慶喜

心意気
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⑦望ましい看取り⑧在宅看取りの不安⑨筆者の在宅医療での父の死

2024年09月05日 | 医療
🌸きまざまな死のパターン4

 ☆文字ばかりで恐縮ですが
 *医師側から見た『看取り』の内容なので
 ☆何か『人間のライフクロック』を感じさせられます

⛳⑦望ましい看取り
 ☆在宅で筆者が看取った患者さん、ほぼ例外なく穏やかな最期を迎えた
 *最期を迎えることを受け入れ
 *無意味な医療行為をしないほうが
 *死にゆく当人のためであることを
 *事前に十分、理解していたからだと思われます
 ☆死の直前には点滴も酸素マスクも効果がなく
 *むしろ当人の負担になるだけで
 *当人が楽になったり、寿命が延びたりすることはあり得ない
 *それをわかっているから、静かに見送ることができるのです
 ☆家族の多くは、死にゆく人に何かしてあげたい
 *少しでも死を押しとどめ
 *死の苦しみから救ってあげたいと思います
 *その気持ちはわかりますが
 *点滴や酸素マスクがその助けになるという根拠はどこにもない
 ☆有効な医療行為は
 *痛みを抑える医療用麻薬の投与や
 *呼吸困難に苦しむときにする鎮静剤の投与がある
 *モルヒネをはじめとする医療用麻薬の投与については
 *麻薬は恐い、麻薬中毒になったらどうするのかなどの心配ですが
 *死に向かいつつある人に、麻薬中毒を心配するのはナンセンス
 ☆日本人には辛抱が好きな人が多い
 *辛抱すれば何かいいことがあると思い込んでいる人もいて
 *がんの末期でも麻薬の使用をできるだけ我慢して
 *そのせいで逆に体力を失い
 *死期を早めるケースもあります
 *人生の最後の時間を、辛抱で無駄にするのはもったいない
 ☆大切な家族が亡くなるとき
 *何もしないで見守るのはたいへんつらいことでしょう
 *命を縮めるような致死量を超える鎮痛剤を投与するのはなおさらです
 ☆筆者が看取りをした患者さんの家族が
 *それを受け入れてくれたのは
 *事前にていねいに説明しておいたからだと思います
 ☆最期を迎えるときは点滴などせず
 *乾いて死ぬのがいちばん楽そうなこととか
 *がんの痛みにはできるだけ早く麻薬を使ったほうがいいとか
 *苦痛が強いときには、命を縮める危険を冒してでも
 *意識を取ってあげたほうがよいことなどです
 *心の準備さえできていれば
 *穏やかな看取りができることは、まずまちがいありません

在宅での看取りに対する不安とハードル
 ☆人を看取った経験などない人がほとん
 *最後までうまく世話ができるだろうかとか
 *途中で苦しんだりしないだろうかとか
 *思いがけないことが起きたらどうしようか等
 ☆不安を解消するために、今は在宅医療の主治医や
 *訪問看護師、ケアマネジャー、ヘルパーなどがいます
 *ケアマネジャーは介護プランの作成のほか
 *コーディネーターとして医療と介護の調整役をして
 *ヘルパーは介護面でのお手伝いをしてくれます
 *心配なことや不安があれば、だれかに相談することができます
 *突発事でも、医療・介護の両面でだれかが対応してくれます
 ☆万一のことを考えすぎると、不安ばかりが増大して
 *在宅での看取りのハードルがどんどん高くなってしまう
 ☆江戸時代とか、昭和のはじめごろでも
 *多くの人が自宅で亡くなっていた
 *かってできていたことが、今逆にできなくなるというのはおかしい
 ☆今は医療と介護の態勢が整っています
 *自宅での看取りは、ある程度の覚悟さえあれば
 *老老介護や独り暮らしの高齢者を含め
 *たいていの家で可能だと思う

⛳⑨死を受け入れることの効用
 ☆私事ながら筆者の父の最期を紹介します
 *父は医者の不養生を地で行く人で、糖尿病でありながら
 *食事療法などはいっさいせず
 *70歳で倒れたときには血糖値が7百を超えていた
 *今度は無謀な長生きを恐れるようになりました
 ☆86歳のときに腰椎の圧迫骨折を起こし
 *食欲をなくして水分もほとんど摂らなくなりました
 *見舞いに来た孫に、「あと、十日ほどで楽になるわ」と言い
 *自ら死を受け入れる気持ちになったようでした
 *父は入院はもちろん、検査や治療も無用と言い
 *「いい人生やったわ。みんな、ありがとう」と笑いながら
 *介護用のベッドで横になっていました
 ☆重症なら病院に連れて行くべきだと言う人もいるかもしれませんが
 *連れて行ったらただでさえ圧迫骨折で痛いのに
 *Ⅹ線検査のために身体をあちこち向けさせられ
 *CTスキャンなども撮られて、「圧迫骨折です」と診断名を告げられ
 *湿布と安静を指示されるだけです
 *家で湿布を貼って安静にしているほうがよほど合理的です
 ☆父の場合は、本人・家族全員が父の死を受け入れていたので
 *穏やかに看取れたのだと思います
 *父の年齢で気持ちが死に向いたなら、受け入れたほうがいいことを
 *家族のみんなが理解していました
 ☆死を受け入れると
 *食事や水分を摂らないからと心配することもなく
 *血尿が出ても検査や治療の必要はなく
 *便秘が続いても浣腸さえしませんでした
 *床づれの予防もしませんし、寝たきりになる心配も不要です
 *苦痛があれば取り除く用意はしていました
 *安静にしているとそれもなかったので
 *ただ静かに父の最期を待っていました
 ☆父の食欲不振の原因は、圧迫骨折による痛みでしたから
 *日時がすぎると徐々に回復してきて
 *少しずつ食べるようになりました
 *とても命をつなげる量ではありませんでしたが
 *必要なカロリーなどはいっさい考えませんでした
 ☆徐々に弱ってきて、圧迫骨折から1年3ヵ月後
 *父は誤嚥性肺炎で87年の生涯を開じました
 *自然に任せていたので、あまり苦しむことなく
 *発症から一日で亡くなりました
 ☆ある程度の年になれば、死を受け入れるほうが上手に死ねます
 *そのためには、どこかで覚悟する必要があります
 *父が比較的、抵抗なくそれを受け入れたのは
 *医者という職業柄、超高齢になって生きることのつらさを
 *熟知していたからでしょう
 ☆仏教や道教的な素養も影響していたかもしれません
 ー足るを知るー
 *筆者が父から受け継いだ上手に死ぬための秘訣です
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう死ぬのか』




⑦望ましい看取り⑧在宅看取りの不安⑨筆者の在宅医療での父の死
(ネットより画像引用)

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