旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

白馬紀行③ … 素晴らしい「山びこの会」のとり組み

2012-08-01 12:10:35 | 

 

 「山びこの会」は十数年の歴史を持ち、当初数名で発足したが年ごとに会員が増えて、いまや70数名のメンバーを誇る今時珍しいサークルである。(このことは既に09年12月13日付で触れた) メンバーは多彩な顔ぶれで心豊かな人たちばかり、それぞれが互いの自由な参加意思、自主性を尊び、かつ創意工夫を惜しみなく発揮し合う…。

 初日大宮駅から新幹線に乗り込むと、幹事から「首などに巻いてください」ときれいなスカーフが配られた。多くの人はそれを折りたたみネッカチーフにして首に巻いた。中には帽子に巻く人、腕に巻く人いろいろいたが、これは、混雑する夏の白馬一帯で、35名に及ぶ我がメンバーを識別する絶妙なマークとなった。

 
 
 第一班のメンバー(みんなスカーフを巻いている)

 旅行会社のツアーでもメンバーを識別するためにリボンなどをつけさせられる。しかしそのようなものに比べればこのスカーフははるかにしゃれている。このような発想を生み出す豊かな心がうれしい。しかもこのスカーフ(ネッカチーフ?)はいつまでもこの旅を思い起こさせる記念となる。
 記念といえば、白馬五竜高山植物園がくれた「日光キスゲのブローチ」もうれしかった。たくさん咲いていた日光キスゲは、私の知っていた数少ない花の一つであっただけに印象深く、さっそく帽子に着けて毎日愛用させてもらっている。

 
   配られた日光キスゲのブローチ

 旅はその場の楽しみだけではない。いつまでも思い出の中に生き続ける。それは関わる人たちの心遣いや、ふとした触れ合いが生み出してくれるのだ。

  
  
岩陰にひっそりと咲く、白と紫のコマクサ


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