旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

結婚披露の新しいかたち

2012-08-06 19:56:17 | 時局雑感

 

 わが社の中堅社員二人が結婚した。いわゆる職場結婚であるが、いつどのように結ばれてきたのか、結婚ということで何がどう変わるのか、常にまわっている時計の針のように自然な変化を披露されたような結婚披露宴であった。

  
      幸せそうな二人

 実は二人は約10年前にほとんど同時にわが社に入社した。私は総務部長として採用の任に当たったのであるが、思えばこの10年、よく成長して正にわが社を背負う二人になったが、気がつけばこの間、二人は愛を紡いでもきたのだ。
 披露宴も肩の凝らない、実に気持ちのいい進行であった。いくつか書き残しておくと…、

 
・席に着くと、ナプキンを乗せたお皿の上に小さい紙で二人から私に宛てたメッセージが乗せてあった。その字はまぎれもない新婦の直筆で、私に対する思いを書いてくれてあった。隣に座る人にも、それぞれに宛てたメッセージが置かれてあった。数十人の参加者それぞれに書いたのであろうが、これには何かグッと来るものがあった。

    
     二人からのメッセージ

・仲人という制度はかなり前からなくなっているが、主賓挨拶と乾杯の音頭というのは従来通り会社の社長連中がやっていたのであまり変わりないが、参加者からの祝辞となると、あらかじめ予定された人からではなく、新郎新婦の二人からの指名であった。私は新郎から、「これまでお世話になりましたK部長に何かお言葉を賜りたい」と突如指名され驚いた。
 結婚式の祝辞などは一般には事前予告されるものと思っていたが…。

・最後の、二人から家族親戚に対するお礼の言葉で、両親だけでなく参加した小さい子供(おそらく甥や姪であろう)たちにまで、一人ひとり名指しで思い出と感謝の気持ちを語ったのは印象的であった。何も形式ばることなく、心の赴くところをそのまま語ったのであろう。
 実にすがすがしい結婚披露宴であった。


    

 

 


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