慶喜

心意気
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『みな名所』『夢の契りを待たふよ』『幽玄』

2024年09月28日 | 人生訓
🌸世阿弥の創造性2(最終回)

「みな名所にてぞ候らん、御教へ候へ」
   (パノラマ手法と名所教え)
 ☆京都と奈良の国境にある奈良坂に立って
 *旅僧と老人はパノラマを説明している
 ☆パノラマの手法
 *「旅」と同様に名所への人々の関心の上に立つことは明らか
 *歌枕に現れる地名の力が、能の中でも意味をもつ
 *地名は歌の記憶にかかわり、「名所」の記憶にかかわる
 ☆能は身体による視覚芸術である
 *世阿弥はその限界を超えていこうとした
 *どの様に、身体の周辺にヴァーチャルな現実を作り上げるか
 ☆世阿弥は、ヴァーチャルな世界を構築して
 *そこに身体を立たせるのが、世阿弥の創造の方向であった

⛳「みな名所にてぞ候らん、御教へ候へ」
 (世阿弥が自身の能楽の教えの中で用いた表現)
 ☆「みな名所」
 *すべての場所、あらゆる場面という意味
 *能楽の舞台に限らず、日常生活のあらゆる場面においても
 *能楽で学んだことを活かすことができるという意味
 ☆「候らん」
 *「~であろう」「~なのであろう」といった推量や願望を表す
 ☆「御教へ候へ」
 *敬語で、「お教えいたします」という意味
 ☆全体の意味
 *能楽の教えは、あらゆる場面で役立つものである
 *それが、私が皆さんにお伝えしたいことですとの意味

⛳「夢の契りを待たふよ
 (夢の編集機能)
 ☆「夢」は、世阿弥が発想した作品のもっとも重要な要素
 *世阿弥にとり創造とは、 「切断」の効果の演出であった
 ☆創造は、惰性化した物語の時間を切断して
 *新しい姿で「物語」を表現してみせることである

「夢の契りを待たふよ」言葉の意味と解釈
 ①夢を共有し、共に実現することを期待する
 ➁再会を待ち焦がれる
 *夢の中で会った相手との再会を待ち焦がれる切ない気持ちを表す
 ③叶わぬ恋の切なさ
 *叶わぬ恋に対する切ない想いを、夢という形で表現している
 ☆具体的な文脈での解釈例
 ①「夢の契りを待たふよ」と恋人に語りかける
 ➁「夢の契りを待たふよ」と故郷を思いながらつぶやく
 ③「夢の契りを待たふよ」と未来に向かって叫ぶ
 ☆「夢の契りを待たふよ」のまとめ
 *非常に美しい響きを持ち、人々の心に深く響く言葉
 *文脈や状況によって多様に解釈できますが
 *普遍的なテーマ「夢」「希望」「未来」が挙げられる

⛳「ことさら当芸において、幽玄の風体第一とせり」
 (ブランドの創出)
 ☆当芸において、幽玄の風体第一とせり
 *白鳥が白い花をくわえて立っている、これが幽玄である
 *ブランド・イメージを世阿弥は一代で確立した
 *能といえば、美しいものとなった
 *美しくなければ、能ではないと世阿弥ははっきり言った
 ☆老人であっても、そこには幽玄がある
 *花が散るのは美しい
 *その花が散る姿が老人の幽玄である

⛳世阿弥の「幽玄」という言葉
 ☆「幽玄」という言葉
 *『花鏡』の中で頻繁に登場する重要な概念
 ☆「幽玄の風体第一とせり」の意味 
 *「能楽は、幽玄な雰囲気を出すことが最も重要である」という意味
 ☆幽玄とは
 *言葉では言い表せない奥ゆかしい味わいなどを指す
 *能楽においては、幽玄な雰囲気を出すために
 *俳優の所作、謡、音楽、舞台装置等が総合的に調和することが必要
 ☆世阿弥が幽玄を重視した理由
 *幽玄という概念は、仏教の思想と深く結びついている
 (能楽は、仏教的な世界観を表現する芸術として発展させようとした)
 *幽玄は、日本の伝統的な美意識である「わび・さび」とも共通する概念
 (自然の美しさや、時間の経過によって生まれる味わいを表現する)
 *幽玄は、能楽を他の芸能と差別化する上で重要な要素でした
 ☆「ことさら当芸において、幽玄の風体第一とせり」のまとめ
 *能楽における幽玄の重要性を示すものであり
 *世阿弥の美学の核心を捉えた言葉と言える
 *幽玄という概念は、日本文化の深遠さを象徴するものであり
 *現代においても、その美しさを追求する人々が多くい
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
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⛳出典、『世阿弥の言葉』



『みな名所』『夢の契りを待たふよ』『幽玄』
(ネットより画像引用)

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