このたびの18号台風の被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。能代の方も冠水被害があり、改めて自然災害の恐ろしさを見せつけるものでした。
このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新しく記録できたものありますので付け加えて投稿しております。
この、ヤマハギは、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物目録にはありません。新しく記録されたものです。
ヤマハギ緒言:落葉低木。
山野に生え、高さは約2m。枝はほとんどしだれない。
葉は3出複葉。小葉は広楕円形叉は広倒卵形で先は円形。葉は全体的に大きく、葉柄が長いので、葉の間が透いて見える。小葉の先端はわずかに凹むものから円頭のものがあり、変異の幅は広い。典型的な小葉は円頭であり、中心部より下側が最も幅広い卵形である。茎の下側でそのような形の葉が見られることが多い。表面は、中央部にわずかに毛があり、裏面は微毛(伏毛)があって白色を帯びる。
6~9月、葉の脇から長い総状花序をだし、紅紫色で長さ1.3~1.5cmの蝶形花を開く。花の色は、翼弁は濃い紅紫色であるが、旗弁や竜骨弁もやや色濃いものが多い。萼は4裂し、先は長く尖る。顎片の先端は鋭頭。短毛がある。花柄にも短毛あり。
豆果は長さ約1cmの平たい楕円形。花序の柄は長く、葉よりも外側に出て目立つ。母種のエゾヤマハギは葉がやや厚くて先が尖り、裏面の毛が長い。
01.09年07月27日 ヤマハギ 風の松原内ではそんなに本数は多くないと思います。

02.10年07月30日 ヤマハギ 樹皮はねずみ色で縦に裂け皮目がある。幹は縦に真っ直ぐに伸びる。

03.10年09月28日 ヤマハギ 葉は互生。

04.10年07月30日 ヤマハギ 葉は3出複葉。小葉は広楕円形叉は広倒卵形で先は円形。葉は全体的に大きく、葉柄が長いので、葉の間が透いて見える。中心部より下側が最も幅広い卵形である。茎の下側でそのような形の葉が見られることが多い。側脈は10~13対。

05.10年07月30日 ヤマハギ 葉の表側ですが、表面に毛があります。

06.10年07月30日 ヤマハギ 典型的な小葉は円頭です。小葉の先端はわずかに凹むものから円頭のものがあり、変異の幅は広い。微突起がある。

07.10年07月30日 ヤマハギ 小葉の基部は円形~卵形。小葉柄は短く毛があります。

08.10年07月30日 ヤマハギ 葉の縁は全縁です。多少波を打っているのもあります。

09.10年07月30日 ヤマハギ 葉の裏側ですが、伏毛があります。

10.10年07月30日 ヤマハギ 葉柄には毛があります。

11.10年07月30日 ヤマハギ 葉の脇から長い総状花序をだし、紅紫色の蝶形花を開く。翼弁は濃い紅紫色であるが、旗弁や竜骨弁もやや色濃いものが多い。

12.10年07月30日 ヤマハギ 萼は4裂し、先は長く尖る。顎片の先端は鋭頭。短毛がある。花柄にも短毛あり。萼歯は鈍頭又は鋭頭。萼歯が萼筒より短いのが特徴。毛が多くてわかりにくいが、萼歯には濃色の3脈がある。

13.10年07月30日 ヤマハギ 旗弁、翼弁、竜骨弁を採ってみたら雄しべがあり数えることはしなかった。

14.11年11月08日 ヤマハギ 沢山稔ったそう果。

15.11年11月12日 ヤマハギ 果柄が非常に長い。

16.11年11月12日 ヤマハギ 果実は扁平なほぼ円形で種子表皮は皺があり毛があるようです。

17.11年11月12日 ヤマハギ 種子は卵形でヒョコマメに似ています。種子は1個だけ入る。種子は長さ3~4㎜。

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。
間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。