企画乗車券「まるごと日光 東武フリーパス」 北千住↔フリー区間(4,810円)
令和4年8月10日水曜日。涼しいところに出掛けてきた。伊勢崎線の北千住駅ではクレジットカードで特急券を購入出来るが、企画乗車券「まるごと日光 東武フリーパス」は現金のみとの事。特別企画乗車券もクレジットカード払い出来るJRグルーブと勝手が違う。手持ちが少なくなるが今日の行程ではこの切符がお得になるので購入する。有料なのにフリーパスとは如何に。
【ご案内】
「東武バス日光 全区間」が乗り降り自由になるのが重要である。さて特急列車で日光を目指そうと思うが、出発案内を見ると暫く列車がない。時刻表を見てこの時間は30分毎の運転だと思っていたが、乗ろうと思った列車は土休日運転で次の特急列車は50分後の出発。ここで待っていても退屈なので急行列車で出発する。急行と言っても急行料金は要らない。
伊勢崎線で北千住を出発
東京都より埼玉県に入る。東武動物公園より列車は伊勢崎線から日光線に直通する。
東武鉄道 日光線 急行列車 [50000系] (南栗橋)
※渋谷-中央林間間は東急電鉄田園都市線。渋谷-押上間は東京地下鉄半蔵門線。押上-東武動物公園間は伊勢崎線。
日光線に入り南栗橋に到着
南栗橋で東武日光行に乗り換える。出発まで少し時間があるけど途中下車は出来ない。改札内の自動販売機で飲み物を買う。この切符で乗り降り自由となるのは日光線下今市-東武日光間、鬼怒川線下今市-新藤原間である。
東武鉄道 日光線 普通 509N列車 [20400型] (南栗橋) これまで令和4年8月10日撮影
北千住から乗った列車もそうだったが、次の列車も窓を背にしたベンチシート(ロングシート)。車窓を楽しむには適さない。クロスシート(ボックスシート)の車両はないのか。
東武鉄道 鬼怒川線 普通 316列車 [6050系] (下今市) 令和3年12月20日撮影
6050系の座席 令和3年12月20日撮影
昨年末、鬼怒川線で乗った車両はクロスシート(ボックスシート)だった。しかし今年春のダイヤ改正で東武鉄道の定期運用は終了したそう。図らずも貴重な乗車となってしまった。同形式は野岩鉄道の車両の定期運用が鬼怒川温泉以北で残るのみ。以前は浅草から快速列車で使われていたのに。
日光線で南栗橋を出発
これより令和4年8月10日撮影
自分の乗ってきたのより1本後の南栗橋止まりの急行列車と接続して東武日光行は出発。各駅停車のワンマン列車である。埼玉県より群馬県に入り、栃木県に入る。新大平下にて後続の特急列車の通過待ちをする。次の栃木で緩急接続してくれれば乗り換えられるが残念ながらそういうダイヤではない。北千住か春日部で待っていれば特急を利用出来たが今回はまあいいでしょう。
東武鉄道 日光線 普通 509N列車 [20400型] (東武日光)
終点の東武日光に到着。下車する。
日光線で東武日光に到着
車止め
伊勢崎線 急行 北千住(10:25)→南栗橋(11:12) 59009
※東武動物公園-南栗橋間は日光線。
日光線 普通 509N 南栗橋(11:32)→東武日光(13:13) 24437
東武鉄道 日光線 東武日光駅 (栃木県日光市松原町)
日光まで鉄道で来るのは久しぶり。
駅頭の様子
駅前に郵便局があり手持ちが少なくなっていた問題は解消された。
標高 543m Above the Sea
バスに乗り換える。東照宮付近の渋滞で遅れているようだが中禅寺温泉行のバスはやってきた。
東武バス日光 C系統 (東武日光駅)
バスは出発。東照宮へ向かう国道119号は混雑している。神橋を左に見て大谷川を渡り交差点を左に折れると国道120号となる(国道122号重複)。東照宮前の神橋交差点がこれらの国道の起点となっている。神宮の内宮前で終点となる国道23号を思わせる。西参道を過ぎて少し行くと交通量は減った。清滝で国道より旧道の県道に入る。古川電工の工場が見える。国道に戻る。国道122号との重複区間の終わった国道120号を行く。馬返で道路は二手に分かれる。いろは坂である。中禅寺湖へ坂を上ってゆくのが第二いろは坂、坂を下ってくるのが第一いろは坂。それぞれ一方通行である。
国道120号第二いろは坂を登ってゆく
自分で運転するのと違って楽チン。但し車内では布っきれで口を塞がねばならず息苦しい。
明智平にはロープウェイがある
東武バス日光 C系統 (中禅寺温泉)
第二いろは坂を登り中禅寺温泉に到着。
東武バス日光 C系統 東武日光駅(13:35)→中禅寺温泉(14:20) 2979
中禅寺温泉バスターミナル (栃木県日光市中宮祠)
標高 1,277m Above the Sea
随分高いところにやって来た。日光市街地よりは涼しいが少し蒸し蒸しする。昼食がまだなのでスーパーマーケット(というか地元の商店)でサンドイッチ、麦酒、水を買ってきた。近辺のコンビニエンスストアは遊覧船乗り場にあるくらいだそう。中禅寺湖畔で遅い昼食とする。
アサヒビール アサヒ生ビール マルエフ350ml(205円・税抜)
コップは朝飲んだアイスコーヒーの使いまわしだが缶のまま飲むよりいい。
ハムタマゴミックス(298円・税抜)
湖畔で飲む麦酒が実に旨い。サンドイッチによく合う。ただし大きなアリコがたくさんいるので急いで食べてしまう。ちなみにサンドイッチの製造は埼玉県さいたま市見沼区卸町であった。栃木県産ではなかったか。ごちそうさまでした。
中禅寺湖から大谷川に流れてゆくところ
湖畔の県道を歩く
中禅寺湖と男体山
一度、車で来た事があるが霧で何も見えなかった。初めて男体山と湖を目にする。
フランス大使館
ベルギー大使館別荘
中禅寺湖畔には各国大使館の別荘がある。冷房のない時代の避暑地である。フランス共和国、ベルギー王国とくれば隣はオランダ王国かと言えばそうではない。中禅寺の門前で旅館や飲食店、土産物屋が並ぶ。中禅寺があるから中禅寺湖だったのかと思う。ところで薄曇りの天気だったが雨が降り出してしまった。傘はない。木立の下を歩くが濡れてしまう。
フランス共和国、ベルギー王国の別荘は現役であり訪れる訳にはいかないが、一般公開している元別荘があり訪れる。
英国大使館別荘記念公園 (栃木県日光市中宮祠)
入館料は300円。隣接してイタリアの元別荘も公開されており、共通券だと450円。見学時間の目安を尋ねて共通券を買う事にした。切符には「英国大使館発行」とある。東京の駐日英国大使館の発行かのような表示だが、もちろん違うだろう。この別荘は平成22年4月に駐日英国大使館から栃木県に無償譲渡されている。
室内の様子
もとは明治29年にアーネスト・サトウ卿 Sir Ernest Mason Satow が個人で建てた山荘。イザベラ・バート Isabella Lucy Bird も滞在。後に英国大使館別荘となり平成20年まで利用された。
広縁
広縁からの眺め
二階にはスコーンと紅茶のセットを供するスペースもある。
イギリス積みのレンガ
修復前は壁に覆われていた暖炉の背面部分です。イギリス積みとは、レンガの長辺だけの段と短辺だけの段を一段おきに積む方式です。(説明文より)
こちらのお写真は…
駐日英国大使閣下 British Ambassador H.E. Julia Longbottom CMG
エリザベス二世女王陛下 H.M. Queen Elizabeth II
今年、ご即位70年を迎えられた。おめでとうございます。
【追記】
エリザベス二世女王陛下の崩御の報に接し、心より哀悼の意を表します。
令和4年9月9日
スコットランドのバルモラル城 Balmoral Castle にて崩御されました。
Her Majesty Queen Elizabeth II
21 April 1926 to 8 September 2022
すっかり天候は回復した。ここから湖を眺めてゆっくりしたいところだが、帰りのバスの時間がある。英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)の元別荘よりイタリア共和国の元別荘に向かう。
イタリア大使館別荘記念公園 (栃木県日光市中宮祠)
英国側でスリッパを履いている人を見て用意がいいなと思いながら靴下で見学したが、建物を出る時にスリッパは貸してくれる事に気付いた。靴を脱いで靴下でお城を見学する事が多かったので何も思わなかった。二月の松本城では板の間を歩くのが冷たかったけど。イタリア側ではしっかりスリッパをお借りして見学する。
室内の様子
昭和3年にイタリア大使館の別荘として建てられ平成9年まで使用されていた。同年に栃木県が購入し、整備後に平成12年より一般公開されている。
寝室
一階にはコーヒーとクッキーなどを供するカフェがある。緑に囲まれた元別荘でゆっくりしたいところだが、そろそろ帰らないといけない。
イタリア共和国より英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)へ
アルプス山脈も越えなければドーバー海峡も渡らない。沢を渡る。
英国とイタリアの大使館別荘が隣接する
英国側に戻ってきた
イタリア・英国大使館別荘記念公園入口停留所
蜻蛉が…
東武バス日光 G系統
(イタリア・英国大使館別荘記念公園入口)
東武バス日光 G系統 (中禅寺温泉)
このバス路線を知らなかったから行きは歩いたが、帰りはバスで楽だった。しかも東武バス日光の路線で「まるごと日光 東武フリーパス」が利用出来る。但し本数は少ない。隣の立木観音・遊覧船発着所停留所からは本数が増える。何れにしても時刻表は要確認。
東武バス日光 G系統 イタリア・英国大使館別荘記念公園入口(15:55)→中禅寺温泉(16:00)
2818
東武バス日光 C系統 (中禅寺温泉)
JR日光駅行のバスに乗車。東武日光駅はJR駅の一つ手前の停留所となる。出発したところで気付く。華厳ノ滝を見るのを忘れた。また今度という事で。バスは第一いろは坂を下り始める。
国道120号第一いろは坂を下ってゆく
む 23カーブ
バスを先頭に車列となる。時折停車して後続の乗用車は先に行かせていたが、またすぐに後ろに乗用車が連なるようになる。九十九折の坂道なので致し方ない。
いろは坂にはカーブごとに「い」「ろ」「は」と馬返から順に文字が振られている。見て確認した訳ではないが、登りの第二いろは坂で「い」から「ね」を使い、下りの第一いろは坂は「な」から始まるそう。今は「む」のカーブを通過している。いろは歌を頭の中で唱えて順を確認。
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす
「ゐ」のカーブに「(い)」、「ゑ」には「(え)」と添えられているのは余計な気もするが、読めない人もいるのだろう。ウヰスキーだのヱビスだの片仮名では馴染みがある。「ヴ」の方が馴染みがない。そして小さい「ヮ」という文字があるのを一昨年知った。沖縄でシークヮーサーのドリンク買った時である。但しその後はさんぴん茶が気に入り、これとオリオンビールばかり飲んでいた。閑話休題。 「ゑ」「ひ」「も」「せ」「す」で終わりかと思ったら最後に「ん」のカーブがあった。47ではなく48のカーブか。
神橋
実は日光東照宮にお参りした事がない。
東武バス日光 C系統 (東武日光駅)
東武バス日光 C系統 中禅寺温泉(16:25)→東武日光駅(17:01) 5059
東武鉄道日光軌道線(昭和43年廃止)の100形車両
日光駅前-馬返間を路面電車が走っていた。
特急券 東武日光➡浅草(1,470円)
出札口で次の特急の切符をクレジットカードで購入。ちなみにクレジットカードが使えるのは、浅草、とうきょうスカイツリー、北千住、館林、足利市、太田、栃木、下今市、東武日光、鬼怒川温泉の各駅の窓口、特急専用券売機で、一部の駅に限られる。(令和4年8月現在)
東武鉄道 特急〔リバティけごん48号〕 1048列車 [500系] (東武日光)
窓側の空席はないとの事。次の〔スペーシア〕の席を確認してもよかったが、まあいいか。
特急〔リバティけごん〕で東武日光を出発
東武鉄道 特急〔リバティけごん48号〕 1048列車 [500系]
(北千住)
特急券は浅草まで買ったが、企画乗車券「まるごと日光 東武フリーパス」が北千住発着で買ったので乗り越し清算が必要なのと、日比谷線に乗り換える予定なので北千住で下車した。地下鉄乗り換えも浅草より北千住の方が歩かない。特急〔リバティ〕の車窓にスカイツリーを見てみたかったけど、そもそも通路側なので。
特急〔リバティけごん〕で北千住に到着
特急〔リバティけごん48号〕 1048レ 東武日光(17:24)→北千住(19:03) 504-1
◆東武日光-浅草間の特急料金1,470円 ※東武日光-北千住間の特急料金も同額。
◆企画乗車券「まるごと日光 東武フリーパス」(北千住発着)4,810円
※本日の行程のうち東武鉄道、東武バス日光の全てで利用。
日比谷線で北千住を出発
日比谷線 普通 北千住(19:12)→仲御徒町(19:22) 東武75712 IC運賃168円
客室の様子
日光と比べて東京は暑い。本当は栃木県内のホテルで一泊したかったが、都内の方が安かったので仲御徒町駅前のホテルに投宿する。避暑地より暑くても冷房があるので構わない。
晴山さんのお天気を見て…
夕食に出掛ける。地方都市だと飲食店は事前に確認する事が多いが、御徒町界隈では選び放題である。以前は徒歩圏内にあったが閉店してしまったチェーン店を利用する。
生ビール 中ジョッキ(290円)
この一杯の為に帰りの特急車内ではお酒を飲んでいない。湖畔で飲む麦酒も旨かったが、お店で飲む生ビールはまた格別。しかも安い。
茄子と豚のコク旨味噌炒め定食(920円) これまで令和4年8月10日撮影
茄子が食べたくてこれにした。麦酒によく合い実に旨い。他席の注文で「大盛り」の声が聞こえる。ご飯大盛り無料だったのか。まあいいや。ごちそうさまでした。
大戸屋 御徒町南口店 (東京都台東区上野)
セブン-イレブンでアイスを買ってホテルに戻り、ウェルカムバー(お酒の提供時間は終了)でコーヒーを貰って客室に戻る。お部屋タイプはお任せというプランで予約したがダブルらしい。大きな寝台でゆったりと就寝した。
客室からの眺め これより令和4年8月11日撮影
令和4年8月11日木曜日。 山の日。東京台東区のホテルで起床する。国道4号昭和通り、首都高速1号上野線に面するが、室内は静かで、遮光もよくて快眠出来た。
健康朝食(無料)
朝食をいただく。無料としては内容は充分で美味しい。
食後に
ごちそうさまでした。
スーパーホテル 上野・御徒町 (東京都台東区上野)
快適なホテル滞在だったがチェックアウト時間の午前10時が近づく。同じ時間まで部屋で過ごす人はいるもので1階に向かううちにエレベータは3人となった。旅行サイトのプランで宿泊料金は4,900円でクーポンで300円引き、旅行サイトのポイントから200円引きで、4,400円で利用出来た。栃木県への旅行なのに東京都内での宿泊となったが、便利な都内でお安く利用出来てよかった。屋内は涼しかったが屋外に出ると真夏の暑さである。
不忍池 (東京都台東区上野公園)
不忍池にやって来た。
弁天堂を望む
江戸の昔も今も名所で風光明媚ではあるが、とにかく暑い。涼しかった中禅寺湖畔を想う。
山の日なので上野の山に登ってみるか。