🌸人間の本能5(最終回)
⛳大きな脳がもたらした難問
☆人間は、男が子育てをする数少ない哺乳類の一種
☆大きい脳のマイナス効果(1)
*脳は動物の体の大きさと正の相関がある
*脳は動物の体の大きさと正の相関がある
*脊椎動物の脳は、動物の体が大きくなるのに伴って大きくなる
*哺乳類においても同じで、人の脳は飛びぬけて大きい
*大きな人間の脳は、高度の知能を生み出す源泉だが
*大きな人間の脳は、高度の知能を生み出す源泉だが
*大きな脳、他の動物のメスにはない大きな障害を人の女にもたらす
*顧蓋骨が出産に大きな困難をもたらしている
*人の女の場合、出産にたいてい助産師や産科医の力を借ります
*このようなメスは人の女をおいてほかにない
☆人の進化史の中で、長期にわたって子宮で子を育てる女
*大きすぎる頭を持った子を出産することはできなかった
*自然淘汰は頭が大きくなりすぎないうちに
*少し短めの妊娠期間でより安全に出産する
*「早産」性質に味方した
*一方で妊娠期間には、子はなるべく長く子宮内にとどめて
*大きく育ててから産む
*淘汰圧も働いた可能性もある
☆現在の10か月の妊娠期間は両者の妥協点であった
☆現在の10か月の妊娠期間は両者の妥協点であった
⛳母親を苦しめる未熟児
☆人の新生児はチンバンジーの新生児に比べて
☆人の新生児はチンバンジーの新生児に比べて
*運動機能を含むいろいろな能力が著しく未発達
☆「大きすぎる脳」のマイナス効果(2)
*未熟児が母親の子育てを困難にしている
*母親は体毛がないうえ
*首も据わっていない子を抱くために
*両手を使わなければならない
*両手を塞がれている状態では外敵から逃走するにしても
*栄養価のある動物を捕獲するにしても
*母親は大きなハンディを負う
☆「大きすぎる脳」のマイナス効果(3)
☆「大きすぎる脳」のマイナス効果(3)
*その高い栄養要求で、脳の体重に占める割合は2%
*消費するエネルギーは体全体の組織が消費するエネルギー20%
*この栄養は全面的に母乳に依存している
☆祖先の女を取り巻く厳しい環境が
*子育てをする男の進化を促した
⛳人間の父性の進化
☆人の男にも父性は進化している
⛳人間の父性の進化
☆人の男にも父性は進化している
*男は新生児が着た肌着の匂いに対して明確に好感を示す
*嗅覚的仕組みは本能的仕組みで
*男は無意識下で新生児に本能的な父性行動を誘導されている
☆父性は男の振る舞いのそちこちにも観察される
*闘う父親の姿を見せたい
*働く父親の背中を見せておきたいなど
*子供に対する思いを吐露する男は珍しくない
☆祖父母が同居していない現在の核家族
*子育ては往々にして女に一方的に依存して行われている
*その結果多くの母親が肉体的にも、精神的にも疲弊する
⛳日本では父性を発揮する社会的環境が整っていない
☆子育てをしようとしても
*会社中心の日本社会ではそれを実行に移すことは容易ではない
☆男女平等の世界ランキングで日本は121位です
*政治分野に限ってみると144位
☆男女平等と同様、男が何を恥じることも
*誰に遠慮することもなく
*堂々と父性という本能に身をゆだね
*子育てにかかわれる国が1日でも早く来ることを願う
(敬称略)
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⛳出典、『本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵』
「大きな脳」「母親の負担」「父性」
(ネットより画像引用)
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