穏やかな正月を迎えた。政治も経済も世事一般も、決して穏やかではないのだろうが、あまり考えないことにした。
例によって、ふとんの中に新聞を持つ込み、実業団駅伝を見る。ひいきにしている旭化成が第一区の区間賞を取って気分を良くするが、その後順位を下げていくのを悲しむ。
頃あいを見て起き出ると、私に合わせて朝食を待つワイフがおせち料理を広げる。今年は会社の取引先からおせち料理を購入、ワイフは暮れの料理作業から開放されてことのほか喜んでいた。穏やかな正月の一因であったのかもしれない。
三段重ねの重箱に盛られた多種類の料理を楽しみながら、『亀の翁』を飲む。久谷焼仲田錦玉の“青粒(あおちぶ)”の平盃に注がれた純米大吟醸が、心地よく胃にしみた。
年賀状の整理を終えて、ワイフと娘に誘われて初詣に出かける。五位につけている駅伝の旭化成が気になったが、とても優勝できそうもないので諦めて初詣へ。
下高井戸の八幡神社に着くと、鳥居の外まで長蛇の列。やはり不景気を反映して「神頼み」の風潮が強いのか・・・。
おみくじを引くと小吉であったが中味はすこぶる良い。「願事 思い通りです、しかしやり過ごせば悪し」、「失物 必ず出る 物の間」、「商売 利益あり売りに吉」など・・・。実は会社に売り商売の話があり、これがうまくいくといいなあと思っていたところだ。今年は、元旦は小吉であるが、年を通じて中吉、大吉と上っていくと信じよう。
笑ったのは「旅行 さわぐな」というお告げ。ワイフと娘が、「旅行で一番はしゃぎまわるお父さんに対する神様の注意ね」と大笑い。今年もいくつか旅の話しがあるが、自重して臨もう。要するに平穏であれと言うことであろう。