1月31日、オペラ普及団体ミャゴラトーリの支援者の集いが開催された。もう数回目となる集いであるが、今回は支援者相互の、また歌手たち出演者と支援者間の交流に重点を置いて、大変質の高い会になったと感じている。
恒例による約1時間のミニコンサートも、平野雅世(ソプラノ)、青柳素晴(テノール)、大澤恒夫(バスバリトン)の3歌手が、巨瀬励起のピアノで素晴らしい声を聴かせてくれた。原宿のアコスタジオという小さいスタジオで、わずか30人くらいで本物のオペラ歌手の声を楽しむ贅沢なコンサートだ。「オペラ歌手さんって、こんなところでも手を抜かないで全力で歌うので驚いた」という参加者の声もあった。
続く懇親会は、各地の銘酒(日本酒からイタリアワイン、チリワインに至るまで)を酌み交わしながら、出演歌手も含めたほぼ全員が様々な思いを語り合う会となって、実に楽しかった。かなり高度の文化論も展開されたが、そのすべてを伝えることはできない。せめてコンサートと懇親会のいくコマかを掲げておく。
もう一つ。席上でミャゴラトーリの今年の上演内容が披露された。岩田達宗演出の第3弾、ベッリーニの『カプレーティ家とモンテッキ家』(つまり「ロミオとジュリエット」のこと)を、8月6,7日に牛込箪笥ホールで公演する。これには後日談がある。岩田氏お気に入りの箪笥ホールの8月予約は6ヶ月前の2月3日に受付が行われたが、娘はその抽選会で、31人参加の中で1番くじを引き当て見事予約を勝ち取った。31人中一番とは神がかり的で、その夜は関係者が集まり、「オペラの神様がやれって言ってくれているのだ!」と泣いて喜び合ったという。
『愛の妙薬』より「何という愛!」(平野雅世と大澤恒夫)
「今の人たちは幸せだ。私は85歳になるが戦時中はいい音楽など聞けなかった。平和こそ大切だ。シリア難民の有様などを見ていると、ベルディもプッチーニもあったものじゃない」と力説するK氏。
その他話題は続く…
「全くの門外漢だった私たち夫婦は、ミャゴラトーリの1回の公演でオペラの虜になった」と語るMさん
歌手の青柳さん(向かって右)と大澤さん(左)の間で微笑むわらび座丸山さん
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