慶喜

心意気
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「大きな脳」「母親の負担」「父性」

2024年04月26日 | 生命科学
🌸人間の本能5(最終回)

大きな脳がもたらした難問
 ☆人間は、男が子育てをする数少ない哺乳類の一種
 ☆大きい脳のマイナス効果(1)
 *脳は動物の体の大きさと正の相関がある
 *脊椎動物の脳は、動物の体が大きくなるのに伴って大きくなる
 *哺乳類においても同じで、人の脳は飛びぬけて大きい
 *大きな人間の脳は、高度の知能を生み出す源泉だが
 *大きな脳、他の動物のメスにはない大きな障害を人の女にもたらす
 *顧蓋骨が出産に大きな困難をもたらしている
 *人の女の場合、出産にたいてい助産師や産科医の力を借ります
 *このようなメスは人の女をおいてほかにない
 ☆人の進化史の中で、長期にわたって子宮で子を育てる女
 *大きすぎる頭を持った子を出産することはできなかった
 *自然淘汰は頭が大きくなりすぎないうちに
 *少し短めの妊娠期間でより安全に出産する
 *「早産」性質に味方した
 *一方で妊娠期間には、子はなるべく長く子宮内にとどめて
 *大きく育ててから産む
 *淘汰圧も働いた可能性もある
 ☆現在の10か月の妊娠期間は両者の妥協点であった

母親を苦しめる未熟児
 ☆人の新生児はチンバンジーの新生児に比べて
 *運動機能を含むいろいろな能力が著しく未発達
 ☆「大きすぎる脳」のマイナス効果(2)
 *未熟児が母親の子育てを困難にしている
 *母親は体毛がないうえ
 *首も据わっていない子を抱くために
 *両手を使わなければならない
 *両手を塞がれている状態では外敵から逃走するにしても
 *栄養価のある動物を捕獲するにしても
 *母親は大きなハンディを負う
 ☆「大きすぎる脳」のマイナス効果(3)
 *その高い栄養要求で、脳の体重に占める割合は2%
 *消費するエネルギーは体全体の組織が消費するエネルギー20%
 *この栄養は全面的に母乳に依存している
 ☆祖先の女を取り巻く厳しい環境が
 *子育てをする男の進化を促した

人間の父性の進化
 ☆人の男にも父性は進化している
 *男は新生児が着た肌着の匂いに対して明確に好感を示す
 *嗅覚的仕組みは本能的仕組みで
 *男は無意識下で新生児に本能的な父性行動を誘導されている
 ☆父性は男の振る舞いのそちこちにも観察される
 *闘う父親の姿を見せたい
 *働く父親の背中を見せておきたいなど
 *子供に対する思いを吐露する男は珍しくない
 ☆祖父母が同居していない現在の核家族
 *子育ては往々にして女に一方的に依存して行われている
 *その結果多くの母親が肉体的にも、精神的にも疲弊する
 
日本では父性を発揮する社会的環境が整っていない
 ☆子育てをしようとしても
 *会社中心の日本社会ではそれを実行に移すことは容易ではない
 ☆男女平等の世界ランキングで日本は121位です
 *政治分野に限ってみると144位
 ☆男女平等と同様、男が何を恥じることも
 *誰に遠慮することもなく
 *堂々と父性という本能に身をゆだね
 *子育てにかかわれる国が1日でも早く来ることを願う
                        (敬称略)
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵』





「大きな脳」「母親の負担」「父性」
(ネットより画像引用)

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