何日か前に「2月・・・酒」を書いたところ、二人の方からコメントを頂いた。一人は秋田の方で、「「2月の秋田は蔵開きのシーズンです」と、いくつかの蔵の日程を教えてくれた。これには興味があり、蔵開きについて書こうかと思ったが、ある事情があってそれはやめた。
もう一人の方からは、酒の歳時記に因んで「酒暦」を寄せてくれたが、それによると「2月は月下独酌」となっている。神垣あゆみさんの選んだ酒暦で、1月鏡開き、3月雛の宴、4月花に酔う、・・・などと素敵な言葉が続いている。
しかし2月が「月下独酌」というのが、実感としてピンと来なかった。この言葉は恐らく李白に違いないと思うが、李白は、2月のこの寒い時期に月を眺めて酒を酌んでいたのであろうか? この言葉の出る詩が2月を舞台にしているとは知らなかった。(機会を見て史実を調べてみよう) 日本なら月の下で飲むとなれば、9月か10月であろう。所変われば時節によって愛でるものも違うものである。
日本人はこの季節は、部屋にこもり、鍋を囲み、熱燗を酌み交わすのが定番であろう。
その時の酒は、重ねて言うが山廃純米の燗酒をお奨めする。