旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

今年はどんな年になるのか・・・?

2010-01-02 14:27:47 | 時局雑感

 

 静かで、穏やかな元日であった。快晴、微風、最低気温1~2度、最高気温10度以下。晴れ渡っているがキリリとした冷気がみなぎり、身の引き締まる思いであった。平穏のようだが気を抜くと大変なことになるぞ、と神は日本の状況を国民に示したのかもしれない。
 このような天候も東京など一部だけで、全国的には大雪で、交通手段もままならぬ状態が多かったようだ。それの方が日本の実態を示しているのかもしれない。

 恒例の実業団駅伝を見終わって、2時過ぎからワイフと初詣に出かけた。すぐ近くの世田谷線に松陰神社前という駅があり、世田谷区民館の催しなどに行くために下車はするが、肝心の松陰神社の記憶が定かでないのでこの際参拝することにしたのだ。このところ『坂の上の雲』や『龍馬伝』など明治ばやりであるので、それら明治の逸材を育てた元祖ともいうべき吉田松陰に敬意を表しておこうとも思ったのだ。
 近くで簡単に済まそうと思った魂胆がばれたのか、着いてみると小さい神社の参列者が延々長蛇の列だ。鳥居からあふれて一般道に長々と続いている。といって引き返すわけにも行かず最後尾に並ぶ・・・

    


 待つこと一時間強、ようやく最前列に到達しわずか数秒の祈りをささげて初詣を終えた。既に4時にちかく、日は傾きすっかり冷えたが、境内にある松陰の墓などもめぐり故事来歴を訪ね、おみくじも引いた。

 引き当てたくじは「大吉」ではあったが、旅行は「さわりなし」、商売は「気を付けてすればよし」とか大吉らしい文言よりも当たり前のことが書かれてある。通常なら「吉」か「中吉」ぐらいの内容かもしれないが、お正月のご祝儀で「大吉」と印刷されているのかもしれない。まあしかし、平凡が一番いいのであって、失物は「早く出る」、病気は「気に病むな 治る」とあるので、いいところを頼りに一年を生きていくことにしよう。

 帰りの路上で「八海山のしぼり甘酒」なるものを飲んだが美味しかった。とにかく体が冷えていたので、温かければ何でも良かったのだ。ワイフはたこ焼きで体を温めていた。
 平穏な元旦で何よりであった。
                           

      


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