JRバス関東 南房州本線 安房白浜駅 (千葉県南房総市白浜町白浜)
鉄道線ではなく、自動車路線の自動車駅。駅舎には出札口、待合室、洗面所などがある。以前は国鉄時代の駅舎があったそうだが、何年か前に建て替えられたそう。自動車駅は山口県にある大島線周防久賀駅(大島郡久賀町、現周防大島町)を見て、国鉄バスも駅があるんだと思った。今は国鉄→JRバスは廃止され、大島には防長交通のバスが残る。さて、安房白浜駅だが、旧国名が付くのは紀勢本線白浜駅との重複を避けるため。紀伊半島と房総半島とで同じ地名が見られるのは、紀州の漁師が移り住んだからと聞く。窓口の女性にこれから乗る路線で「サンキュー♥ちぱフリーパス」が使えるか確認。かつて安房白浜-千倉駅間もJRバスだった事も確認したら、ずいぶん前の事だという。平成17年に館山日東バス(現日東交通)へ移管されているから、前に野島崎を訪れたのは、それよりも前となる。付近のJRバスが自由乗降出来る企画券をJRバスで発売していて、館山駅から灯台で下車して観光し、千倉駅へ行った。安房白浜駅には立ち寄っていないので、ここへ来るのは初めてである。
JRバス関東 南房州本線 普通 106便 (安房白浜)
灯台まで歩いて行ける距離だが、乗り放題の切符なので、バスに乗る。
野島崎灯台口停留所 (千葉県南房総市白浜町白浜)
ちょっと乗って、すぐ降りる。
南房州本線 普通 106便 安房白浜(9:30)→野島崎灯台口(9:32) L537-00503
以前、ここで降りた記憶はない…
こんな畑の中を歩いていない…
白浜野島崎園地 (千葉県南房総市白浜町白浜)
以前はこの近くの停留所で降りたようで、野島崎灯台口停留所ではなかった。灯台前を経由する路線は時刻表を見て見当たらない。10年以上経っているので、いろいろ勝手が違う。灯台の見える方に歩いてゆく。厳島神社がある。毎年、廿日市市の宮島でお参りするから、全国各地で見掛けると嬉しい。みやじまさんが野島崎から海上の安全を見守ってくれている。
野島埼灯台 (千葉県南房総市白浜町白浜)
明治2年に設置。大正12年、関東大震災で土地が隆起して、最初の灯台は損壊してしまう。現在の灯台は大正14年に再建されたもの。かつて野島崎は島だったが、昔から地震で隆起を繰り返し、元禄16年(1703)の元禄地震で本土と陸続きになったそう。野島崎と野島埼で文字が異なるが、国土地理院の地図と海上保安庁の海図の違い。灯台は海保の管轄なので野島埼灯台。灯台に登る事も出来る(寄付金300円)。
灯台の周りを散策する…
伝説の岩屋
西暦一一八〇年 伊豆から安房に渡って来た源頼朝公は勢力的に動き、この野島崎に立ち寄り矢鏃で大岩に野島山の三文字を刻んだ
伝説であるが史実でもあると云われている
この地で武運再輿を願掛けている時、突然の時雨に近くの岩屋に身を寄せ雨を凌いだ
この岩屋を「頼朝公の隠れ岩」と称し、この場所に深海に棲む創造の大蛸の海神を祀った
海神は海面を鎮め豊漁を授け、そして人々に幸をもたらす事であろう
大蛸の廻りには鮑やサザエを配し、特に中央の大鮑の殻の中に願いを掛けた賽銭を投げて見事、貝の中に入れば開運間違いなしとの事
なぜならば貝運は開運への道の如し!
(説明文より)
房總半島最南端の地
千葉県最南端。チーバくんの足の裏あたりか。関東地方本土最南端。関八州ではないが、東京都島嶼部も関東地方なので、関東地方最南端は沖ノ鳥島(小笠原村)か。知らんけど。
南方を望む!
この岩場のどこかが最南端だろうか。
東方を望む!
北方を望む!
西方を望む!
岩場にベンチが設けられているが、岩を登っていくのが甚だ困難である。
関東だが、南方に来たような気がする…
10月下旬なのに暖かい。今年は気温が高いのだが。
防波堤で羽を休めているのは…
とんびか?
油揚げは持ってないよ。
岬の周りは白浜ではなく岩場ばかり!
歩道沿いにアロエが植わっている!
公園入口に戻って来た!
久しぶりの野島崎はよかった。
歩いて安房白浜駅に戻る
国道410号 白浜
住宅地に、もの凄い手書きの案内が!
駅からハイキングの案内もある。鉄道駅だけでなく、自動車駅の安房白浜駅のコースもあるのか。線路はないけど、駅の存在感充分。道の駅とは違う。
駅に戻って来た!
出発を待っているのは、ちばシティバスの高速バス館山線〔南総里見号〕千葉みなと駅行。日東交通との共同運行で、便によりそれぞれのバス会社が担当する。交通系ICカードが利用出来て、運賃は150円引きとなる。ちなみに安房白浜~千倉駅の停留所と蘇我駅~千葉みなと駅の停留所間で運賃1,990円、IC運賃1,840円。この便は安房白浜10時31分発、千葉駅13時8分着、千葉みなと駅13時18分着となっている。
白浜を離れる頃に天気が良くなってきた!
JRバス関東 南房州本線 普通 108便 (安房白浜)
再びバスに乗る。途中の集落で乗り降りがある。鉄道の車窓とはまた違ってバスも楽しい。
青い空、青い海…
バスは岬を周り、南房総市より館山市に入る。市街地を走り、内房線の踏切を渡る。街に帰ってきた気がする。終着の館山駅に到着した。
JRバス関東 南房州本線 普通 108便 (館山駅)
南房州本線 普通 108便 安房白浜(10:50)→館山駅(11:30) L534-002511
JR東日本 内房線 館山駅 (千葉県館山市北条)
館山(千葉県)か立山(富山県)か、どちらの話をしているのかすぐ判らなかった事がある。
JR東日本館山駅の隣にはJRバス関東館山支店
駅頭の様子!
改札口と出札口
バスの旅から鉄道の旅に戻る。
JR東日本 内房線 普通 3133M列車 [209系C610編成] (館山)
内房線を蘇我方面に帰る前に、昨日乗っていない千倉以西の区間に乗ってみようと思う。平成23年1月以来乗っていない。安房鴨川行に乗車する。
安房鴨川行の下り列車と木更津行の上り列車が出発を待つ!
ここに特別急行列車の姿がないのが寂しい。
内房線で館山を出発
内陸を列車は行く! (館山-九重)
地形は険しくない。隧道を抜けて、館山市から再び南房総市に入る。
長閑な車窓… (千歳-南三原)
千倉から先は昨日乗っているが、もう少し乗り続ける。館山と安房鴨川との間のどこかの駅で、上下列車が交換するはずである。どこかで館山行に乗り換えて戻りたい。交換駅だと時間がなかったするといけないので、その手前で乗り換えたい。時刻表が手元にないので交換駅が判らない。もう一度太平洋が見たかったが、南三原で降りてみる。
JR東日本 内房線 普通 3133M列車 [209系C610編成] (南三原)
内房線で南三原に到着
内房線 普通 3133M 館山(11:39)→南三原(11:58) クハ20-2110
安房鴨川方を望む!
蘇我方を望む!
JR東日本 内房線 南三原駅 (千葉県南房総市和田町松田)
みなみみはらではなく、みなみはら。
駅頭の様子!
コンビニエンスストアは見当たらないが、飲食店はあるようだ。正午を過ぎたので、昼ごはんにいい頃合いだが、次の館山行に乗って戻らなければならない。
出札口と改札口
無人駅じゃないのに、出札口は塞がれている。
駅舎は新しいが、待合室のベンチは古い木造駅舎のような造りでいい。
JR東日本 内房線 普通 3128M列車 [209系C402編成] (南三原)
上り列車が入ってきた。列車交換は二つ安房鴨川寄りの江見だったので、南三原ではなく和田浦で乗り換えれば太平洋を見られたが、まあいい。
内房線で南三原を出発
来た道を戻り、南房総市より館山市に入る。館山に到着して、木更津行に乗り換える。
JR東日本 内房線 普通 2130M列車 [209系C620編成] (館山)
内房線で館山を出発
内房の海! (岩井-冨浦)
館山市よりまた南房総市に入る。館山市は北、東、南を南房総市に囲まれている。岩井には昭和63年に降りた事がある。
対岸は三浦半島(神奈川県) (保田-安房勝山)
保田漁港
漁協直営の食堂で食べたなあ。保田の辺りは安房郡鋸南町である。
鋸山を抜けると、安房より上総へ!
安房國はここまで。保田を出て隧道を抜けると、鋸南町より富津市に入る。
JR東日本 内房線 普通 2130M列車 [209系C620編成] (浜金谷)
内房線で浜金谷に到着
内房線 普通 3128M 南三原(12:23)→館山(12:42) クハ209-2128
内房線 普通 2130M 館山(12:46)→浜金谷(13:11) クハ209-2120
いずれも令和2年10月22日撮影
背後に鋸山。上総國と安房國の国境。上総と下総の境がどこかは知らない。ここ浜金谷から、ちょっと?寄り道してくる。 (つづく)