旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

神宮へ

2019-05-26 09:00:00 | 

客室からの眺め!

令和元年5月12日日曜日。津のホテルで目覚める。


無料朝食サービス

1階の朝食会場へ。他の都市のホテルエコノさんを5年前に利用した事があるが、その時よりも内容が充実している。5年の間に全ホテルがよくなったのか、もともと津のホテルがよいのかわからないが、十分な内容である。肉じゃがが美味しい。食べなかったが、カレーもある。


coffee 食後にコーヒーsymbol6

ごちそうさまでした。さて、連泊なので不要なものは部屋に置いて、身軽にホテルから出掛ける。今日も近鉄電車を利用する。近鉄電車では生駒鋼索線・葛城索道線を除く全線で交通系ICカード(KitacaSuicaTOICAICOCASUGOCAPASMOmanacaPiTaPaはやかけんnimoca)が利用出来る。津駅はJRと近鉄の共同使用駅となっているが、TOICAのエリア外でJR線では交通系ICカードが使えない。しかしJR管理の東口の自動改札機にはICカードの読取部がある。近鉄電車を利用する場合に限ってICカードが利用出来るのだ。ICカードでJR線は利用出来ない旨、大きく案内が掲示されている。SuicaでJR管理の自動改札機より入場し、近鉄のプラットフォームに向かう。


近畿日本鉄道 名古屋線 急行列車 [9000系] (津)

近鉄のプラットフォームにいると、特急を含めて頻繁に列車がやって来る。一方のJR側は、乗り入れる伊勢鉄道を含めて列車を見掛けない。今日の目的地へは近鉄特急を利用すれば早く着くが、別途特急料金が必要なので、料金不要の急行列車を利用する。松阪行に乗車。乗った車両はロングシート(ベンチシート)だったが、クロスシートの車両もある。


metro 名古屋線で津を出発symbol6

急行は津を出ると各駅に停車する。伊勢中川で名古屋線から山田線に直通する。山田線と言っても一部区間を三陸鉄道に移管した路線ではない。中川からは大阪線が分岐する。名古屋、大阪・京都、伊勢志摩の三方向の分岐点である。名古屋と大阪を直通する特急は中川駅プラットフォームには入らず、北側に設けられた短絡線を経由する。中川から山田線に入ると、急行らしく途中駅を通過して終着の松阪に到着した。


近畿日本鉄道 山田線 急行列車 [9000系] (松阪)
※近鉄名古屋-伊勢中川間は名古屋線。

急行は松阪止まりで、そこから乗継列車があるだろうと思ったが、結局、津で松阪行に乗らず、次の五十鈴川行に乗るのと同じ事だった。近鉄特急が頻繁に行き交うのが見られたのでよい。松阪止まりの列車は乗客を降ろして扉を閉めてしまったが、中にまだ乗客がいたようである。放送で松阪までだと何度も案内していたのに聞いていなかったのだろう。折り返し列車となって扉が開いて、数人のグループが降りてきた。


metro 松阪で後続の急行列車に乗り換えsymbol6


近畿日本鉄道 山田線 急行列車 [9000系] (松阪)

この列車に津から乗るのなら、もう少しホテルでゆっくり出来たが、よく調べなかったので仕方がない。山田線の松阪以東は初めて乗る区間。紀勢本線と別れ、田園地帯を急行は快走する。次の停車駅は伊勢市で、途中駅は通過する。途中で斎宮という場所を見掛ける。昔の建物が復元されているようである。斎宮とは何か知らなかったが、斎王の宮殿と斎宮寮という役所が置かれていたところだそう。天皇に代わり伊勢神宮に仕えるため、代替わり毎に女王・内親王から斎王が選ばれて赴いていた。建武の新政が終わり、斎王は途絶えてしまう。昭和45年に発掘が始まった頃には斎宮の辺りは大根畑だったそう。機会があれば訪れてみたい遺跡だが、今日は行かない。宮川を渡り、参宮線が近づき、伊勢市に到着する。山田線の伊勢市以東はすでに乗車済なので、これで山田線の乗りつぶしは終了。下車する。


近畿日本鉄道 山田線 急行列車 [9000系] (伊勢市)


metro 山田線で伊勢市に到着symbol6

名古屋線 急行 津(9:26)→松阪(9:49) 9103
※伊勢中川-松阪間は山田線。
山田線 急行 松阪(10:11)→伊勢市(10:25) 9104
◆津-伊勢市間の運賃620円 ※参考 紀勢本線・参宮線(JR線)経由の運賃760円




JR東海 参宮線 伊勢市駅 / 近畿日本鉄道 山田線 伊勢市駅《南口》
(三重県伊勢市吹上)

伊勢市駅もJRと近鉄の共同使用駅。南口はJRの管理となっている。参宮線の伊勢市駅もTOICAのエリア外だが、近鉄電車はICカードが利用出来る。JRの自動改札機をSuicaで出場。でも利用したのは近鉄電車で、近鉄の運賃が差し引かれる。往路は近鉄利用だったが、復路は参宮線を利用するべく、伊勢市から松戸までの乗車券を購入する。さて、伊勢市駅に降り立つのは平成25年2月10日以来。式年遷宮の行われる前だった。遷宮後にまだお参りしていない。


駅より外宮へ参道が延びる!






外宮前広場 では朝市が!


外宮に到着!


豊受大神宮(外宮) (三重県伊勢市豊川町)

神宮、お伊勢さんは内宮と外宮とがあるが、外宮よりお参りする。御祭神は豊受大御神、とようけのおおみかみ。御鎮座は雄略天皇22年(478)と伝わる。内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神、みけつかみ。衣食住、産業の守り神だそう。








古殿地

遷宮の前は、こちらに正宮が鎮座していた。次の遷宮で再び正宮の鎮座する新御敷地でもある。6年前にはこちらで参拝した。


正宮

平成から令和を穏やかに迎えられた事に感謝申し上げる。



実は最近まで知らなかったのだが、神宮では私幣禁断で、個人的な願い事や、お賽銭は駄目なのだそう。しかし、はるばる伊勢までやって来て、願い事もある。それは別宮でお願いすればいいのだそう。お賽銭箱もこちらには置かれている。


別宮 風宮


別宮 土宮


別宮 多賀宮







境内の目に鮮やかな新緑が素晴らしい。5月の参拝はよろしきかな。さて、外宮を後にして内宮に向かう。外宮と内宮の間にはバスが頻繁に走っている。エミカ emicaというICカードが導入されており、交通系ICカード(KitacaSuicaTOICAICOCASUGOCAPASMOmanacaPiTaPaはやかけんnimoca)が利用出来る。但し、エミカ以外のICカードのチャージは出来ないので、駅やコンビニエンスストア等で予め運賃分はチャージしておく必要がある。さて、自分のSuicaは運賃分の残額はない。お賽銭用に硬貨も欲しいので、整理券を取り、現金で利用する。6年前は遷宮前で参拝客が多く、渋滞した道路でバスが動かなくなり、途中の停留所で降りて歩いたが、今日は渋滞もなく内宮前に到着した。


三重交通 51系統 外宮内宮線 (内宮前)

51系統 外宮内宮線 外宮前(11:14)→内宮前(11:34) 1086 運賃430円

停留所近くのお店の方が声を掛けている。うどんが旨そうだが、まだお昼は食べない。


国道23号 終点


皇大神宮(内宮) (三重県伊勢市宇治館町)

御祭神は天照大御神。御鎮座は垂仁天皇26年(4 BC)と伝わる。


五十鈴川に架かる宇治橋を渡る…


宇治橋より上流を望む!


御手洗場

手水舎もあるが、五十鈴川にある御手洗場で清める。ここへ硬貨を投げ入れるのはやめて欲しい。石畳は元禄5年(1692)徳川綱吉の生母、桂昌院の寄進と伝わる。後で知ったが、昭和3年に参拝者のための手水舎を昭和天皇が内宮へ奉納されたそう。次にお参りする時は手水舎も利用したい。




正宮

平成より令和の新時代を穏やかに迎えた事に感謝申し上げる。


この先、古殿地




御稲御倉

内宮、外宮ともに正宮は撮影出来ないが、こちらは正宮同様の神明造で、小規模ながらその特徴を見る事が出来るそう。



柱ではなく、壁板が屋根を支えているんだったか。屋根は内宮は千木が内削ぎ、鰹木が偶数。外宮は千木が外削ぎ、鰹木が奇数といった違いがある。


外幣殿




別宮 荒祭宮

個人的なお願い事は別宮で。お賽銭も。



神宮にもお神札やお守りがあるが、長い列が出来ている場所がある。御朱印を貰う列だった。令和元年の年月日も入る。


宇治橋


宇治橋より下流を望む!




いずれも令和元年5月12日撮影

暑くもなく、初夏の清々しい気候の中でお参りをする事が出来た。内宮を後にする。 (つづく)