“遺伝子” の多様性はガラクタから生まれた

🌸“遺伝子” の多様性はガラクタから生まれた

　☆２０年前、ヒトゲノム解読が発表され研究者たちは落胆した

　＊遺伝子と考えられる部分２％、残り９８％はガラクタだった

　☆２％の遺伝子から１０万種の異なるたんぱく質を生み出す

　＊サルからヒトへの違いを生み出す進化の原動力でもあった

　☆重要な遺伝子を“変えない”強固な仕組み

　☆柔軟に“変わる”ことを模索するガラクタ配列

　＊多様性を生み出すしたたかな戦略を妄想する

⛳遺伝子の概念

　☆遺伝子は、多くの生物においてＤＮＡを担体とし

　＊塩基配列にコードされる遺伝情報である

　＊ＲＮＡウイルスではＲＮＡ配列にコードされている

　＊タンパク質の転写産物 (mＲＮＡ) の情報も含む

　☆核酸分子上の特定の領域＝構造遺伝子（シストロン）をさす

　☆転写産物そのものが機能を持ち

　＊タンパク質に翻訳されない転移ＲＮＡ 、リボソームＲＮＡ等 

　＊機能性ノンコーディングＲＮＡに対応する遺伝情報

　＊タンパク質構造遺伝子と同程度の数をもつことが報告されている

　＊狭義の遺伝子に含められるようになっている

　☆遺伝子やＤＮＡという言葉

　＊科学的・神秘的といったイメージが先行し

　＊一般社会で、生物学的定義から離れた用いられ方がされている

⛳遺伝子の機能（ＤＮＡ複製）

　☆遺伝子はＤＮＡが複製されることによって次世代へと受け継がれる

　☆複製はＤＮＡの二重らせんが解かれ

　＊それぞれの分子鎖に相補的な鎖が新生されることで行われる

　＊情報でしかない遺伝子が機能するためには発現される必要がある

　☆発現は、転写と翻訳の過程を経て、遺伝情報（ＤＮＡの塩基配列）が

　＊タンパク質などに変換される過程できたタンパク質ある場合

　＊直接特定の生体内化学反応に寄与して

　＊化学平衡などに変化をもたらすようになる

　☆転写はＤＮＡからＲＮＡ（ｍＲＮＡやｒＲＮＡなど）に

　＊情報が写し取られる現象

　☆翻訳はmＲＮＡの情報を基にタンパク質が合成される過程である

⛳遺伝子の発現

　☆遺伝子発現に関する多くの知見は真核生物ではなく

　＊細菌である大腸菌をモデル生物とした実験から得られてきた

　☆真核生物の遺伝子の一般的な働き方

　＊核内では様々なＤＮＡ結合特異性を持った

　＊転写調節因子の転写調節領域への結合や

　＊ＤＮＡのメチル化状態などで遺伝子の活性が制御されている

　☆ＤＮＡからＲＮＡポリメラーゼによりＲＮＡへと転写された転写産物

　＊mＲＮＡ前駆体と呼ばれる

⛳遺伝子研究

　☆遺伝子研究とは遺伝学、分子生物学、ゲノミクスなどの研究を指す

　＊集団遺伝学や進化遺伝学は含めないことが多い

　☆ＤＮＡの構造決定が、パラダイムシフトをもたらした

　☆シーケンシング（塩基配列の解析）技術は進歩し続けている

　＊個体差を比較したり、遺伝子の発現パターンをプロファイリングしたり

　＊従来は困難と認識されてきた研究も現実的に可能となってきた

　☆ＩＮｖｉｖｏにおける遺伝子の機能

　＊『遺伝子の生物体で機能』少しずつ明らかになりつつある

⛳ＤＮＡとは何か？

⛳遺伝子こそが”変化”の生みの親

⛳ガラクタが？運命を左右した

⛳ヒトとサルの違いは何か

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