旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

九州列車紀行 はやぶさ出発

2008-11-03 23:59:59 | 列車の旅

列車を牽引する電気機関車 EF66 53号機 (東京)

平成20年9月20日土曜日。久しぶりに東京駅からブルートレインに乗ろうと思う。しかし、東京駅を出発するブルートレインは今や1本だけ。選択の余地はない。18時03分発の1列車、寝台特急〔富士〕〔はやぶさ〕である。特急券・B寝台券は8月28日に購入してある。列車に乗る日を心待ちにしていたが、出発日が近づくにつれて台風13号(シンラコウ)も接近してきた。運休になりはしないかと気を揉んでいたが、前日の列車は運休となった。シンラコウは20日未明に関東に接近。今日も運休かと思ったが、台風一過の晴天となり、運転されるようだ。駅で鹿児島本線八代駅までの往復乗車券を購入する。往路は在来線経由、復路は小倉-東京間で新幹線経由とした。発券に随分と手間取ったが、往復割引となるから発券してもらわないと困る。何とか希望の経路の乗車券が購入できたが、東京駅で〔富士〕〔はやぶさ〕の入線を見るには間に合わない時間となっていた。急いで常磐線に乗る。

常磐線(緩行) 普通 新松戸(16:40)→松戸(16:49) 6820
常磐線 快速 松戸(16:55)→上野(17:15) モハE230-100

上野での乗り換え時に弁当を買って行く。上野駅だが品川駅の常盤軒さんのお弁当を買う。

京浜東北線 普通 上野(17:21)→東京(17:29) クハE233-1009

東京の10番線に列車は入線していた。入線時刻は17時21分だから仕方がない。列車先頭には下関まで牽引する電気機関車EF66が連結されるところで、多くの人がカメラを構えて待っている。さて、これから乗る列車の編成を見てみよう。列車後方から先頭へ順に記す。

【7~12号車は〔富士〕大分行】
12号車 B寝台(客車二段式) スハネフ15-1
11号車 B寝台(客車二段式) オハネ15-1122
10号車 B寝台(客車二段式) オハネ15-1202
9号車 B寝台一人用個室(ソロ) オハネ15-2002
8号車 A寝台一人用個室(シングルデラックス) オロネ15-3004
7号車 B寝台(客車二段式) スハネフ15-20
【1~6号車は〔はやぶさ〕熊本行】
6号車 B寝台(客車二段式) スハネフ14-5
5号車 B寝台(客車二段式) オハネ15-3
4号車 B寝台(客車二段式) オハネ15-4
3号車 B寝台一人用個室(ソロ) オハネ15-2005
2号車 A寝台一人用個室(シングルデラックス) オロネ15-3002
1号車 B寝台(客車二段式) スハネフ15-2
【東京-下関間を牽引】
電気機関車 EF66 53号機  

〔富士〕は日豊本線経由、〔はやぶさ〕は鹿児島本線経由で、いずれも西鹿児島行の列車だったが、走行距離も編成も短くなり、東京-門司間では1本の列車に纏められている。食堂車もロビーカーなく、ブルートレインブームの頃の華やかさはない。平日は乗客もほとんどいないようだが、今日は多くの旅行者の姿がプラットフォームに見られる。


東海道本線 東京駅 (東京都千代田区丸の内)


寝台特急〔はやぶさ〕 1列車 (東京)
※門司-熊本間は41列車


55・10・1改正 弘済出版社「大時刻表」より抜粋

昭和55年(1980)、18時台には次々と出発していた。
〔あさかぜ1号〕〔あさかぜ3号〕(´;ω;`)ウッ… 


08・9・20訂補 JTBパブリッシングJTB時刻表」より抜粋

平成20年(2008)の今ではこれだけ…_| ̄|○


特急券・B寝台券


後(左)の〔富士〕と前(右)の〔はやぶさ〕の併結!

売店で冷えたビール等を買い込み、いよいよ車内へ。ちゃんと進行方向の下段の席を購入している。個室より二段式の方が、寝台列車を味わえるだろう。向かいの下段のニイチャンに軽く会釈する。今日は上段にも御婦人の乗客がいる。窓外を眺めながら発車時刻を待つ。こんなに、わくわくしながら列車の出発を待つという事は初めてである。プラットフォームでお孫さんを見送るご家族に写真を撮らせて欲しい頼んでいる青年がいる。なんだか演技しているふうな見送りになった。そして定刻に出発。弁当を開き、ビールをカップに注ぐ。山手線・京浜東北線の通勤客を見ながら一杯やるのがいいのだが、今日は土曜日で通勤客は多くない。


常盤軒 わくわく洋食弁当(900円)
※画像をクリックすると大きなサイズで表示します。
いずれも平成20年9月20日撮影(時刻表を除く)


JR西日本広島支社の車掌が検札に来る。上段の御婦人が下段への変更を申し出ているが、下段に空きはないらしい。飛び石連休で、昨日の金曜日は運休しているから、今日は満席に近いそうだ。手洗に立ったときに車内を見てみると、上段が三つ空いているだけだった。カメラを持って動いている鉄道好きも乗っているが、年配の御婦人も乗っている。小さな子供も乗っている。上段の方はお気の毒だが、なかなか盛況でいい。夜汽車の雰囲気を楽しみたかったが、明るくなったらずっと車窓を楽しむつもりである。ちっちゃな子供よりも早く寝ることにした。 (つづく)

寝台特急〔はやぶさ〕 東京(18:03)→熊本(11:49) スハネフ14-5