狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

沖縄に忍び寄る北朝鮮の「チュチェ思想」

2006-05-23 08:19:25 | 未分類

    人気blogランキングへ クリックお願いします

「米国人は悪魔でなかった」脱北6人、亡命の心境語るhttp://j.people.com.cn/2004/01/10/jp20040110_35732.html

 【ワシントン=坂元隆】米国に今月亡命した北朝鮮の脱出住民(脱北者)6人が、ワシントンで読売新聞と会見し、「(北朝鮮で)悪魔だと教えられてきた米国人は、本当は親切だ」「もう、逃げ隠れしなくて済む」など、現在の心境を明らかにした。

 6人は、米国で2004年に施行された北朝鮮人権法に沿った初の亡命認定者。全員で報道機関と会見するのは初めて。

 男性2人と女性4人で、20~30歳代。いずれも北朝鮮の金正日政権の抑圧や食糧難を逃れて中国に密入国。ほとんどが北朝鮮または中国の拘置施設の収容経験がある。女性は中国で人身売買や性的虐待の被害を受けたという。<略>

 ほかの脱北者からも口々に、「国民を飢えさせている金正日政権は許せない」と、金正日政権の人権弾圧を糾弾する声が上がった。(2006年5月22日3時7分  読売新聞)

                    ◇


この国の主要産業は「麻薬・偽札・誘拐」の三点セット。
おまけに自国民は飢えさせる。

北朝鮮が世界でも名だたる人権無視国家である事は最早誰も疑う事のできない事実となった。
最後まで北朝鮮を擁護した社民党党首・土井たか子も既に政界を去り、北朝鮮のチュチェ思想を擁護する日生主義者の最後の聖地は沖縄になった。

沖縄の「反基地運動」が一連の「平和運動」と連動している事は県民なら誰でも承知している。

そして、それが多少左傾していても、ある程度はやむを得ないと思う県民も多い。

だが、これらの運動のリーダーが「平和運動」の領域を越えて極左思想に偏り、遂には北朝鮮のチュチェ思想にまで取り込まれ、金正日に操られる形で「基地全面撤去」や「沖縄独立」を唱えている事実を、果たして何人の「平和運動家」が知っているだろうか。

                   ◇

2002 年6月 24 日。
 
那覇市内の某所でラテンアメリカ・チュチェ思想研究所書記長・アルバ・チャベス氏を囲む会合が行われた。

心かよわすチュチェのなかま―エクアドルと沖縄を結ぶ自主の志向―」と題するこの会合の出席者は、

佐久川政一(沖縄大学教授・チュチェ思想研究会全国連絡会会長・「沖縄県平和資料館」建設委員長)
米盛 裕二(沖縄大学教授)
吉元 政矩(沖縄県元副知事)
石川 元平(沖縄県教組元委員長)
仲村 芳信(沖縄大学教授)
尾上 健一(チュチェ思想国際研究所事務局長)
(司会)玉城 勉(連合沖縄事務局次長)

と,何れも沖縄の「反基地」及び「平和運動」のリーダーだが単なる反基地・平和運動ではなく北朝鮮のチュチェ思想の信奉者という極左グループだ。

金正日が拉致を認めて以来、日本でチュチェ思想を標榜し難くなったチュチェ主義者達は沖縄を活動の本拠にしつつある。

当日の主役アルバ・チャベス氏はスリランカから12時間かけてそ日の昼、成田に到着。
東京を経ないでそのまま沖縄に直行した。

僅かな日本滞在日の半分を沖縄に来て基地をみたり、交流したと云う。

それほど現在の沖縄は極左勢力にとって日本最後の聖地になっている。

これは昨日触れたドゥドゥ・ディエン氏の沖縄講演とその招聘者がチュチェ思想主義者・武者小路公秀だったことと構図が重なってくる。

当日の会談の中から沖縄側出席者と発言を拾ってみよう。

佐久川:アルバ・チャベス先生の論文を読んでまいりました。長い論文で、私より何倍も勉強しておられると思いました。しかも私は共和国(筆者注:北朝鮮)には七回しか行っていませんが、先生は倍の一四回も行かれていますキムイルソン主席とキムジョンイル総書記の著作もかなり深く読んでおられるようで敬意を表したいと思います。
<中略>・・その後沖縄の説明ガ続く・・・。

日本に併合されたのが明治12 年(1879 年)ですが、沖縄はそのときから日本の一部になりました。琉球王国は昔、東南アジア諸国、中国、朝鮮との交易が盛んで、軍隊のない、戦争をしない平和な国だったと言われています。

しかし日本に併合されてからは、国内における植民地のように処遇されてきました。いわゆる日本に同化する政策がとられ、琉球の言語や文化は差別をうけました。
とくに天皇中心の皇民化教育により、天皇の臣民として教育されてきました。
<中略>
1972 年に沖縄は復帰し、日本の一県にもどりました。しかし復帰したにもかかわらず、米軍基地はそのまま残り今日に至っています。
沖縄県の面積は日本全国の0.6%ですが、全国の米軍基地の 75%が存在します。
一番大きい島は沖縄本島ですが、その20%を米軍基地が占めています。
アメリカ兵が2万6千人駐留しており、そのために事件、事故がひじょうに多く起こっています。婦女子にたいする暴行事件がたびたび起こります。

私がチュチェ思想に関心をもつようになったのは、チュチェ思想が人間中心の哲学であるからです。
チュチェ思想は、人間の本性が自主性、創造性、意識性であることを明らかにし、自分の足場をしっかりかためて自立して生きていくことを求める思想です。

そういう意味ではチュチェ思想は沖縄の自立化のためにも思想、理論、実践において活用すべきものだと思います。
沖縄には訪朝者がたくさんいます。吉元先生が副知事のときには、大田知事を団長にして125 人が訪朝し、日朝友好を促進するうえで大きな意義がありました。

若い人たちも沖縄の自主を求めています。また日本の沖縄政策にたいして独立した方が良いという人も少なからずいます。<中略>
・・・・・・・・・・・

沖縄が日本に復帰していなければ、沖縄は独自の権限と立場で、直接アメリカと交渉することができたでしょう。

アメリカの占領下にあっても、復帰前の沖縄がそうであったように、沖縄が独自の政府をもって、自主的に内政・外交を行うことができたなら、沖縄は日本の犠牲にならずに、自らが進むべき道を、自らが望む方向へ歩むことができたはずです。
<中略>
今日ここに沖縄県の元副知事が参加しておられますが、元副知事がよく承知しておられるように、沖縄からアメリカに行って、直接アメリカと交渉しようとしても、なぜ日本の外務省を通してこないのかと言われるだけで、アメリカ政府は沖縄を交渉相手とは考えていません。
沖縄は経済的には少々苦しくても、自主自立の精神をもって、日本から独立すべきであったと思います。
沖縄が独立国であったら、沖縄は日本とアジア近隣諸国との平和友好の架け橋にもなり得たと思います。

チュチェ思想を学び信念をもって生きる

米盛:アルバ・チャベス先生の朝鮮民主主義人民共和国の印象記を読みましたが、たいへん参考になりました。<略>

 佐久川チュチェ思想、チュチェ哲学を大学でどういう形で教えているのですか。チュチェ哲学という一つの学科目があるのですか。そのなかでチュチェ思想を教えているのですか。それともチュチェ思想に関心のある教授がチュチェ思想の本をつかってチュチェ思想を教えているのですか。

チャベス:いま私が中心になって7名の訪朝経験者と、どのようなカリキュラムをつくるのか相談しています。グアヤキル大学には哲学科があり、そこでどのようにチュチェ思想を教えるのかについて7名でプログラムをつくります。

最初はチュチェ思想ということばを使いません。
教材として『哲学の使命』を使用しています。哲学の使命とは何ぞやから教えます。
そしてだんだん理解を深めていくにつれて、ディスカッションしながらチュチェ思想、チュチェ哲学ということばを伝えていくのです
哲学の使命とは何かという項目のなかに
マルクス・レーニン主義の使命とは何か、チュチェ思想の使命とは何かという項目もあり、これらを対比しながら教えています。哲学の歴史を簡単に述べてから哲学の使命に入るようにしています。
<以下略>

当ブログが常日頃警鐘を鳴らしている通り、沖縄は地元二紙が独占し、それを一握りの極左インテリが動かしている。

こうして見ると沖縄の大学がチュチェ思想の巣窟と化しつつあるのが判る。

上記会談でも沖縄側のリーダー的発言をしていた佐久川氏の言動は特に注目すべきだ。

佐久川氏は沖縄大学の学長も経験した沖縄の著名人であり、沖縄県内で展開される反基地運動の思想的リーダーでもある。

その同じ人物が、チュチェ思想を確立した黄書記の“沖縄版”と言っても過言ではない程の北朝鮮・金正日崇拝者だと言う事を何人の「平和運動家」が知って彼に従っているだろうか。

ところで「チュチェ思想」って何?http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E4%BD%93%E6%80%9D%E6%83%B3

     人気blogランキングへ クリックお願いします


続・五番街のマリーへ 「青春はモカの香り」

2006-05-23 07:16:04 | 年金・老人・身辺雑感

カラオケドラマ「青春はモカの香り」

◆香しいコーヒーの香りを求めてその古い町並みを歩いてみた。

表通りのビルの中の喫茶店は避けて通った。

裏通りにひっそり構える古いコーヒー専門店を探した。

学生時代からのコーヒー好きは今も変わらない。

バーボンにジャズというよりコーヒーにクラシックは至福の時だった。

地方へ出張で訪れた時など仕事を終えた後、コーヒーの旨い店を探すのが楽しみだった。

私の好みに合わせたのか妻も最近カルチャーセンターのコーヒー教室に通っているようだ。

そこは黒瓦の甍と木造の町並みが続く北陸の古い町だった。

その店は路地の角に遠慮深げに看板を出していた。

椅子に腰掛け店内を見回しながら予感が現実に変わったのを悟った。

50前後の女がカウンターの中でコーヒー豆を炒っていた。

私は飲みかけのコーヒーカップをテーブルに残しゆっくりカウンターの前に立った。

顔を上げた女に小声で尋ねた。

「覚えていますか」。

女はカウンターの席を促した。

「始めから貴方とわかっていましたわ」。

「コーヒーが冷めてしまいますわ」。

カウンター席に座りなおした。

聞きなれた懐かしい声であった。

入れなおしたコーヒーが目の前で香りを立てていた。

「10年一昔といいますわね」

「あれから幾つの昔を見送ったのかしら」

30年の時の流れは女の髪に行く筋かの白いものを目立たしていた。

微笑む目尻には苦労の跡が刻まれていた。

しかし目の前に立つ女は30年の時を越えて紛れもなくあのマリーだった。

その店の前に立ったときから予感はあった。

その喫茶店は古い作りの木造だった。
 
ライトグリーンに塗られた壁はそ五番館と同じ色だった。

何よりも「喫茶五番館」と言う看板に足を止められた。

入り口の両側には鉢植えのサボテンが飾られていた。

外に漏れるふくよかなモカの香りを嗅いだとき予感は確信に変わっていた。

香りに誘われるようにその店のドアを開けていた。

「君には一度詫びなければいけないと思っていた」。

「およしになって下さい。 お詫びだなんて」。

「そんな言葉は貴方に似合わないわ」。

「でも・・・あの時君に・・・」。

言いよどむ言葉を女は微笑みながら遮った。

「青春だったんですよ」。

「あの時の二人に弁解は」いりませんわ」。

そして遠くを見つめるようにポツリと言った。

「若かったんですわ・・ 二人とも」。

その一言で何かがはじけた。

それからよどみなく話し始めた。

「若いと言うことは・・・迷いと過ちの・・繰り返しだとは思いません?」。

「あの時貴方は貴方の道を選んだのですわ。 私も私の道を選んできました」。

「あの時・・別の道を選んだら後悔しませんでしたか?」。

「あの時、あの街で、貴方と過ごした青春。 あれが無かったら今の私はありませんわ」。

「貴方との時間は短かったけれど私にとって密度の濃い時間でしたわ」。

「あの時間の一コマ一コマ、あの街、五番街そして五番館と言いましたね、あのアパート」。

「中目黒の街の光景の一つ一つが私の宝物です」。

「私今幸せです。 今でも青春の真っ盛りです」。

マリーの「今は幸せ」の一言に全身から呪縛が取れた。

その瞬間、苦い青春の蹉跌から解放された気がした。

入れなおしたモカの香をりをゆっくり楽しんだ。

「コーヒーとおでん・・・あの頃の貴方の好みはミスマッチでしたね」」。

「駅前の屋台によくおでんを買いに走ったね」。

「この店、喫茶店には不似合いだけど来月からおでんも始めるのよ」。

壁には見覚えのあるマリーの筆跡。

≪お待ちかねのおでん!10月から始めます。 店主≫

と告知文が張られていた。

この店を大事にしているマリーの気持が感じられた。

店を出た時心のモヤモヤはすっかり消え去っていた。

マリーの笑顔に生活の喜びと店を育てる生命力を感じ取ったのだ。

「今も青春、今も幸せ」と言う言葉に嘘は無いと思った。

「五番街の青春が無かったら今の幸せは無かった」

マリーの言葉に勇気ずけられた。

駅へ向う道を歩きかけて「喫茶五番館」を振り返って見た。

鉢植えのサボテンの緑が目にしみた。

束の間の30年の時間旅行は今終わろうとしていた。

帰りの駅に向う一歩一歩で遠い五番街の記憶が消えていくのを感じた。

「これで俺の青春も終わった」

小さく呟いた。

駅に着いた時には、長い間心の奥で燻っていた「五番街のマリーへ」の伝言は今終わったことに気が付いた。

そしてあの頃マリーと一緒におでんを食べに行った「赤ちょうちん」。

永く想い出の中に灯っていた「赤ちょうちん」の灯も消えていた。

胸の中はこれから彼を待つ青春が光を放っていた。

それは妻とお土産を待つ子供の笑顔だった。

「俺も頑張らなくっちゃ」。

「さー子供たちと女房に何かお土産を買って帰ろう」。

「帰ったらサルスベリの生えた庭で女房に美味しいモカでも入れてもらおうか」。

                   ◇

赤ちょうちん  詞:喜多条 忠 曲:南こうせつ

あのころ二人のアパートは 裸電球まぶしくて

貨物電車が通ると揺れる・・・・  

・・・赤ちょうちんも揺れている 屋台にあなたがいるよな気がします
   背中丸めてサンダルはいて一人でいるよな気がします 

 http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/28685/Y003182