光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ジャンクの玉手箱から・「Nゲージ2軸客車の百花繚乱(驚)」

2014-05-18 18:15:41 | 車両・客車・貨車
 今回もジャンク玉手箱から。客車のはなしです。

 こちらのジャンク箱にはアーノルドやリマ等複数のメーカーの二軸客車が計8両も入っておりました。
 特に棚幡線のミニ機関車に牽引させるには好適なものが多く助かります。

 これまで当鉄道に在籍していた2軸客車というとKATOのチビ客車(通称ユーレイ)とマイクロが1号機関車に牽引させる明治初期のマッチ箱位しかありませんでした。
 例えばミニトリックスのT3とかフライッシュマンのBR86辺りに牽かせる事を考えた時前者は悪い意味でオモチャっぽ過ぎましたし、後者はあまりにも素っ気なさ過ぎて何れも微妙に似合わない感じがします。

 これが貨車だと客車より実用性を重視したデザインなので国籍の異なる編成でもそこそこ見られるのですが、二軸客車の場合だとデザインのマッチングは考えさせられる要素です。
 その点今回入線の二軸客車はいずれもセンスも良く、派手すぎないところが何よりの美点です。
 この種のセットは2連編成を基本としているらしく丁度2両づつ異なるメーカー、デザインになっているようです。

 それでいて(臙脂色の客車)の奴等は窓が半開きになったモールドになっていたりと小技も効いています。
 又、殆どの客車がデッキ付きなのでここに人形を立たせてみるのも面白そうです。

 この中でリマの奴だけが若干大きめですが、それとて日本形のKSKタイプCタンクに似合いそうです。
 主に運転会での棚幡線のミニエンドレスへの運用や年末年始の年越し運転などでも活躍が期待されます。

 それにしても歴史が長いせいなのか欧州型は2軸客車のラインナップが相当に豊富でバリエーションも広い事を再認識させられる出来事でした。


鉄道コレクション・富士登山電車から

2014-05-18 18:12:48 | 車両・私鉄/民鉄
 先日は連休が明けて最初の平日休だったのですが思い切って河口湖まで足を延ばしてみました。

 この辺りはまだ桜が散り切っていない様子で春の残渣のようなものを感じます。
 とはいえ、そこここで電線や斜面の補修工事をしているところに2月の記録破りの豪雪の傷もまた感じてしまいます。
 その意味では春どころか冬すらもまだ終わっていない気にもさせられますが。

 さて、今回ここまで出かけた目的のひとつは「富士登山電車の鉄コレ」だったりします。

 実を言いますとこのモデルがリリースされていたのをまるで知らず、知った時には2週間以上経過(大汗)
 以前、富士急行の事業者特注品の鉄コレを買った時の行列の長さを覚えていたので今更入手はできないだろうと半ば当てにしないで出かけたものです。
 幸いと言いますか場所によってはまだ入手可能な様でほっとしました。

 富士急行の主力は京王5000系でこれまでにもマッターホルン号やエヴァンゲリヲン電車などのバリエーションがモデル化されていますが今回の富士登山電車は私にとっては本命だった編成です。
 実車そのものも前述のバリエーション車に比べてかなりスペシャリティ度が高く、内装のいじり加減などはこれがついこないだまで通勤電車だった車両かと疑いたくなるほどです。
 何しろカウンターやショーケースはもとより展望台や本棚までついていますし。
 小レイアウトでもそのスペシャル性は高いと思います。

 モデルですがいつもながら車体のレタリングの細かさには頭が下がります。これを自分で塗る事を考えるとこれだけでも製品化の有難味を感じさせる部分で(笑)
 このモデルはインテリアも専用の物を奢っており、他の車両では観られない特異なシート配列もきちんと再現されているのが一番のポイントと言えます。
 この点だけでも抜かりはありませんが、実車のインテリアが結構カラフルなだけに見ていると色差しをしてみたくなる衝動にかられます。
 また、この車両ほど人形を乗せるのが面白そうな車両もないのではないでしょうか(ポージングへの対応度が他車に比べて高い気がします)

 それだけに動力化が何となく憚られてしまうのがこのモデルの辛いところです。
 元が京王5000なだけに「到底登山電車に見えない」問題(笑)もあるのですが、中身のスペシャル度が高いだけに当面は通常編成との併結で対応しようかと(実車はそんな使われ方はしていないことが多いのですが)

 個人的な感想ですがこれだけ内装に凝った小編成の車両なので16番でモデル化しても面白い感じがします。


関水金属の初代EF70の動力のはなし(涙)

2014-05-18 18:09:31 | 鉄道模型 
 今回はジャンク箱のはなしの番外編です。
 前にも触れました関水金属の初代EF70の動力のその後について。

 このモデルは現在の様なスナップオンの組みたてとは異なりかなりの部分にねじを使っています。
 時計ドライバーとHOZANのピンセットを動員して動力を見てみます。

 モータは前回紹介の通り16番用モータをベースにした棒形です。両軸のシャフトから一直線のウォームギアで台車に伝達する所はGMの初代動力やしなのマイクロのそれに似ています。
 試みにモータを手で回すと楽に回ります。
 通電して見ると非常に元気よく回りました。とても50年近く前のモデルとは思えません。

 ですから以前のエーダイDD54の様なモータのトラブルではないらしいです。
 すると残りは伝達系です。
 よく見ると台車のギア部やモータのシャフト基部を中心にかなり埃が絡まっています。
 これはHOZANのピンセットでつまみ取りました。個々の製品はこういう用途にも非常に重宝します。

 と、同時に分かる事は以前紹介したしなのの不動品ED15とは異なりこちらのEF70は一定期間は現役で活躍していた(ギアに埃を噛みこむ位には走っていた)事が示唆されます。
 ただ、そうなると今度はギアや伝動機構の劣化の可能性がかなり高い事になります。

 自己流でギアの清掃と調整を済ませてレールに載せて通電。
 最初の数センチは走りましたが、そこで再び不動になります。
 しばらくするとモータが暖かくなってきました。やはり通電ではなくギアのかみ合わせの様です。

 モータやギアを手回しして確認するとやはりウォームギアと台車のギアのかみ合わせが不安定で一定回転すると引っかかる事が判明しました。
 つまり、走ったとしても最初の数センチで再び止まってしまうという事です。これでは到底実用にはなりません。
 
 せっかくここまで来たのですが…
 とりあえず現段階では今以上の走行性は望めそうにありません。

 今後はこの部分の調整をどうするかもう少し検討してみる積りです。。
 出来るなら再び走らせてみたいですし。