北朝鮮とつき合って国内問題が少しおろそかになったが次の問題をピックアップしたい。
小生海外に15年いて日本へ帰って来たら、日本が大変なサラ金地獄になっていたというお話です。
サラ金問題は美しい国を作るのに避けては通れないイッシューである。日本は守銭奴の国になってしまったのか。
これを矯正するには政治家と官僚の力が必要なのに、まともな人が少ないという情けない状況なのである。どうしてこうなるの?
その中において我が自民後藤田正純議員は自ら政務官を投げうって抗議した、その行動やアッパレ。
しかしながらサラ金の法改正の中身がひどくなっている。
例によって官僚が作る法律とか計算式は分かりにくくなっているため、重要ポイントを説明すると、サラ金の年利が現行18%から20%へ上昇するということである。18%でもべらぼうに高い金利であるのに、それに2%上乗せして20%にしようということである。
具体的には、50万円借りてる人が年に10万円、100万円借りてる人が年に20万円の利息を払っても元金が1円も減らないのである。金貸しが本業である銀行の貸出金利は年利平均が1.6%であるからいかに暴利であるか分かるだろう。しかも銀行はサラ金に対して平均6%の高利で金をジャブジャブ貸し付けている。であるから、サラ金の金利を暴利で維持しなくてはならないからくりになっている。
冒頭でサラ金の年利が現行18%と述べたが、これは利息制限法の数字で、この18%で貸しているサラ金は本当は無い。実は出資法で認められている29.2%というものすごい暴利で金を貸しているのである。既に、最高裁判例で出資法の29.2%は違法との判決が出されたので、サラ金法を改正しようとしているのだが、利息制限法の金利を上げて20%にしようとしてるのだ。
国民いじめもはなはだしい。サラ金から借りている人が全国で2000万人おり、サラリーマンの3人に1人が借りており、多重債務者が300万人、自己破産する人が年に何と20万人、破産できずに自殺する人が年に6000人いる。
最近、判明したことで、監督官庁の山本有二金融大臣、渡辺喜美副大臣、中川幹事長らがサラ金から多額の政治献金をもらっていたというからナルホドである。しかもサラ金大手には何と財務省から天下りがバンバン入っているというから二度ナルホドである。
そして大銀行(三菱、三井住友)とサラ金が業務提携し役員派遣までしているからズブズブの関係とはこのことか。
また例によってアメリカ資本のサラ金(レイク、CFJ、アエル)が日本市場で食いまくっていることは、アメリカの吸血鬼といって過言ではない。
安倍さんは、駅前、街中にサラ金の看板が氾濫し、テレビでサラ金のコマーシャルがあふれている国が美しい国というのだろうか。
こんな国は欧米でもアジアでもありません。現代の日本の金融官僚と政治家は本当にまともなのだろうかと思う秋真っ只中である。
「越後屋、お主もワルよのう」
「いやいや、お代官様ほどでは、ウアハッハッ~」