旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20150716~18  上川町  沼ノ原から化雲岳・テント二泊パート3

2015-07-16 12:14:39 | Weblog




五色岳到着 11:50。 五色岳自体は地味な山ながら眺めはよく、ここで初めて表大雪を見ることができる。
手前は忠別岳。ここは三方からの道が交差する要所で、たいていほかの登山者がいて休憩している。


   

トムラウシ上空の雲がちょっと多くなった。



   

見づらいが中央奥のでっぱりが化雲岳。五色岳からすぐにハイマツ帯に入る。以前はここも難所で、
ハイマツが覆う道が続いてザックが引っかかり、上に気をとられていると下のぬかるみに足をとられた。
現在はハイマツの枝払いが行われて、とても歩きやすい。



   

再び木道が現れだして、雪渓を横切る。





   

木道が連続すると神遊びの庭到着 13:15。ウルップソウの残骸が目立つほかは、全般花は少なかった。


トムラよ、また君のすぐ近くまで来てしまったよ。君は変わらな。こちらはまたひとつ歳を重ねて、
ますます老け込むばかりなのにな。



   

化雲岳山頂から旭岳(奥の左端)。手前は天人峡へと続く尾根。


   

標識の背後が「化雲のへそ」と呼ばれる大岩。


雲が多くなってもトムラウシは持ちこたえてくれたので、それなりに撮影はできた。ただ、手前に入れたい
花が全体的に少なく、それが残念だった。日没前、トムラは完全に見えなくなって、撮影を切り上げた。

緩やかな西風に乗って霧が発生し続けるパターンだったのが急に状況が変わったのが夜半で、
突如風向きが北寄りになると同時に突風が吹き荒れた。テントが飛ばされるほどではなかったかも
しれないが、せっかく修理を終えたばかりのポールは折れるんじゃあないかと心配した。

結局ほとんど眠れずに、周囲が明るくなったのを契機に撤収を開始した。すっかり周囲のガスは吹き飛んでいた。
こんな強風下での撤収は経験したことがない。いつもなら、まず荷物をすべて出して、フライシートから
外すところだが、その段取りだとテントが吹き飛ばされそうだ。

ない頭を絞って、いかにダメージを少なくするかを考えた。パッキングしたザックと三脚はテント内に残し、
重し代わりにした。自分だけ外に出ると、まずポールを留め金から外し、テントをぺしゃんこにした。
それから徐々にフライを外しにかかったが、石を乗せて飛ばないように気をつけた。それからポールを
引き抜いて、中の荷物を取り出し、その際にも事前に石をテント本体に乗せておいた。

これがベストな方法かどうかはわからない。無事テントを撤収できてホッとした。あまり寝てないし、
強風下でコンロも使えず、何も食べていないので朦朧とした。一個だけロールパンを口に放り込むと
ポカリスエットで流し込んだ。これで雨が混じっていたらと考えるとゾッとした。北風に煽られて、
これだけでも寒いのに、もっと体温は低下しただろう。

でも、今は色々考えている場合ではない。東の空が赤くなり始めた、撮影チャンスだ。しばらく朝の風景を
堪能してから、ゆっくり食事することにしよう。









   

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