★市川猿之助、一家無理心中事件
歌舞伎界に激震が走りましたね。
今まで、梨園ではセックススキャンダル、暴力スキャンダル、酒乱スキャンダル、破門事件など様々な事件が起きたが、今回の猿之助一家心中事件はそれらを軽く凌駕するスキャンダルに発展している。
何と言っても人が2人死んだのだ。
しかもその二人は澤瀉屋(おもだかや)の看板役者の段四郎と妻であり、服毒による自殺であるとは非常に驚いた。
そしてそれに関わったとされるのが、段四郎の息子で売れっ子スターの市川猿之助だというのだから、梨園に激震が走ったのも無理はない。
その猿之助も同じように自殺を図ったと見られ、一時は意識朦朧に陥り、救急車で病院に搬送されたが、昨日、歩けるようになり退院したという。
さて、これから警察の本格捜査が始まる訳だが、当事者の猿之助が生き延びたことで、どういう状況で一家心中が図られたのか解明されるだろう。
今の所、退院した猿之助によれば、「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」という話をしているらしい。
しかし、76歳と75歳の両親が今まで生きて来て、まだまだ若いというのに、なぜ死ぬ必要があるのか、常識的に辻褄が全く合わない。
人の心の中は分からないが、家名と名声を捨てなければならない重大な問題があったのだろうか。
さて、司法解剖で遺体から向精神薬が検出されたことから、中毒死と判定されたが、向精神薬は劇薬であるから、服用容量は厳格に指示されている。
その服用を誤れば神経に異常をきたし、呼吸困難に陥り死に至る劇薬なのだ。
その劇薬はどこから持って来たのか、両親がそれを常用していたのか、それとも猿之助が服用していたのか。
向精神薬は、うつ病を治療する薬で、過度な緊張や不安を取り除く効能がある。しかし念を押すが、毒物劇薬の類であるから、服用量は厳格に守らなければならない。
テレビに出演し、大舞台で主役を張るには、相当の精神力が必要になってくるはず。
その重圧から逃れる為には向精神薬が必要だったのかも知れない。
嘱託殺人か、自殺ほう助か、それとも自殺にみせかけた殺人事件なのか、今後の解明を待つ。
(じゅうめい)