旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

房総の旅 外房線・日東交通

2020-12-10 12:00:00 | 鉄道

JR東日本 外房線 普通 251M列車 [209系C426編成] (千葉)

令和2年10月26日月曜日。千葉県内の旅行に出掛けてきた。昭和28年の内田百先生の『房総鼻眼鏡』よろしく4泊5日でゆるりと房総を旅したいが、そうもいかない。せめて両国駅出発にとも思ったが、当時と違って現在の房総へのターミナル駅の役割は東京駅に移っている。中央・総武緩行線の途中駅となった両国駅へ行ってもルンペンの演説も見られないだろうし、割愛して千葉駅へと向かう。


特別企画乗車券「サンキュー♥ちぱフリーパス」(3,970円)
※本年の発売は11月29日で終了しました。

こんな切符が発売されている。毎度の事だが一応。有料なのにフリー(無料)とは如何に。千葉県内のJR東日本の各路線、流鉄小湊鐵道いすみ鉄道銚子電気鉄道の会社線の各路線が利用出来る。鉄道の他、いくつかのバス路線と東京湾フェリーの航路も利用出来る。2日間有効なので、神奈川県で1泊する事も考えたが、千葉県内の宿を予約した。


metro 外房線で千葉を出発symbol6

先生は、先ず二等で銚子に行かれたが、今宵の宿の都合で房総東線の三等、今の外房線安房鴨川行の普通車に乗る。


万葉軒 トンかつ弁当(550円)

千葉でお弁当を買ってきた。車内が空いてきたら食べようと思うが、なかなかガラガラにはならない。上総一ノ宮で向かいの客が降り、ボックス席に一人となった。心置きなくお弁当を開ける。麦酒は買ってない。


薄いトンかつがプラスチックの容器に!

この安い感じがたまらない。


ソースをかけて…

このソースが美味しい。初めて食べたのは昭和63年の内房線の車内だったか。ちっとも豪華じゃないところが、たぶんあまり変わってなくて嬉しい。ペロリと平らげる。宿での夕食があるからこのくらいでちょうどいいけど、もっと量のあるお弁当も置いてある。


海が見えてきた! (御宿-勝浦)


勝浦湾を望む! (勝浦-鵜原)


209系の座席!

先頭車両はセミクロスシートとなっている。海が見えて車窓がよくなってきたが、トンネルもあるようになった。換気の為に窓を開けているのだが、トンネルに入ると大きな音がして、近くの席の御婦人方が八釜しがっている。トンネルの騒音は仕方ないが、沿線で野焼きをやられると、車内でも煙たくなる。蒸気機関車の頃の汽車は隧道で窓を閉めていたそうだが、電車で窓が閉められない事態になるとは思いも寄らなかった。


JR東日本 外房線 普通 251M列車 [209系C426編成] (安房鴨川)

外房線の終点、安房鴨川で内房線の列車に乗り換える。安房鴨川は内房線の終点でもある。外房線の安房鴨川着は14時1分。内房線の安房鴨川発は14時2分。乗り換え時間はわずか1分しかなく、乗り換え案内サイトによっては、この乗り換えは案内されない。しかし、実際には同一プラットフォームに向かい合わせに二つの列車は停まっており、乗り換えが可能。車内の放送でも乗り換え列車として案内されている。


山が海に迫る! (江見-太海)


内房線に入ったけど、列車は太平洋岸を走る! (南三原-和田浦)

窓が開いているので、写真を撮るには都合がいい。


JR東日本 内房線 普通 3132M列車 [209系C412編成] (千倉)


metro 内房線で千倉に到着symbol6

内房線はかつての房総西線。安房鴨川経由でなく、館山経由の内房線でも千倉に来られるのだが、早く太平洋を見たくての行程。百先生は三日目に房総西線で安房鴨川に向かっている。ちっとも先生の行程を辿っていないが、最終的に鼻眼鏡にしたいと思う。

武蔵野線 普通 1011E 新松戸(11:12)→西船橋(11:29) モハE231-63
総武本線 普通 1044B 西船橋(11:32)→船橋(11:35) クハE231-26
総武本線 快速 1091F 船橋(11:40)→千葉(11:55) モハE216-2049
外房線 普通 251M 千葉(12:10)→安房鴨川(14:01) クハ209-2149
内房線 普通 3132M 安房鴨川(14:02)→千倉(14:29) クハ208-2136


JR東日本 内房線 千倉駅 (千葉県南房総市千倉町瀬戸)



以前来た時は木造の駅舎だったが、いつの間にか新しく建て替えられている。そして市町村名も安房郡千倉町から南房総市に変わっている。


駅頭の様子!


日東交通 白浜千倉館山線 (千倉駅)

以前、館山駅から野島崎に行き、千倉駅までJRバス関東を利用したが、安房白浜-千倉駅間は館山日東バス(現日東交通)に移管されている。日東交通の一部路線では「サンキュー♥ちぱフリーパス」が使える。館山駅-安房白浜間で使えるのは確認している。白浜千倉館山線は、館山駅-千倉駅-安房白浜の路線で、このバスは館山駅発ではなく千倉駅発だが、切符が使えるのだろうと思って旅程を考えた。しかし、運転士さんに確認すると、この路線では「サンキュー♥ちぱフリーパス」は使えないという。館山駅から千倉駅を経ずに安房白浜へ行く、豊房線という路線があり、そちらで使えるのだそう。元はJRバスの路線だから使えるだろうと思っていたが、現地に来るまで判らなかった。



日東交通の富津市の路線では交通系ICカードが利用出来たが、このバスでは利用出来ない。整理券を取り、現金で利用する。内房線は房総半島の南端まで回らず、館山-千倉間で内陸を短絡する。館山駅、千倉駅から房総半島南端へのバス路線が出ている。バスは千倉から南へ安房白浜を目指す。安房郡白浜町も南房総市となっている。安房の市町村は鴨川市、南房総市、館山市と安房郡鋸南町という事か。旧千倉町より旧白浜町に入り、今日の宿の最寄りの停留所で下車する。


塩浦停留所 (千葉県南房総市白浜町白浜)

日東交通 白浜・千倉・館山線 千倉駅(14:40)→塩浦(14:59) 運賃490円

浦塩ではなく塩浦。ウラジオストック 浦鹽斯徳 Владивостокではない。行った事はないが、ウラジオの地名には馴染みがある。テチューヘはどこにあるのか。


塩浦海水浴場

海まで行ってみよう。






沖を行く船

浦塩なら日本海だが、塩浦は太平洋に面する。


海水浴場の前に今日の宿が!


房総白浜ウミサトホテル (千葉県南房総市白浜町白浜)

チェックイン時に、千倉駅までバス送迎が必要か聞かれる。来る時にも使えたのかも知れないが、路線バスで「サンキュー♥ちぱフリーパス」が使えると思っていたので、送迎バスは考えてなかった。明日は野島崎をまわって館山に抜けるつもりなので、送迎不要と答える。


客室の様子! ※逆光でスミマセンase2


久しぶりに和室の宿に泊まる






畳に布団ではなく寝台が置かれている!

このご時世で、フロント氏によると布団を敷きはご自分でして欲しいという事だったが、途中でこの部屋はベットがあるので大丈夫という説明。寝台のない部屋も、高齢とかで大変という事であれば、従業員が敷きに入室するそう。高齢者には最初から寝台の方がいいのかも知れない。せっかく和室で広い座敷を一人で使えるのに、寝台の分が狭くなっているのは残念。自分で敷くので構わないから和室で布団で寝たかった。


客室からの眺め!

オーシャンビューではないそうだが、充分に海が見える。野島崎の方が望める。この時間は西日が強いけど。


野島崎の向こうに伊豆大島

初めは神奈川県側の本土かと思っていたけど、地図を見ると大島らしい。


利島

これが大島かと思ったけど、大きくない。利島らしい。


Go To トラベル事業 地域共通クーポン

これまで宿泊料金は安くなったけど、今回初めてクーポンをもらった。但し、今日明日中に使ってしまわなければならない。ここ千葉県と、隣接する東京都、埼玉県、茨城県、神奈川県で使える。さて、このご時世になって大浴場とか入るのは避けていたが、このホテルには温泉があるという。せっかくなのでひとっ風呂浴びてくる。時間が早いので空いているかと思ったが、ガラガラではなかった。


間もなく日没…


伊豆大島だか野島崎に夕日が沈む…


バイキング

二食付きのプランにしてある。麦酒は別料金。飲み放題もあるが、中瓶1本でよし。帆立、蛤、浅蜊に栄螺カレーと何種類もの貝を食べた。焼き立ての貝が旨い。面倒くさいので、最初に全部持ってきたが、カレーは冷めてしまった。後からでもよかったか。平日でもバイキング会場は賑わっている。Go To トラベルの効果だろう。テーブルの間は感覚をとってあるが、このご時世になって一番人数の多いところで食事をした。


デザートも食べて…

ごちそうさまでした。


セブンティーンアイス ミルクあずきモナカ(140円)
アサヒ ワンダブラック(130円)

ホテルの自動販売機でアイスも買ってきて食べる。


安房白浜の夜景!


灯台の灯りが明滅する!


tv テレビを見る!

大量にお酒を飲めないが、人が飲んでいるのを見るのが楽しい。テレビを見ても自分は酔わないので都合がいい。ちょっとはお店に行ってみたいけど。


これまで令和2年10月26日撮影

テレビだからかも知れないが、お客さんが同じ方を向いて座っている。嫌なご時世だなと思う。早く何とかならないのか。和室で布団ではなく、寝台に上がって就寝する。


一夜明けて、今日は曇り空… これより令和2年10月27日撮影

令和2年10月27日火曜日。南房総市で起床する。


久しぶりに野島崎を訪れる予定!

昨日の天気のいいうちに行けばよかったか。しかし宿には早く入りたいし。


朝ごはんもバイキング!

鰺の干物は焼きたてで旨い。


coffee 食後にコーヒーsymbol6

ごちそうさまでした。



二食付きでゆっくりしたホテルをチェックアウトする。お勘定はチェックアウト時。千葉県民限定価格8,800円からGo To トラベルで3,080円引かれる。旅行サイトのポイントで100円引きになり、5,620円となるが、夕食時の麦酒代が加算されて6,430円の支払いだった。別に1,000円の紙クーポンを貰っている。ちなみにここは紀州鉄道グループのホテルである。紀州鉄道はどこにあるかというと、和歌山県御坊市の御坊-西御坊間2.7kmを走っている。御坊で紀勢本線と接続する。紀勢本線多気-和歌山間はまだ乗った事がなく、紀州鉄道線も乗っていない。ところで、急に送迎バス(最終便)を希望するも満員で乗れないお客がいる。昨日のチェックイン時に送迎バスの希望は聞かれたと思うが、路線バスは9時48分発の千倉駅行がある。自分は反対へ行く9時4分の安房白浜行に乗る。




ホテル前の海水浴場


沖を行く船が多い!

野島崎を回って東京湾に出入りするのだろう。陸上は長閑なところだが、海上は交通の要衝である。


山の感じが見慣れない!


屋根にブルーシートの掛かる家屋が!

昨年の台風被害だろうか。


停留所待合室の様子!

二日目は塩浦バス停からスタート。バス旅をしている訳ではない。


日東交通 白浜千倉館山線 (安房白浜)

旧白浜町内を走って安房白浜に到着する。 (つづく)

日東交通 白浜・千倉・館山線 塩浦(9:04)→安房白浜(9:11) 運賃190円