(大阪)黒山交通安全協会 ★ 飲酒運転Q&A から 抜粋
Q なぜ飲酒運転はいけないの!
A 酒やビールのアルコール分は、胃や腸から吸収されたあと、大脳の新皮質に作用します。
大脳は、知覚や運動、記憶中枢があり、自己の行動を制御する役割を演じています。
アルコールは、この抑制機能を低下させてしまうのです。飲めば飲むほど神経がマヒしてしまいます。
飲酒運転は、とっさの判断力の低下、視力の低下、正確な動作がとれ難くなる、遠近感が鈍くなる、速度を出しすぎる、運転が上手くなったように錯覚する、追突事故を起こしやすい等の危険があります。
「わかっちゃいるけどやめられない」「少々飲んでも酔うはずがない」とうそぶく人いずれは事故を起こしてしまうことを自覚しましょう
Q 自転車でも、飲酒運転は禁止されているの?
A 自転車の場合も違反です。
酒気を帯びて運転をしてはならないと定められているのは、 「車両等」です。車両等の中には自動車やバイクだけではなく、自転車などの軽車両も含まれます。酔った状態で自転車に乗っていれば、「酒酔い運転」として処罰されます。
Q 二日酔いで、まだ酒臭い・・・これも「飲酒運転」?
A 飲酒の翌日でも、息が酒臭いなど、外観上、通常以上の酒気を帯びていることが認められれば 「飲酒運転」です。
前日の飲酒が翌日に影響し、それが原因となっている事故もあります。
深酒した翌日の運転は要注意ですね。
Q ビールをちょっと飲んだぐらいでは、全然酔わないけど「飲酒 運転」のうちに入りませんね?
A 酒量に関係なく「飲酒運転」です。
道路交通法の規定では、「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」というもので、飲酒の多少を問わず、身体に通常保有する以上にアルコールを保有していたり、また、酒臭いなど、外観上、酒気を帯びて いることが認められれば、いわゆる酔払い状態になくても「飲酒運転」になります。
Q 「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」、いったいどう違うの?
A (よくでる質問です。)
「酒酔い運転」「酒気帯び運転」は罰則の名称で、「酒酔い運転」とは、アルコールの量には関係なく、ろれつが回らなかったり、まっすぐ歩けない、直立できない等の状態で車両を運転した場合です。
「言語態度」、「歩行能力」、直立能力」この3要素がすべて正常でない状態です。
その他左右ジグザグに運転していたとかですね。
いわゆる酔っ払った状態で車両等を運転した場合です。
「酒気帯び運転」とは、呼気1リットル中0.15ミリグラム以上(血液1ミリリットル中0.3ミリグラム)のアルコールを保有した状態で、酒酔い状態(上記3要素)でない場合をいいます。
Q 少々飲んでも、酔ってなければ運転しても特に危険はない と思うんだけど・・・・?
A わずかな量でも、運転操作に影響
「酒気帯び運転」の基準以下でも、70%の人が平常時に比べ、運転操作ミスが多くなったという実験結果があります。また、ビール2杯を飲ませて道路標識をチェックさせたところ、飲酒前は95%チェックできたものが、飲酒後は62%に低下したという実験結果もあります。わずかな飲酒でも、認知・判断能力が確実に衰えることは明らかです。
Q サウナで2~3時間も過ごせば、酔いなんてほとんど醒めるから運転してええのと違う?
A 3合の酒、回復までに8時間必要
日本酒3合(あるいはビール大ビン3本)を飲んだ後、血液中のアルコール濃度が最も高くなるのは2時間ほど 後というデータがあります。にもかかわらず、この時点でさめたと思う人が意外に多く、大変危険です。
日本酒3合でも、体内のアルコール分が平常になるまでには8時間ほどかかります。さらに、その後8時間ほどは中枢神経の障害を示す眼球振とうが継続するという実験結果もあります。飲酒の影響は意外に長 時間に及ぶものです。 |