WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

2回目の醍醐市

2011年03月01日 | 手づくり市

2月28日、上賀茂に続き連チャンで醍醐市。2回目の出店です。

ぶっちゃけ、な~んにも売れませんでした。赤字です。どっかの保険会社で赤が出たときのために「フリマ保険」とか作ってくれないか知らん?

まだまだ無名の醍醐市、しかも時はまだ寒い2月、月曜、追い討ちをかけるような雨降りと、これでもかとそろえばさもありなん。これ以上の悪条件はもうないでしょう、あとは良くなるのみ、とあくまでラク天ノー天気、前向きな私です。次回3月29日の醍醐寺はちょうど桜の季節。期待しましょう。

無情なキャンセルも多かったそうであまりに出店者も少なく場所がら空き。前回お友達になったホームレス風にして実は天才切り絵作家さんのお誘いで隣に出店させていただきました。

禁煙中の相方Mさんは間が持たず、ニコチン切れであっちへウロウロこっちへウロウロ、行方不明になってばかり。私も他の出店者さんも間が持たず、うちわで世間話と情報交換に花が咲きました。これもまた「手づくり市」の醍醐味ではあるかも。

「ホームレス風切り絵の巨匠」を挟んで隣に出店のアクセサリー屋さんからアクセサリーの材料パーツ調達のノウハウをご教示いただけたのは収穫だった。木工の端材など小さな木片もムダにならないようアクセサリーにでも加工してみようと考えていた矢先だったので。

はるばる神奈川県から来られたという方も。醍醐市のHPの写真を見てその雰囲気に惹かれて来られたんだそうで。確かに桜のころはとても雰囲気よさそう。
流木をツルツルになるまで磨いた素朴な作品が手作り感満点でとっても良かった。木を扱ったことのある者なら分かるけれど相当手間暇かかってます。とてもあの値段では採算取れませんっていう、ビックリする安値を付けておられました。儲けは二の次、ほんとうに流木の魅力にのめりこんでおられ、他の人にも分かち合いたいという想いがひしひしと伝わってきました。素材としてもぜひ買おうと思っていたのに買いそびれてしまいました。次ぎお目にかかったらゼッタイ買います。

食品ブースでツバメソースなる京都の「地場ソース!?」を売っておられました。カゴメならぬツバメソース!京都生まれの私も知らんかった。ツバメのようなシャープな味がするのか知らん?試食はなかったのでソースの味は分かりませんが、昭和風のラベルがいい味出していました。写真撮っておけばよかった。

少ない店舗の中にコーヒー屋さんが2店!あまりにヒマなためか、残ってももったいないからか、どちらからもコーヒーの差し入れをいただきました。どちらもおいしかったです。

そんな中、ちょっとしたハプニングが。
足の悪いおばあちゃんが、私のブースにやってこられたところで歩けなくなって、ちょうどゴザ敷き床机をしつらえていたので休んでもらいました。近くで配られていた無料の薬膳がゆを食べて元気も回復されたので良かったです。
こんなこともあるので(特に醍醐寺は年配の参拝者が多い)、上賀茂のように「市」の中にも休憩所があれば、と感じました。

そうそう、「巨匠」、いつも一緒のお嬢さんがお休みだったのでお尋ねしたら、つい先日お嫁に行かれたんだとか。おめでとうございます。もっとも貴重な伝統行事「赦免地踊り」の切り絵の跡継ぎがいなくなったとお嘆きでしたが。


上賀茂手づくり市

2011年03月01日 | 手づくり市

上賀茂手づくり市(2月27日(日)、上賀茂神社)レポートです。
一言で言ってファミリーで楽しめる理想的な「手づくり市」でした。強くおすすめ。

マイブース


前回百万遍、醍醐の教訓から持ち帰りやすい商品を増やしました。ミニスツール、キノコ小物、靴べらなど。

ところが、大きめのラックやベンチはそこそこ売れたのにミニスツールは売れませんでした。分からんもんですね。ま、キノコ小物、靴べらも売れ、米袋エコバッグも「百万遍さん」でのように完売!とはいきませんでしたが7個売れました。まんべんなく売れたというところ。売り上げは「百万遍さん」の半分弱でしたけれど総合的な満足度はずっと高かったです。

出店場所が指定されているので、「百万遍さん」のようにまだ暗い早朝から並んでの場所取り合戦で右往左往、神経をすり減らすこともないし。

「百万遍さん」では出店規則に、

1-4 当日の出展場所について
○ 各出展者に出展場所として決まった場所はありません。指定もしておりません。
何回も出展されておりましても、いくら馴染みの出展場所でありましても貴方の指定された、又、決まった場所ではありません。
○ 百万遍知恩寺会場の場合・・・午前6時少し前に境内に入れます。
午前6時の合図(笛)と同時にそれぞれお好みの出展場所へ向かっていただきます。
確保した処がその時点での当日の出展場所になります。遅れて来て「ここは以前から
私の出展場所であるから他へ移動しろ」との要求は許されるものではありません。
○ 午前6時の合図以前にブルーシートや手荷物などを用いて場所を確保することはできません。
発見次第、排除いたします。

とあるのに、6時前に行ったらもう、ブルーシートなどで場所取りがされていました。しかも「発見次第、排除」もされていません。
訳が分からず主催者に尋ねると、「常連の出店者に付いている客が店を探さなくてもいいように、常連出店者には決まった場所を与えている。お客さんのためだから理解してくれ」などと訳の分からない説明をされた。だったら出店規則にも最初からそう書いておくべきではないですか!

と、思わず愚痴ってしまいました。気を取り直して、

今回の市では、木工品の出店が比較的多かった。いろんな作風にわたって少なくとも10店はあったように思います。スツール、イスの類がそのうち半分くらい。ちょっと“競合”が多かったことも影響したでしょうかね。

“競合”?の一つ。古材を再利用したスツールのお店。手づくり市業界では老舗常連さんのようで「百万遍さん」でも毎回見かけます。

うちは間伐自然木無塗装もしくは自然素材塗装(エゴマ油など)で“差別化”しております
(殺伐とした競争社会から人間性を取り戻したくて木工の道に入ったのに、“競合”だの“差別化”だの、どうも昔の営業職時代の発想が染み付いて抜けませんナ。悲しき性です。)

さて、市全体の様子です。
出店数はざっと250店舗くらいでしたでしょうか。どこかの「手づくり市」のように「手づくりの皮をかぶった業者」みたいな店は少なく、「アマチュアの手作り感」度は高いと感じました。ま、100店舗を超える規模になると、残念ながら「市」の集客力だけが目当ての「業者」が紛れ込んでくるのもコントロールしきれない面はあるでしょうが。

店舗のカテゴリーも様々でユニークなお店も多く、会場も広くゆったりとしていて、小川が流れ芝生広場では子供達が歓声を上げていて、「手づくり市」への私の理想に近い雰囲気で大変好感が持てました。会場に照らして店舗数は現状が適正規模でこのよい雰囲気を壊さないように続けていってほしいものです

通路もゆったりした感じで、狭い敷地に大半が業者と思われる400店あまりを詰め込んでゆっくり買い物を楽しむこともままならないどこかの「市」と違って、「手づくり」そのものをノンビリゆったり楽しめると思います。

某有名「手づくり市」では、こんなお父さんはゼッタイ身動き取れなくてくたびれ果ててしまうと思いますね(実際見かけたことない)。子供も一緒にファミリーで楽しめる「市」、これこそ「手づくり市」本来の姿ではないでしょうか?

通路の真ん中には毛氈を敷いた休憩用の床机も用意され、お年寄りや小さな子連れファミリーへの心遣いも嬉しい。しかもパラソルまでかけてあり、この日はそれほどでもありませんでしたが、日差しの強い日などにはありがたい心配りです。

はるばる大江町からの出店。どっかで見たことある人だと思ったら、大江町二箇のホタル祭り
でお世話になったSさんでした。地元特産品のお店。大繁盛でお忙しそうであまりお話もできませんでしたが。よく出店されているとのこと。次回またゆっくりと買い物方々お話したいと思います。

印象に残ったユニークなお店。
昔懐かしいゴム鉄砲屋さん。
 私が小学校のころ、校門前でおじさんが針金で作ったゴム鉄砲の店を出していたものでした。他にも「砂絵」だの「針金細工」だの「日光写真」だの、よく子供相手の「ミニ手づくり市」が出ていた。
当時は学校もPTAも「門前に子供相手の店など出すな」、「教育上よろしくない」などと野暮なことは言わず大目に見ていた、のどかなよき時代でした。
こんなお店は某有名「手づくり市」では成立しえませんね。


ガラス工芸品のお店。空き瓶のリサイクルみたいでした。

ガラスのキノコが私のツボにドンピシャリ、来てしまいました。また出されていたらゼッタイ買います。

バーニングアートのお店。

バーニングアートとは、木板にバーニングペンというハンダゴテみたいなペンで焼き絵を描くアートです。うちでも輪切り丸太の値札をこの方法で描いています。そのうち製品にも使ってみようかと思っていた矢先、やられちゃいました。でもうまかったです。やらなくてよかったかも

上賀茂神社の神馬。

最後になりましたが、軽トラを貸していただいたMさん、搬入でお手伝いいただいたAさん、店番と片付けを手伝ってくださったYさん、Hさん、Oさん、ムスメ、コーヒーを差し入れていただいたOさん、ただの冷やかしのNさん、ありがとうございました。