今年の政治はどうなるのだろうか? 何としても民主党連立政権に、これまでの自民党悪政――特にここ10年の自公政権悪政の総ざらいをして欲しいのだが。
ところが早々からもたもた、ごたごたが続き、それを飯の種にするマスコミや評論家連中が得意顔で非難し続けるので、早くも支持率が50%を割った。追い討ちをかけて首相と政権党幹事長の金の問題が表面化してきたのでは、どうも先行きは怪しくなった。
かてて加えて、藤井財務相の辞任ときた。年齢から健康不安はあったが、こんなに早く辞めることになるとは政権とって不運と言わざるを得ず、「いよいよ『自壊』が始まったか?・・・と思わせた。
反面、菅副首相が財務大臣に座り、仙谷行政刷新相が戦略相も兼ねて、菅・仙谷体制が固まると「霞ヶ関改革路線」が明瞭になって、むしろ『地固め』が出来たような気さえする。若しかしたら「雨降って地固まる」の類になるのかもしれない、などと思う。
いずれにせよ私は、人材的には、菅、仙谷、前原、長妻各大臣に期待している。菅、仙谷には行政刷新・霞ヶ関改革を、前原には国土交通大臣として「コンクリート政治」の打破を、長妻には年金・労働行政の改革で「人の政治」を期待しているからだ。これが、今日本が直面している「生活のほころび」を直す焦眉の急と思うからだ。四年間で具体的な成果が上がらなくても、そこにメスをいれ将来の方向を示すところまで行けば大成果で、国民が政権交代を選んだ値打ちがあったと思っている。これほど痛んだ国だ。直すには5年や10年は十分にかかるだろう。
だから私は、様々指摘されてるもたもたたがたがた(普天間など)は、殆ど気にしていない。
ただ、金の問題だけが心配だ。これはどうも許せない。首相も小沢も辞めるべきだと思っている。特に小沢の金は薄汚く、こんな人間を中枢に抱えていては党も政権ももたないだろう。
鳩山の金は、それに比べればきれいな金のようだが、従来の言動と、これほど庶民感覚とかけ離れていては、現政権がやろうとしているところと符合しない。
さて、この二人が辞めたときに、はたして「自壊」を防げるか? それともむしろ「地固め」になるか? そこがどうも分からない。