旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

承服し難い小沢一郎氏の政治姿勢

2010-01-14 16:07:40 | 政治経済

 

 昨年来、新たにスタートした民主党連立政権に期待すると書きつづけた。民主党を全面的にに評価するかどうかは別にして、長く続いた自民党政権(特にここ10年の自公連立政権)の悪政の総ざらいをして欲しいと願う気持ちからだ。そして、それこそ国民が民主党を選んだ理由と思うからだ。
 ただその中で、小沢と鳩山の政治資金問題だけは認めるわけにはいかない、とも書きつづけた。そして、今回の小沢周辺の強制捜査とそれに対する小沢の対応の仕方を見て、民主党に対するあらゆる期待を投げ捨てざるを得ないかと思い始めている。

 民主党は何故、薄汚い金の問題に埋もれつづける小沢と言う人物を党の中心に置いておかねばならないのだろうか? 小沢本人は「法に触れるようなことはしていない」と言っているが、小沢周辺に昨年に続き再び法の番人が強制捜査に入るようでは、「何かあるのではないか?」と思う方が常識的だ。検察だって、何億と言う金を使って全国的な捜査に入るのだ。何も無いのに軽々に動いてムダ金を使うとすればそれこそ問題だ。
 何よりもこれに対する小沢の態度が承服しがたい。「法的に問題ない」というのであれば、何故参考人聴取要請に応じて堂々と説明しないのか? そうすれば強制捜査などという金も使わないでいいのだ。当局を馬鹿にしているのであろうが、それはとりもなおさず法を馬鹿にしていることであり、法のもとに従順に生きている国民を馬鹿にしていることに繋がる。どれくらい偉い人間か知らないが、到底承服できることではない。

 もう一つ認めがたいのは、「政治資金などについては説明を終えて、その上で国民は政権を与えてくれた」というようなことを言っているが、国民が民主党を選んだのはそんなことではない。「鳩山・小沢の金の問題は説明不十分」と言うのが世論調査の上でも出ている。国民は自公政権の悪政に耐えかねて、金の問題があるがそれは十分に説明されることを前提にして、すがる気持ちで民主党を選んだのだ。

 その国民の真意がわからない人物に新しい政治は期待できまい。そんな人物は何とかお引取り願って、真面目に取り組んでいる残る人たちで冒頭の願いを実現してくれないか、とまだ祈っているのだが・・・。
                     


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