シャーロックホームズのごとく推理欲を掻き立てられる事件である。
薬物は誰が何の為に何時デイープに投与したのか、謎は謎を呼ぶが果たして。
まずドーピングで検出されたのは、フランス競馬会で禁止されている興奮剤であったこと、しかしそれは日本の競馬界では許されているらしいこと。但し、それは興奮剤ではなくて気管支拡張剤(せき止め)として使用されている。
フランスでそれを投与したのはフランスの獣医師であるという噂が立ったが、当人は否定している。フランス競馬会は日本の調教師の責任であると非難しデイープ失格、賞金剥奪と池江調教師に罰金制裁を課そうとしている。 フームなるほど。
薬物投与は故意か単純ミスか謎は謎を呼んでいる。
人間界の欲望渦巻く中、デイープは喋りたくても喋れない、喋れないけど人間が言うことは理解しているのが賢いサラブレッドだ。
すべては人間がやったもので、彼が好んで服用したものでもあるまい。競馬とはスポーツではなくて大金がかかったギャンブル場で裸の四つ足が走る鉄火場博打と知るべしである。
結果的にはデイープは社台に51億円で買われていく。ということはビジネスとしては200~300億円の商権としてとらえているということだ。 走らなければ一頭3万円で売られるのが馬の掟、馬肉コンビーフか、いい部位は桜肉スキ焼にされるそうな。
お馬さんも知ってか知らずか命をかけて走っているのである。 可哀想というか非情というか、人間の欲望が渦巻く競馬会である。 そういえばギャンブル競馬の胴締めは農林水産省で農水官僚が仕切っていたんだね。
少しこれから農水官僚代官をほじくっていこうかと考えた日曜日の朝なのである。 デデンデン