旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ぐるり台湾 平渓線

2010-11-14 00:00:00 | 台湾日記

平渓線 區間車3214次 [DR1000型車両] (菁桐)

今度は来た線路を引き返す。せっかく平渓線一日週遊券を持っているので、いくつかの駅で下車するつもりである。自由乗降区間となっているのは下図の通り。




かぶりつきです(;^ω^) (平渓-菁桐)

菁桐を出発する。座席はロングシートなので、運転士の横で前方車窓を楽しむ。席に座っていた子供がやってきて、かぶりついた。台湾にも将来有望な子供さんがいますね。


運転士の傍らにはタブレットが!

平渓線は単線で、十分で菁桐行と交換する。タブレットが使われており、久しぶりに目にした。この後はいよいよ十分老街を通過する。かぶりつきからの写真をご覧ください。


十分老街を行く① (大華-十分)


十分老街を行く② (大華-十分)


十分老街を行く③ (大華-十分)

ここは併用軌道ではありません。普通の列車が(時にはイベントでSLも)走っています。沿線には多くの人がカメラを構えているので、かぶりつきの自分は写っているものと思われ。


基隆河を渡る! (大華-十分)

平渓線一日週遊券に写真が使われている十分瀑布はこの近くらしい。滝のある観光施設の入口は確認できる。線路脇に多くの観光客がいてひやひやする。このまま乗っていては平渓線往復で終わってしまうので、大華という駅で下車する。

平渓線 區間車3214 菁桐(11:50)→大華(12:15) 45DR1022


metro 區間車で大華站到了symbol6

大華は無人駅である。十分瀑布への最寄駅だが、道はないので線路を歩いてゆくのだそう。台湾でも線路を歩くのは御法度。しかし列車の本数が少ないので、歩く人も多いという。同じ列車から降りてきた若い男女二人がいたが、意を決して線路を歩いていった。轢かれるなよ。臺鐵も滝の入口に臨時乗降場でもいいから月台を設ければいいのに。滝へは十分で下車するのが通常のルート。大華から線路を歩くのは人気のルート(?)。何もする事なく菁桐行を待つ。駅の周りは僅かな民家があるだけ。その一軒からテレビの大きな音が聞こえてくる。寂しい駅だが、かき氷か飲み物を売る屋台があったので、十分瀑布の客が利用するのだろう。山峡の駅に一人ぽつりといると、錦川清流線(旧岩日線)でも待っているような気がする。どこからか登山者かハイカーらしい一団がやってきて、月台は賑やかになった。そして何人かは啤酒を飲み始めた。飲食店でも日本ほど台湾の人がお酒を飲んでいるのを見掛けないので、何だか新鮮な感じがする。まあ汗をかいた後のビールはなまら旨いっしょ。


平渓線 區間車3235次 [DR1000型車両] (大華)

列車が現れた。清流線と違って1両ではなく、お客さんも多い。大都市台北の近郊という事もあるが、ローカル線を上手く観光路線にしている。登山者またはハイカーの何人かが、冷房の効いた車内で汗をかいたシャツを着替えて始めた。再び滝の入口を通過し、十分老街を走り抜けて、十分に到着した。

平渓線 區間車3235 大華(12:49)→十分(12:55) 45DR1061


metro 區間車で十分站到了symbol6


平渓線 十分車站臺灣省臺北縣平溪鄉十分村十分街

菁桐発と瑞芳発、双方2本の列車が到着し、駅は賑わう。可部線にもこの賑わいがあれば…


駅構内から見える靜安吊橋


空には天燈が上がっていた!

天燈の起源は三国時代、蜀漢の諸葛亮孔明の発明といわれる。紙製の熱気球で、もとは通信に使われたが、今では願い事を書いて空に飛ばしている。一つだけ、日中ではあるが、実物が飛んでいるのを見る事が出来た。天燈節には無数の天燈が夜空に上がるという。


十分老街を行く④ (臺灣省臺北縣平溪鄉十分村十分街)

駅から先程来何度も列車で通り抜けている十分老街に歩いて行ってみる。「禁止行走軌道」の警告がある。この写真は決して軌道内を歩いているのではなく、たまたま横断している時に撮影したものであって…


この辺りで老街を行く列車を撮影したかったが…

列車の運転間隔は、およそ1時間に1本。ここで列車を撮影するには、あと1時間待たなければならない。それから次の列車に乗るには、もう1時間。撮影は諦める。


十分老街と平渓線は相互依存云々


願い事の書かれた天燈

飛ばす前の天燈を見掛ける。日本だと絵馬にあるような内容が書かれている。願い事は四文字で揃えるものなのか。
学業成就 家内安全 出前迅速 落書無用♪ あれ?


天燈はひとつ100元だそう


牛筍麵、だったかな… pencilメモしてなかった!

線路沿いのお店(全部線路沿い?)で昼食。汁なしの麺が食べたかったが、適当に注文したのは汁ありだった。せめて料理名だけでも学習せねば。写真に収めるのも忘れて食べ始めたので、これは食べ掛けです。結構あっさり味だった。麵と啤酒で80元也。ここで食べてる横を列車が走っていけば一興だが、列車は当分来ない。 (つづく)


いずれも民國99年(2010)8月1日撮影