五色岳到着 11:50。 五色岳自体は地味な山ながら眺めはよく、ここで初めて表大雪を見ることができる。
手前は忠別岳。ここは三方からの道が交差する要所で、たいていほかの登山者がいて休憩している。
トムラウシ上空の雲がちょっと多くなった。
見づらいが中央奥のでっぱりが化雲岳。五色岳からすぐにハイマツ帯に入る。以前はここも難所で、
ハイマツが覆う道が続いてザックが引っかかり、上に気をとられていると下のぬかるみに足をとられた。
現在はハイマツの枝払いが行われて、とても歩きやすい。
再び木道が現れだして、雪渓を横切る。
木道が連続すると神遊びの庭到着 13:15。ウルップソウの残骸が目立つほかは、全般花は少なかった。
トムラよ、また君のすぐ近くまで来てしまったよ。君は変わらな。こちらはまたひとつ歳を重ねて、
ますます老け込むばかりなのにな。
化雲岳山頂から旭岳(奥の左端)。手前は天人峡へと続く尾根。
標識の背後が「化雲のへそ」と呼ばれる大岩。
雲が多くなってもトムラウシは持ちこたえてくれたので、それなりに撮影はできた。ただ、手前に入れたい
花が全体的に少なく、それが残念だった。日没前、トムラは完全に見えなくなって、撮影を切り上げた。
緩やかな西風に乗って霧が発生し続けるパターンだったのが急に状況が変わったのが夜半で、
突如風向きが北寄りになると同時に突風が吹き荒れた。テントが飛ばされるほどではなかったかも
しれないが、せっかく修理を終えたばかりのポールは折れるんじゃあないかと心配した。
結局ほとんど眠れずに、周囲が明るくなったのを契機に撤収を開始した。すっかり周囲のガスは吹き飛んでいた。
こんな強風下での撤収は経験したことがない。いつもなら、まず荷物をすべて出して、フライシートから
外すところだが、その段取りだとテントが吹き飛ばされそうだ。
ない頭を絞って、いかにダメージを少なくするかを考えた。パッキングしたザックと三脚はテント内に残し、
重し代わりにした。自分だけ外に出ると、まずポールを留め金から外し、テントをぺしゃんこにした。
それから徐々にフライを外しにかかったが、石を乗せて飛ばないように気をつけた。それからポールを
引き抜いて、中の荷物を取り出し、その際にも事前に石をテント本体に乗せておいた。
これがベストな方法かどうかはわからない。無事テントを撤収できてホッとした。あまり寝てないし、
強風下でコンロも使えず、何も食べていないので朦朧とした。一個だけロールパンを口に放り込むと
ポカリスエットで流し込んだ。これで雨が混じっていたらと考えるとゾッとした。北風に煽られて、
これだけでも寒いのに、もっと体温は低下しただろう。
でも、今は色々考えている場合ではない。東の空が赤くなり始めた、撮影チャンスだ。しばらく朝の風景を
堪能してから、ゆっくり食事することにしよう。
最新の画像[もっと見る]
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑰ 17時間前
- 20240907 北海道秋編⑤ 望岳台散策パート2 美瑛町 18時間前
- 2023年拾遺集~北海道秋編⑯ 2日前
「Weblog」カテゴリの最新記事
- 20230927 北海道秋編㉘ 今できることを、もしくは、今しかできないことを 小樽...
- 20230926 北海道秋編㉗ 帰宅へ 旭川市~新篠津村~小樽港
- 20230925 北海道秋編㉖ 土井商店でお酒購入 旭川市
- 20230925 北海道秋編㉕ 早朝・銀泉台 上川町
- 20230924 北海道秋編㉔ 望岳台でナキウサギ観察パート16 美瑛町~東川町
- 20230923 北海道秋編㉓ 望岳台でナキウサギ観察パート15 美瑛町
- 20230922 北海道秋編㉒ 望岳台でナキウサギ観察パート14&鶴ド北海道 美瑛町
- 20230921 北海道秋編㉑ 望岳台でナキウサギ観察パート13 美瑛町
- 20230920 北海道秋編⑳ 君去りし後 美瑛町~東川町
- 20230919 北海道秋編⑲ 望岳台でナキウサギ観察パート12 美瑛町