去る者日々に疎しの小泉さん。
彼に与えられた使命とは何だったのかと考える。 当時、水脈が切れかかっていた自民党に劇的な変化をもたらしたのは確かに小泉さんであった。自民党の凄さは良くも悪くも真剣勝負の切り合いを動物的感で勝ちきる力ではないかと思う。
それが生存本能ともいうべき生き残るパワーなのか。小泉さんが総裁に決まったとき、民主菅さんは自民党は延命装置をつけてしまったなぁと嘆いたが、思わず出たその一言がその後の自民党と民主党を表していると思う。
郵政民営化問題は実は権力闘争ではなかったのか。少なくても自民内部では、郵政問題に名を借りた権力闘争であったと見るのが本当の理解ではないのか。反小泉グループを立ち上げた面々は綿貫、亀井兄弟、平沼、古賀、高村、野田聖子、保利、堀内、藤井という領袖クラスを頭に代議士100人を超える勢力であった。特に野田聖子は野中広務をバックにしてはしゃぎ、薙刀で小泉さんを切ろうとしたが、このとき小泉の妖刀ムラマサは殺気を含んで鈴のように震えたに違いない。
衆議院解散に打って出た小泉さん、ガリレオを持ち出した官邸でのテレビ演説は鬼気迫るものがあった。
切所での勝負勘のすさまじさである。
竹中さんは小泉さんの知恵袋で経済大臣ではあったが、今の官僚が忘れている官僚の本来あるべき姿を見せてくれたのではなかっただろうか。本人も自分は政治家ではなく学者であると言っているが、政界から身を引いて政治の対面から評価批評していく立場でありたいと言っている。本来官僚システムが政治に対して拮抗すべきことであるが、今の官僚は奢りすぎて、そのような国家天下を語るような品と気概がなくなっている。竹中さんは、紳士であるから、そこまで露骨には言わないがそのように私は」理解している。
現在、銀行があの不良債権問題から蘇生したのは様々批判が強かったが、竹中さんの強力な指導力と政策力であると断言してよい。本来機能すべき財務官僚は自縄自縛になって何もできなかった。これはエリート官僚の世界こそ、絶対権力は腐敗する、の諺が当てはまるような気がするこの頃である。
次に、中国、韓国との国際外交その他については来週には発表したいと思う。
今日は土曜日です。ゆっくりお休みしましょう。 デデンデン