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「ランとラン菌」「アーバスキュラー菌根菌」

2023年09月27日 | 生命科学
🌸大事な共生相手を攻撃する理由

菌の助けなしでは独り立ちできない華麗なランの花
 ☆ランの種子は、非常に小さくて、1mm以下が多い
 *ある種のランの種子の重さは米粒の1万分の1
 *その種子が発芽しあの華麗な花を咲かせる
 ☆ランの種子は自力では発芽することができない
 *ランは、種子が風に吹かれて遠くまで飛んでいく
 ☆ランが発芽するには条件がある
 *種子が降りた場所にラン菌と呼ばれる糸状菌がいることが必要
 *ラン菌が存在しランは発芽することができる
 *デンドロビウムのような着生ランだけでなく
 *湿地で生育するサギソウのような地生ランでも同様です
 ☆ランとラン菌との関係は 共生関係
 *共生といっても、仲良く助け合って共存していない
 *ラン菌は、ランの種子を腐らせて、自分の栄養分にするために
 *種子の内部に侵入しようとする
 *種子のほうが一枚上手で種子は特別な抗菌物質を作り
 *ラン菌の成長を制御したうえ、ぺロトンを作らせ防御する
 *ペロトンは植物体の深部に侵入することができず、大きくなる
 ☆ランの種子は、できたペロトンを消化し、栄養分にして発芽する
 *発芽したものは、プロトコームとなり
 *菌類との複合体を形成したのち、成体となります
 *種子が十分な抗菌物質を作れない場合は
 *菌のほうが優勢になり、 種子を腐敗させて自分の栄養分にする
 *まさに食うか食われるかの関係
 ☆生育したランの根にもラン菌がいる
 *ランとラン菌は共生状態にあり、ランは光合成産物を供給する
 *ラン菌は周りにあるセルロースを加水分解した炭素化合物を供給する
 ☆ランとラン菌の関係は当初、片利共生であったものが
 *その後、相利共生になった

⛳同居か別居化、菌と根の共同生活
 ☆ランとラン菌のような関係はランに限ったものではない
 *このような例は多くの植物に見られます
 ☆植物の9割は何らかの菌根菌と共生している
 *どの菌根菌も、植物と共生しないと
 *生きていけない絶対共生性の菌類です
 *内生菌根菌の代表はアーバスキュラー菌根菌
 *外生菌根菌では、松茸やフランス料理のトリュフ
 ☆松茸やトリュフが高価なのも
 *生きた植物にしか共生しないのが大きな理由
 ☆アーバスキュラー菌根菌の胞子
 *微生物のなかではかなり大きいです
 *アーバスキュラー菌根菌は共生後、土壌中に菌糸を伸ばして
 *リン酸や水分などを吸収し、樹枝状体を通して植物に与えはじめる
 *値物の根の代わりをし、根が届かない幅広い土壌中まで
 *菌糸を伸ばして栄養分を補給するの
 *植物は、光合成で得た炭素化合物を菌に提供して共生している
 ☆野生植物は自力で栄養分を摂取しなくてはならない
 *栄養分の少ない痩せた土地における菌との共生
 *植物にとって非常にメリットがある
 ☆リンが不足している土地
 *アーバスキュラー菌根菌と共生した植物
 *そうでない植物とくらべて非常に生育が促進される
 ☆植物の三大栄養源(窒素・リン酸・カリ)
 *リン酸は、根から吸収しづらい厄介な性質を持つ
 *アーバスキュラー菌根菌の利用価値は非常に高いので
 *宿主となる植物も取り込んで共生する道を選んだ
 ☆人間がリン酸化学肥料を開発し畑に施すようになると
 *特に菌根菌に頼らなくともよくなり、その役割は減少した
 *アーバスキュラー菌根菌を利用する栽培体系を作ることは
 *植物の将来にとって重要だ

アーバスキュラー菌根菌を農業で利用する
 ☆アーバスキュラー菌根菌と共生することは
 *リンやミネラルといった栄養分の補給以外にもメリットがある
 *乾燥に対して強くなり、耐病性も向上する
 ☆実際に抵抗性が増した例として
 *アーバスキュラー菌根菌を施すと
 *根腐れ病を起こすセンチュウの数が減ることが報告されている
 ☆アーバスキュラー菌根菌の役割は極めて大きい
 *例外として、アブラナ科とアカザ科の植物とは共生しません
 ☆アーバスキュラー菌根菌を共生させた作物の跡地で栽培すると
 *リン酸肥料を半分に減らしても収量は変わらなかった報告がある
                    (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『「利他」の生物学』






「ランとラン菌」「アーバスキュラー菌根菌」
(ネットより画像引用)

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