昨日目の注射が終わった。二回目ともなれば少しは横着になって、それほど身構えることもなかった。午後3時前に終わり、夕食まで眼帯をつけているのであるが、初回の時はそれを外すとき、「元通りに目が見えるのだろうか?」と不安が心をよぎったが、そして本当に見えたとき嬉しくて感動的だったが、二回目ともなればそれほどの感動もない。
人間というものはだんだん横着になるものだ。それよりも、前3日を含め今日から3日間目薬(抗菌剤)を一日4回点眼するのが鬱陶しくて仕方ない。しかも黴菌が入るのを防ぐため、できるだけ目に触るなと言われているので、涙が出てもふき取ることもできない。顔をバシャバシャ洗うこともできない。これがつらい。
まあしかし、少しは明るく見えるようになった気もするし、前回のように、何日かして薬が効いて来れば視力も上がるのかもしれない。このようなことを繰り返しながら、騙しだまし生きていくしか術(すべ)はないのであろう。これが長生きしすぎた者が背負うべき罰なのであろう。