪薬を少し飲んで出かける。
再び北24条駅。昨年購入した使いかけのカードと、先ほど購入した使いかけのカードの2枚を自動券売機に投入して、福住までの乗車券(280円)を購入する。札幌の地下鉄では自動改札機にカード2枚投入する事が出来ない。さっぽろで南北線から東豊線に乗り換えて、福住に到着した。札幌ドームまでは、もうすぐである。 (つづく)
札幌市交通局 東豊線 福住駅
(札幌市豊平区月寒東一条13丁目)