武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

福田タイタニック号危うし

2008年06月17日 | 人生の意味
福田総理。
問責決議を突きつけられたが、カエルの顔にナントカで、一度目をしばたたかせただけで、さざ波も起こらなかった。
福田さんの本音は、後期高齢も、年金問題も、自分の責任ではないという思いがあるのだろうが、参議院という国権の最高機関が問責したことに、知らぬ存ぜずで総辞職をせず、弁明演説すらしないというのは、民主国家の総理大臣として失格であり怠慢である。
昨日出た産経新聞と朝日新聞の世論調査では、福田内閣支持率は22と23%と低空飛行であり、不支持は61と59%で依然高い。
小泉さんは低い時で40%、平均は50%の支持率であったから人気はあった。
福田さんは、何が何でも総理大臣になろうとした人ではなく、「貧乏くじかも知れんけど、まあしようがないな、ウフフ」 でなった人だから、覚悟も政策も何も無い人だと改めて認識した。 自民党の恐るべき人材枯渇に、官僚は益々それに乗じて、「官僚内閣制」 というより 「官僚独裁制」 を強めているようだ。
これを糺すには、政権交代しか道はないが、民主の問責決議の出し方は、「ヤクザ者」 が暴れている時は陰に隠れて、いなくなったら急に出てきて 「どこへ消えやがった」 と粋がるような態度だ。
小沢の本音は、今、総選挙をやりたくないのだろう。 やれば民主は自民に勝てるが、小沢さんはなぜか総理大臣にはなりたくない。 田中角栄の秘蔵っ子として、角栄に寵愛され、田中、竹下支配下の、それこそ歴代自民党の権力中枢に長年居続けた小沢は、総理大臣の職責を肌で見知っているから、小泉さんが、 「総理の椅子はそんなにいいものではない、私が再び総理になることはない」 と言い切ったように、小沢は総理になることを内心怯えているのかも知れない。それに小沢は総理の激務に耐えうる健康に心配がある。 心臓が悪い、どこが悪いと聞こえてくるのだが。
さらに、小沢の本音は、民主と自民の大連立であり、かつての田中派 対 (反田中派)のような保守対保守政治を目指し、自分は裏のキングメーカーとして存在し、表看板に立つような気持ちは無いと見る。
前原誠司は永田二セメール事件で失脚したが、経験不足を露呈し出番が少し早かっただけで、本来、前原がもっと出てこなければ駄目だ。
その前に、菅直人に自民官僚の壊しをやってもらえば、民主には枝野、岡田、馬淵、安住、渡辺、長島、櫻井、河村、原口と本来自民党にいるべき有望株が雲霞のごとくいる。そういう意味においては、もはや自民党は終わってもらって結構だ。
老人医療、年金、食料自給率、道路、少子化、教育、外交政策などなど、今の自民党は大いに勉強不足だ。そして、それ以上に感度が鈍い。 これは世襲議員が自民党内で5割を超えたことが大きく影響しているし、元官僚議員が官僚組織との癒着で官僚利益の政治をやっているからそうなる。
政権を取った民主も10年、20年やれば腐敗してくるだろうから、その時に再度、自民が出てくればいいが、果たしてそのようにきれいな振り子の原理が働くかどうか。
たぶん、そのような欧米型の2大政党の政権交代ではなく、官僚利益型か国民利益型かの政策と人間関係を軸に離合集散を繰り返しながら、混迷とまとまりのポトフに仕上がっていくと読む。
(ムラマサ、ニヒルだ)

コメント
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