🌸生物はなぜ死ぬのか4(寿命に関係する遺伝子)
⛳寿命に関わる遺伝子研究
☆老化研究をヒトで行うのは、人の寿命が長く難しいことが多い
☆老化研究をヒトで行うのは、人の寿命が長く難しいことが多い
☆ヒトのモデルとして近いのはサルだが、サルも20年↑寿命がある
*抗老化作用の薬の効果を調べるのは不可能に近い
☆老化研究候補のマウス(ハツカネズミ)
☆老化研究候補のマウス(ハツカネズミ)
*マウスはヒトと違い「食べられて死ぬ」タイプの生き物
*老化で死ぬので、「進化が生き物を作つた」と考えると
*老化しないようにする遺伝子の働きが弱くなっている
*ヒトのモデルとしては、ベストとは言えない
*寿命も2~3年で、研究にも時間がかかる
☆酵母、線虫、 ハエが候補になる
*これらの生き物は寿命があり、数日、数週間、数ヵ月と短い
*多くの寿命、老化に関わる重要な遺伝子
*この3つの生き物から最初に見つかっている
⛳酵母は寿命が約2日(老化研究のエース)
☆酵母を使った老化研究でよく用いられる方法
☆酵母を使った老化研究でよく用いられる方法
*通常と違う性質を持った変異株(ミュータント)を使う
☆変異で、寿命が短くなったり、長くなった変異株を探し
*その原因となる変化した遺伝子を見つける
☆寿命が短くなった変異株の中に
☆寿命が短くなった変異株の中に
*寿命を長く維持する遺伝子が壊れている場合がある
☆寿命が長くなった変異株の中に
*寿命を長くならないよう抑制する遺伝子が壊れている場合がある
☆寿命に関わる変異株を探索したところ
☆寿命に関わる変異株を探索したところ
*多くの種類の寿命に関連する遺伝子が見つかってきた
⛳酵母で寿命に関わる事が知られている遺伝子
☆GPR1(栄養分である糖の代謝に関わる遺伝子)
☆GPR1(栄養分である糖の代謝に関わる遺伝子)
*GPR1が壊れると、酵母の寿命が約50%延長する
☆GPR1遺伝子にコードされているGpr1タンパク質
*糖センサーとして、糖が細胞の周りにあるのを細胞内部に伝えて
*糖を利用する準備を促す作用がある
☆Gpr1タンパク質センサーがうまく働かないと
*外の栄養をうまく利用できなくなる
*細胞の生育は遅くなり細胞小さくなるが寿命は長くなる
⛳少なめの食事は健康にいい
☆栄養がうまく利用できないと長生きになる理由
*多くの生物では、栄養の摂取量が少し減ると寿命が延びる
☆酵母でも餌の糖分の割合減らすと、寿命が約30%延長する
*普通は20回分裂して2日で死ぬが26回分裂できる
*生存している時間がかなり延長する
☆食餌制限の実験は、サルでも行われている
*生存している時間がかなり延長する
☆食餌制限の実験は、サルでも行われている
*通常必要とされるカロリーの70%で飼育すると
*寿命の延長と病気と死亡リスクの低下が確認されている
⛳食餌を減らすと寿命が延びる理由(代謝の低下)
☆生物は呼吸によって栄養を燃やして、エネルギーを得ている
*エネルギーは、細胞の活動や体温を維持するのにも使われる
☆栄養が多ければそれだけ「代謝が活発になる」
*活性酸素などの副産物も多く出でる
*活性酸素などが、DNAやタンパク質を酸化し働きを低下させる
*活性酸素の量が食餌制限によって減少し寿命延長に貢献している
☆グルコースセンサーであるGpr1タンパク質
☆グルコースセンサーであるGpr1タンパク質
*うまく機能しないとグルコースが十分にあっても
*それを感知・利用できないので
*カロリー制限と同様に代謝が低下し寿命延長の効果が得られる
☆GPR1以外のグルコース代謝に関わる遺伝子の変異も寿命を延長する
(敬称略)
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⛳出典『生物はなぜ死ぬ』
生物はなぜ死ぬのか4(寿命に関係する遺伝子)
(ネットより画像引用)