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てらまち・ねっと



 検察の不正・改ざん・隠蔽事件。
 前田容疑者の起訴が間もなく、という。
 
 対して、前特捜部長の大坪容疑者は否認。
 関連して、通常はあり得ないであろう「否認している容疑者への面会・取材」だけど、時事通信は、拘置中の大阪拘置所で、前特捜部長の大坪容疑者を取材している。
 認められたのには、それぞれの思惑があるのだろう。

 ところで、おおむねの概要がまとまった最近の新聞記事では、毎日新聞の「崩壊・特捜検察:」がいちばん 読み応えがあった。
 一部は、リンクし、いずれ消えてしまうだろうから記録しておく。

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●過失で処理「特捜部長が発案」…前田容疑者供述
         2010年10月4日03時03分 読売新聞
 郵便不正を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざんに関連する犯人隠避事件で、大阪地検特捜部主任検事・前田恒彦容疑者(43)(証拠隠滅容疑で逮捕)が最高検の調べに対し、「改ざんを過失とするシナリオは、部長の発案だった」と供述していることが分かった。

 前田容疑者は「副部長から『部長の指示で、過失で処理する』と言われ、過失のストーリーを考えた」とも供述。最高検は、同部前部長・大坪弘道容疑者(57)が隠蔽(いんぺい)を主導したとみて調べている。

 最高検の調べでは、前田容疑者は1月末~2月1日、同部前副部長・佐賀元明容疑者(49)に「FDを故意に改ざんした」と打ち明けた。前田容疑者の供述などによると、その後、佐賀容疑者は大坪容疑者にこの事実を報告した上で、前田容疑者に再び電話をかけ、「部長の指示で、過失でいく。いい手段はないか」と迫った。前田容疑者が「FDが書き換えられていないか確認した際、誤って書き換わったということでどうでしょう」と答えると、佐賀容疑者は「それでいこう」と了承したという。

●前特捜部長、主任検事に上申書書き直し指示
          共同  2010年10月4日 0:57
 大阪地検特捜部の証拠改ざん・犯人隠避事件で、主任検事・前田恒彦容疑者が上申書を前特捜部長・大坪弘道容疑者(57)に提出した際、「過失だとわかるようにもっとはっきり書け」と書き直しを指示されたと供述していることが、検察関係者への取材でわかった。

 大坪容疑者は今年2月、前田容疑者から証拠の改ざんを聞き、改ざんは過失として上申書にまとめるよう指示したとされている。検察関係者によると、2月10日ごろ、上申書を書き直させるため、大坪容疑者から「過失だとわかるようにもっとはっきり書け」と指示されたと前田容疑者が供述しているという。

 前田容疑者は、逮捕直後は容疑を否認していたが、「ほかの人に迷惑がかかるので、考えさせてほしい」と供述が揺れ動き、その後、「最初から証拠を改ざんする目的だった」と容疑を認めたという。一方、大坪容疑者は最高検の調べに対し、依然として容疑を否認している。

●【検事逮捕】「上申書」何度も修正 前特捜部長が指示か
        産経 2010.10.3 23:08
・・・ 最高検は、大坪容疑者が万一の発覚時に押収資料の改竄が過失だったことを装うため、より迫真性のある上申書にさせようと前田容疑者に何度も修正を命じた可能性が高いとみている。

 文書データは前田容疑者のパソコンから削除されていたが、最高検が復元し解析していた。大坪容疑者と前副部長、佐賀元明容疑者(49)による積極的な隠(いん)蔽(ぺい)工作を裏付ける重要な物証となるため、最高検は、データが削除された経緯についても調べているとみられる。

 大坪、佐賀両容疑者に接見した弁護士などによると、両容疑者は否認を貫いており、大坪容疑者は上申書書き直しの指示を否定しているという。

 関係者によると、上申書の文書データは1つのファイルだったが、前田容疑者が大坪容疑者らに提出した2月10日以降、何度も保存し直されていることが更新履歴によって確認された。大坪容疑者は「分かりやすく説明しろ」と書き直しを命じたとされる
が、それが複数回に及んでいた可能性が高いという。


前副部長、口止め電話か 同僚検事に「過失」念押し?

       朝日 2010年10月4日5時0分 
 大阪地検特捜部の主任検事が証拠改ざん容疑で最高検に逮捕された後、上司の前副部長・佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=が、改ざんの「告白」を昨年7月に主任検事から初めて受けたとされる同僚検事に電話し、問題の証拠データ書き換えについて話し合っていたことが、最高検の調べで分かった。同僚検事は、故意ではなく過失だったことにする念押しの電話と受け止めたという。

 同僚検事は最高検に対し、こうした趣旨の証言をした模様だ。最高検は、この電話が証拠隠滅の「口止め工作」にあたる疑いがあるとして、前部長・大坪弘道容疑者(57)と佐賀前副部長の逮捕に踏み切ったとみられる。

 一方、この主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=も、「故意の改ざんではなく過失だった」との弁解をまとめた上申書を、今年9月21日の逮捕直前にパソコンのデータから消していたことが新たに判明。最高検はこの経緯も調べている。

 前田検事は、厚生労働省元係長・上村勉被告(41)宅から押収したフロッピーディスク(FD)内のデータを、昨年7月13日に書き換えたとする容疑で逮捕された。同省元局長の村木厚子氏=無罪確定=が関与したとする「筋書き」に合わせるためだったとされる。

 前田検事が逮捕された後、最高検の捜査の焦点は、大坪前部長と佐賀前副部長が証拠隠滅を知りながら、隠蔽(いんぺい)工作をしたかどうかに移った。

 今年9月23~28日の間の5日間、大坪前部長と佐賀前副部長を東京に呼び出して事情聴取した際、2人とも「前田検事からは『誤って書き換えた』と聞いたため、上司にも『過失』と報告した」と、一貫して否定した。

 捜査関係者によると、その一方で、前田検事の同僚検事は、佐賀前副部長から電話をもらい、故意ではなく過失にすると念押しされたと受け止めたという。

・・・ 佐賀前副部長は前田検事から電話で意図的な改ざんについて報告を受けると、「ここはすべて任せろ」と発言。大坪前部長にも経緯を報告し、「誤って書き換えた」とする「弁解」を考案した疑いがある。その上で2人が2月初め、将来的に改ざんが発覚して地検上層部やマスコミから質問を受けた際の説明資料として、「弁解」に沿った上申書を前田検事に作成させたと最高検はみている。

●「前田検事に裏切られた」=隠ぺい否定「全力で戦う」-取材に拘置中の大坪容疑者
         時事 2010/10/05-09:51
 大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠ぺい事件で、犯人隠避容疑で逮捕された前特捜部長大坪弘道容疑者(57)が5日までに、拘置中の大阪拘置所(大阪市)で時事通信の取材に応じた。主任検事前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=が、大坪容疑者らによる隠ぺい指示があったと供述した点について、「(改ざんを)実行したのは彼一人。自分は裏切られたが、監督責任はある」と話した。

 大坪容疑者は4日、同拘置所で面会に応じた。否認している容疑者に面会が認められるのは異例。
 同容疑者は「(事件に)巻き込まれた。(結果は)分からないが、最高検と全力で戦っている最中だ」と述べ、改めて容疑を否定。最高検の捜査に対しては「思うところはある」と不満を示した。


 最高検は、前田容疑者が証拠品のフロッピーディスクのデータ改ざんに関して作った経過報告書を、大坪容疑者らが過失を強調するよう何回も書き直させたとみている。

 大坪容疑者はこれに対し、「報告書の意味はどうとでも取れる。いざというときのため、ちゃんとしたものを用意しておく必要があったから、何度も直したとも考えられる」と反論。前田容疑者がパソコンに保存した報告書ファイルを削除したのは自分の指示でないと否定した。

 前田容疑者については「フロッピーの書き換え、(改ざんの)発覚時、逮捕後の供述。かわいがっていた部下に3回裏切られた。疲れた」と話した。
 大坪容疑者は面会中、時折笑顔も見せる一方、「空元気だ」と声を落とす場面もあった。

●供述対立、「隠避」立証に高い壁…最高検は自信
         2010年10月3日14時30分 読売新聞
・・・ 最高検が復元に成功した「上申書」の意義も小さくない。大坪、佐賀両容疑者は前田容疑者に上申書の内容を「改ざんは過失」とするよう指示した疑いが持たれている。復元された上申書は、前田容疑者の供述を支える物証で、最高検が「供述だけに飛びついたのではない」とする根拠の一つになっている。

 それでも、有罪立証へのハードルは低くはない。捜査に携わった最高検幹部は「基本的には関係者の供述で立件できると判断した」と話すが、前田容疑者や同僚検事の供述と、「故意に改ざんしたとの報告は受けていない」などとする両容疑者の供述は鋭く対立したままだ。

 大坪、佐賀両容疑者の「認識」を立証する物証は乏しいとされる。あるベテラン刑事裁判官は「検察は、2人の認識などを示す供述以外の証拠を、少しでも多く集めることが必要。それがなければ、有罪が確実とは言えない」と話した。

●崩壊・特捜検察:/2 突破力、潜む危うさ
          毎日新聞 2010年10月3日 
 ◇「割り屋」で頭角、大坪前部長 前田検事と共通点
 「お疲れさんやったな」。98年末、大阪拘置所(大阪市)から保釈された男性に深々と頭を下げる検事の姿があった。男性を取り調べた大阪地検前特捜部長の大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=は肌寒い年の暮れ、拘置所前で男性を出迎え、約2カ月間の拘置生活をねぎらった。

 男性は、特捜部が同年秋に手がけた和歌山市土地開発公社を巡る贈収賄事件で、あっせん収賄容疑で逮捕された同市議(63)。大坪前部長は、否認を貫いていた市議に、懇意にしていた他の市議十数人を捜査対象にしないと約束したという。「頼む。執行猶予が付くようにするから認めてくれ」と迫ると、市議は一転「金をもらった」と認めた。

だが、市議は大坪前部長の思惑に反し、実刑が確定。前部長は愛媛県内の刑務所に面会に訪れ、市議を励ましたという。市議は「口に出さないが、『すまんかった』という気持ちがあったのでは。今、まじめにやれるのは大坪さんのおかげよ」と感謝する。

 一方、事件は市議逮捕から間もなく、職員採用に便宜を図ったとして和歌山市長が逮捕される汚職事件に発展。大坪前部長は否認していた市長から容疑を認める供述を引き出し、取り調べにたけた「割り屋」として頭角を現した。

 「(共に逮捕された)秘書は涙を流して認めているのに、あなたは黙っているんですか」。坂本龍馬などが登場する歴史小説の話題で場を和ませながら、揺れる心のすきを突いた取り調べに、元市長は「認めざるをえなかった。その時は人間同士の情が通うこともあった」と振り返る。

   □  □
 市長逮捕から4年。特捜部は大阪府松原市にあるため池売却の入札を巡り、競売入札妨害容疑で市職員や業者らの一斉聴取に着手した。逮捕をにらんでいたが、職員側が「これって民間の入札ちがいます?」。同容疑は公の入札が対象で、この入札には適用できないことが判明した。それでも主任だった大坪前部長は「あいつをたたけば(厳しく追及すれば)他に何か出ます。とりあえず逮捕を認めてほしい」と、当時の特捜部長に食い下がったが、捜査は打ち切られた。
   □  □
 大坪前部長が特捜部長として全幅の信頼を寄せたのが、捜査手法が似ていると言われた主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=だった。2人は突破力や人情の裏側に潜む危うさが共通しているとされた。
 大坪前部長が特捜部長に就任した08年末。検事らを集めた忘年会で、音楽プロデューサー・小室哲哉氏の詐欺事件を担当した前田検事をこう持ち上げた。「小室さんは前田検事を気に入って全部しゃべったんだ」。アルコールが入った前田検事は冗舌になり、同僚に「おれが特捜部長になったら、お前を副部長にしてやる」と自信満々に語った。
・・・=つづく

●崩壊・特捜検察:/3 ヤメ検と裏取引
          毎日新聞 2010年10月4日
 ◇捜査優位の弁護依頼 大坪前部長ら「現役とOB一体」批判も
 郵便不正事件の捜査終結から間もない09年9月。大阪地検特捜部は、全国精神障害者社会復帰施設協会(東京都)を巡る不正経理事件に着手し、協会の元事務局次長(59)を業務上横領容疑で逮捕した。この事件では、協会の裏金が「政官」に渡ったとの疑惑もあり、元次長はカネの流れを熟知したキーマンだった。

 「先生、(元事務局次長の)弁護人になってもらえませんか」。特捜部長だった大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=は「ヤメ検」と呼ばれる検察OBの弁護士に元次長の弁護を頼んだ。この弁護士は大坪前部長と親しく、刑事弁護人の受任を無報酬で元次長に持ちかけたが、断られたという。特捜関係者は「郵便不正事件で狙っていた政治家を逮捕できなかっただけに、この時は大坪さんが執念を見せていた。ヤメ検を使って捜査を優位に進めようとしていた」と指摘する。

   □  □

 「ヤメ検は容疑者に事実関係を認めさせる。代わりに特捜部は捜査情報を流して保釈や求刑で便宜を図る」。ある特捜OBは「特捜」と「ヤメ検」による持ちつ持たれつの構図を、こう解説する。検事長などの経験者は「ボス」と呼ばれ、特捜事件の弁護依頼があると、傘下のヤメ検に仕事を振り分ける。現役とOBが一体の「特捜利権」との批判もある。

   □  □
 08年にも大坪前部長のこうした手法が問題になったことがあった。神戸地検特別刑事部長だった06年に手がけた神戸市議(当時)の汚職事件。あっせん収賄容疑で逮捕された市議は、自分に不利な上申書を勝手に提出したとして、自身の弁護人への懲戒を大阪弁護士会に請求。同会綱紀委員会は、大坪前部長の知人でヤメ検の弁護人を「懲戒相当」と議決したうえで「依頼者(市議)の有罪の証拠を検察に提出する一種の取引を行った疑問をぬぐえない」と異例の言及をした。しかし、大阪弁護士会は弁護士を最終的に処分しなかった。

 大坪前部長が重用した検事、前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=も東京地検特捜部から大阪特捜に異動した08年「大坪流」の裏取引を容疑者に持ちかけていた。

 「前田検事から『ヤメ検の弁護士なら執行猶予になる。私が紹介する』と弁護士の交代を求められた」。経営破綻(はたん)した英会話学校「NOVA」元社長(59)による業務上横領事件の控訴審が結審した9月28日、無罪主張の元社長は被告人質問で、前田検事を名指しし、裏取引の打診を暴露した。元社長は大阪府警が逮捕し、起訴したのは前田検事だった。


   □  □
 「東京と大阪の全面戦争だ」。・・・=つづく

●崩壊・特捜検察:/4 「口封じ」でまた組織防衛
         毎日新聞 2010年10月6日 
 ◇02年にも「裏金づくり」告発阻止
 「先輩、マジっすか!!」。昨年7月中旬、大阪中之島合同庁舎(大阪市)17階にある大阪地検特捜部の執務室。厚生労働省元係長の上村勉被告(41)=公判中=を取り調べた男性検事の顔が青ざめた。郵便不正事件の主任検事、前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から、証拠のフロッピーディスク(FD)のデータ書き換えを打ち明けられたからだ。

 「そんなことできるんですか」「専用ソフトがある」。先輩と後輩との間でこんなやり取りがされていた。しかし、「なぜ改ざんしたの?」「FDを早々に上村被告側に還付したのはなぜ」--。上村被告を取り調べた後輩検事は、自分が十分な供述を引き出せなかったため、前田検事が証拠にまで手を付けたと思い込み、この時、尋ねることができなかったという。

・・・
   □  □
 今から8年半前、大阪高検の現職公安部長だった三井環氏(66)が、大阪地検特捜部に詐欺などの容疑で逮捕された。三井氏が検察の「調査活動(調活)費」による裏金づくりの実態を告発するテレビ番組に出演するとの情報が入り、検察が動いた。容疑は税金の軽減措置を受けるための証明書を役所からだまし取ったなどとするものだった。収録当日ということもあり、裏金疑惑の「口封じ」との批判が巻き起こったが、原田明夫検事総長(当時)は記者会見で、逮捕の正当性を強調し「口封じ」を強く否定した。

 三井氏はその後、捜査情報漏えいの見返りに元暴力団組員から接待を受けたとして収賄容疑で再逮捕されたが、この元組員を取り調べたのが大坪前部長だった。

 「大坪検事と元組員が合作した虚構だ」。
実刑判決を受け、今年1月に出所した三井氏は批判する。実際、起訴対象の一つとなった元組員による接待は、逮捕段階と起訴段階で現場のホテル名が変わり、公判では元組員が当時、接待場所にいなかったことが判明。この接待による収賄罪は無罪となった。

 捜査にかかわった元幹部は「逮捕の主な目的は裏金の告発を止めることだった」と明かす。複数の検察関係者によると、「調活費」は慣習として検事正ら幹部の飲食費などに流用されてきたという。調活費の予算額(全国)は98年度の5億5300万円をピークに、事件後の03年度は7800万円に減少した。

 三井氏の控訴審判決(07年)で、大阪高裁は「(調活費の)不正流用の事実があったといわざるを得ない」と言及。しかし、法務省は「適正に執行されている」として実態調査をせず、裏金づくりの“告発”は封じ込まれたままだ。
=つづく

●崩壊・特捜検察:/5 裁判官の「警鐘」無視 立件最優先、自己検証せず
       毎日新聞 2010年10月8日
 ◇「調書の任意性に疑い」「無理な取り調べ」
・・・・

●証拠改ざん:前田容疑者、不利な証拠伏せ決裁
        毎日 2010年10月10日 2時35分
・・・前田検事は証拠品のフロッピーディスク(FD)に残された偽証明書の最終更新日時を6月1日から8日に改ざんしていたが、当時の幹部の1人は毎日新聞の取材に「6月1日と書かれた書類は見ていない」と述べ、決裁時に伏せられていたことを認めた。

 最高検は、前田検事が元局長逮捕の決裁を得るため、捜査の当初から不利な証拠を検察内部でも隠ぺいしていたとみている模様だ。

 特捜部は昨年5月26日に厚労省元係長、上村勉被告(41)=公判中=を逮捕し、自称障害者団体に発行された偽証明書のファイルが保存されているFDを自宅から押収。ファイルの付属データには最終更新日時が「04年6月1日午前1時20分」と記録されており、この日時は主任の前田検事にも伝えられた。

 だが、前田検事は関係者の供述などから「04年6月上旬」に元局長が上村被告に偽証明書の発行を指示したとの構図に固執。元局長逮捕の決裁を得るため作った「着手報告書」に、ファイルの更新日時を記載しなかった。報告書は大阪地検、大阪高検、最高検へと上がり、幹部の目を通って逮捕の方針が認められ、元局長は昨年6月14日に逮捕された。

 逮捕を了承した当時の幹部は「更新日時がずれていると知っていたら『合理的な説明があるか探せ』と指示していた。もし説明がつかなかったら、逮捕という判断にはならなかった」と説明。
前田検事は同7月4日に元局長を起訴し、同13日にFDを改ざんしたが、元幹部は「前田検事はFDをいじった時点で『いじらないと元局長が無罪になる』と思っていたことになる」との見方を示した。

 一方、地検内で改ざん疑惑が表面化した直後の今年2月、大阪高検の榊原一夫刑事部長が「問題ない」と説明を受けていたことも新たに判明した。また、前田検事がデータ書き換え用ソフトを私有パソコンにインストールしたのは改ざん3日ほど前ではなく数年前だったことも分かった。ソフトには文書を整理する機能があり、前田検事は改ざん目的でインストールしたことを否定しているという。


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昨日、つぶやいたつもりだったけれど、忘れていた⇒◆47都道府県18政令市のすべてで不正経理/会計検査院/今でも続く裏金・不正には呆れる
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by teratomo on Twitter

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