かねての予告通り、フランスの友、セルジュ一家がやってきた。12泊の日本旅行のうち4泊4日が我が家の受け持ちだ。すでに友人宅2ヶ所を回って我が家に来たのだ。
前回が四年前の2008年、やはり4月中旬であったので、丸4年の子供たちの成長が見て取れる。長女ナデージは16歳、背丈はすでに母ナンシーを凌駕して父セルジュに迫る。次女オードレイは前回は3歳で始末に負えないヤンチャ娘であったが、7歳となってそれなりの分別とおしとやかさを身に着けてきた。末っ子の男児マチスは、前回の外出時は乳母車にくくりつけられたままであったが、もはや5歳となって立派に一人前にふるまう。
到着早々、下の二人は我が家の猫(パンダ)を追い掛け回して制止不能、やはり手におえないヤンチャっ子かと思いきや、食事の際や外出行動においては父セルジュの権威のもとに従って、統制のとれた一家に成長していた。たまにオ-ドレイがマチスに手を出して泣かせたりするが、そこは長女ナデージがうまくさばく。これもセルジュの教育であろう、要所要所の重要な日本語は子供たちも覚えていて、朝は「オハヨウゴザイマス」、食事の後などには「アリガトゴザイマシタ」、何よりもかわいいのは就寝前には必ず私のそばに来てエンブレイスの上「オヤスミナサイ」と言って頬に「チュッ」と音を立ててキスをする。
初日の16日は午前10時半ごろ着いたが、12時前には横浜みなとみらいへと出向く元気。横浜ぐらいなら、と私も案内がてら同行したが、元気な行動力に振り回されて後期高齢者にはこたえた。続いて昨17日は「富士山を見るんだ」と言って早朝7時半には我が家を出発して新宿、大月経由で河口湖に向かった。私は出勤日(役員会で外せない日)なので「残念だが案内できない」と告げると「ビジネスか…」と言って、「77歳にもなって、日本人は何でそんなに働くのか…?」というような顔をしていた。その恨みのせいか、河口湖は途中から雨が降り出した模様で、早々に引き揚げて予定を早めて帰ってきた。しかし、「富士が見えなくて残念だ。次の機会を目指す」と言っていたので、また来るつもりらしい。
今日は7時前に出かけて笠間市に焼物窯を見に行った。これにはワイフが同行したので機嫌よく出て行った。それにしてもその行動力には驚く。小さい子供も文句ひとつ言わないようだ。毎年この調子で世界中を回っているのだから、日本人などとは相当な差がつくのであろう。
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