旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

ミャゴラトーリ支援者の集い … ガラコンサート

2012-03-18 15:14:37 | 文化(音楽、絵画、映画)

 

 娘が主宰するオペラ創作集団ミャゴラトーリの支援者の集いとして、ガラコンサートを含む親睦会が昨夜行われた。ミャゴラトーリは3年ぐらい前に立ち上げ、これまで数回公演をやってきたが、オペラの素晴らしさを、一人でも多くの人に身近に感じてもらい、オペラ文化を広めていきたいというのが娘の願いである。
 そのようなことから、昨年の公演「愛の妙薬」(ヤマハの支援も受けて、一部地域の親子招待を実施)の際に、資金支援も含めたご支援者を募ったところ、有難いことに20数名の方々のご賛同を得ることができた。昨夜の会は、その方々へのお礼を込めて、第1回支援者交流会として開いたものだ。料理はワイフや娘、娘の友人などの手作り、酒は私がかき集めるという全く手作りの会であったが、歌手4名の1時間強にわたる熱演もあって、ご参加いただいた方には大変喜んでいただけたと思っている。
 うれしかったのは、最初のご挨拶を含め3人の方にご発言をいただいたが、お三方が共通して強調されたことは「舞台と客席の一体感、演技者と観客の共感こそ大事で、それを追求しいるミャゴラトーリの今後に期待する」という言葉であった。昔から日本の歌舞伎にしても能・狂言にしても、役者と観客はもっと接近して、人間の喜びや悲しみを共感してきたに違いない。西欧の演劇にしてもオペラにしてもそうであったであろう。それが最近は、特に歌舞伎など一部のマニアだけのものになり、しかも客の多くは眠っている。庶民の文化はなくなってしまっている。という指摘であった。
 昨夜はせいぜい30数名の集まりであったが、食事をしながら、酒を飲みながら、目の前の歌手たちの熱演を愉しみまた歌手たちと交流を深めた。30名で4人の歌手の歌を目の前で聞くというのは、このような小規模の会しかできないが、資金面からも、どうしたらこんな会を続けていくことができるか? これこそが課題であろう。

    熱演する歌手たち
  
    バス大澤恒夫『陰口はそよ風のように』
 
  ソプラノ沼生沙織「ラ・ボエーム」より『私の名はミミ』
 
 ソプラノ佐藤貴子、テノール寺田宗永『燃える想いが』
  
 テノール寺田宗永、バス大澤恒夫「愛の妙薬」より2重唱


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