旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

化学兵器廃絶で、米露は大国の役割を果たせ

2013-10-15 11:02:10 | 政治経済

 

 広島カープのCS活躍に浮かれている間にも、重大なニュースが次々に報道されていた。中でもノーベル平和賞がOPCW(化学兵器禁止機関)に送られたことだ。
 平和賞候補にはパキスタンの少女マララさんなどが上がっていたが、あえてこの機関が選ばれた動機は、シリア問題に端を発した化学兵器の全面禁止を後押ししようという意図があると報じられている。
 つまり未批准国のイスラエルやミャンマーなど、未加盟国の北朝鮮などの加盟促進、また加盟はしているが全廃の期限を守っていない米国とロシアの全面廃棄を促す狙いがあるというのだ。

 驚いたのは、シリアに全面廃棄を促している米露は、中でも廃棄しない場合は軍事介入も辞さないと脅しをかけている米国は、自らは廃棄していないのだ。
 核兵器についてもこれら大国には、抑止力論なるものを持ち出して、「自分は持ってもいいがほかの国は持ってはいけない」という理屈がある。核兵器にしても化学兵器にしても、これら大国が自ら廃棄を実践しないで全廃の道が開けるだろうか?

 振り返れば第二次大戦後、国境紛争や内戦を含め世界に戦火の絶えることはなかったが、一国が他国に地上部隊まで送り込んで戦争をしたのは、アメリカの朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争、それにロシア(ソ連)のアフガニスタン戦争ぐらいのものである。
 一番危険なのは米露の二大国ではないのか? それに核兵器や化学兵器を持たせておいていいのか?


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