お座敷ストリップ内閣

この内閣は「お座敷ストリップ」内閣と見たり。
その心は、いつボロを出すか、皆がじっと見ている。
真面目に言えば、顔ぶれを見渡して、中堅有望株がいない。
将来の総理候補になるような、東から太陽が昇る眩しさを持った人がいない。
自民の人材不足だ。本来自民にいるべき有望株が民主に行ってしまった。
この最大の原因は小選挙区制だろう。
とまれ、党三役そして重要閣僚は、小泉さんが重用した人物ばかりで、新鮮味に欠ける。
漫画太郎の麻生と小泉さんは3世議員の共通意識があり、安倍さんとは共に祖父を総理大臣に持つ名族意識の共通項だ。
別に2世、3世が一概に悪いとは言わないが、苦労知らずのお坊ちゃまの危うさが見える。
さて、元・東大法学部政治学助教授の枡添。この人、ご存知のようにテレビ露出が多いから、日頃の言動が記憶に新しいが、いざ大臣になって、その切れが出るかどうか真価が問われる。少し険があるのは難点だが、結婚３回の猛者、片山さつきは前の女房だが、年金問題で解決の道筋をつけたら、自民の総理候補になりうる、
フランスだって、サルコジが大統領になれるのだから、枡添もいい勝負だ。
期待半分、クールな目が半分だ。
問題は、谷垣（派）と古賀（派）の冷遇だろう。
こういう不遇の時に政治家の度量が分かるが、昨日の谷垣のコメントを聞いた限りでは、線が細すぎる。
山崎拓は、甘利と遠武では苦虫三匹だ。コメント無しで、フテ寝をして明日からどうするか思案だろう。
加藤紘一、福田、丹羽は見事にはずされた。線香花火となって夏の夜に消えていくか。
中川昭一は、ここで一回休み、いい休憩だ。自民に残されたエースカードだ。
さて、安倍さん、永田町・秋冬の陣に入る。
私利私欲を捨ててこそ、活路は開ける。
（ムラマサ、青く冴える）