季節がらこのところマツタケネタばかりである。
今日は、宇治田原マツタケ研究会、まつたけ十字軍、それに小豆島マツタケ研究会から視察にお見えの森川さんも交えて、山本山で新しい施行候補地のキノコ発生調査を行った。残念ながらマツタケは発見できず、他のきのこも少なかった。
調査でおなかがすいたところで山本さんからマツタケご飯の提供があり、皆でおいしくいただいた。
山へ行く途中、稲刈りも終わった田んぼに、藁葺きで3~4階建ての巨大なやぐらがいくつも組まれていた。秋祭りの準備かと思っていたのだが、地元の茨城さんの話によると、宇治田原特産の古呂柿を干すためのやぐらであった。
作るのに手間がかかるため近年は作る人も少なくなって、出来上がった古呂柿もほとんど地元の人同士で年末年始の縁起物・贈答品として直接取引されるため、市場にはほとんど出回らない幻の品なのだそうだ。
12月初旬頃、少しは農協の市などで販売されるそうなので、その頃買いに来ようと話していると、茨木さんが自宅に保存してあるものをわざわざもってきてくださった。皆で少しずつ分けていただいたが、よくある干し柿特有の粘りつくような濃い甘さではなく、さっぱりとした上品な甘さでいくつでも食べられそうであった。
マツタケもさることながら、こうした地域の伝統ある特産品も大事にしていきたいものである。