★ボストン・マラソン爆破事件。
テロはテロとして、誰の仕業だろう。
死亡者の一人は地元ボストン大学の学生であったことが大学側から発表された。イスラム・アルカイダ系か、それとも米国内のマニア犯なのか。
現場にいて負傷し、病院に運ばれたサウジアラビア人の男が、病院内で厳重なポリスの監視下に置かれているというが、その男の家を捜査したところ、何も不審な物は発見されなかった。
一方、ゴミ箱に入れられた2個の爆弾は携帯電話で起動されたと日本は報道しているが、米国の報道によると、爆弾一個は黒いリュックに入れられ放置されていたもので、携帯による遠隔操作ではなく、キッチンタイマーで起動爆破されている疑いが濃厚であると報道しており、その爆発容器は何と圧力鍋であったという。
このテロ事件のポイントとして、爆発の当日というのは、アメリカの独立戦争を記念する「愛国者の日」であったということ。
そして多数の死傷者を出したとは言え、あのゴール付近での爆発シーンをチェックすると、爆弾1個の火薬量は約1キログラムで、しかも軍が使用する殺傷能力が高い爆弾ではないということ。
さらに、爆発物の中にベアリングが詰め込まれていたということは、アメリカ人の好きな散弾銃スタイルであったことに注目すべきだろう。
とまれ、これがアルカイダ系によるテロであったなら、犯行声明を出すはずだが、いまだに沈黙を守っているということは、何を意味するのか。
爆弾の材料は、薬きょうから抜き出した火薬、圧力鍋、散弾銃から抜きだした鉄球、キッチンタイマーと見てくれば、マニアの犯行だろう。
なお、5万ドルの懸賞金がかけられたそうな。
(じゅうめい、鋭く斬る)