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てらまち・ねっと



 大阪の特捜の証拠改ざんの事件化の端緒になったのは、朝日新聞のスクープ。
 その元の一つが「書き換えられたフロッピーディスク(FD)」の解析。
 朝日新聞は、「9月19日に解析報告書を入手、その日に地検の取材を開始した」と自ら報道している。
 私は、いつ、そのFDが最高検に渡されるか興味を持っていた。

 ところが、(11日の毎日新聞の報道では)
 今回、最高検に「改ざんの」話が伝えられたのは9月20日夕方だけど、その翌日つまり最高検の検事らが大阪に聴取に飛んだ初日に既に弁護人らからフロッピーディスク(FD)の任意提出を受け、解析専門家からも話を聞いていた、という。
 それを前提に逮捕に踏み切ったという。

(このブログの関連) 2010年9月24日ブログ⇒ ◆検察/村木事件の初公判から3日後に、他の検事が「村木さんは無罪です」と内部告発したという

 9月27日ブログ⇒
◆検察による証拠改ざん、組織的隠蔽/内部告発/朝日新聞は手の内を明かした
「・・そうそう、今朝の中日新聞の紙版に『上村被告の弁護人は今夏、報道機関を通じてFDのコピーの鑑定を専門機関に依頼、結果・・・昨年7月13日に改ざんされていたことが判明』とあった。・・・ともかく、セキュリティ会社の解析報告書や問題の「FD」自体が最高検に渡されるのか否か、そこも興味深い。・・・」

 なお、前田元主任検事について「特捜のエース」というもっぱらの報道だけど、東京の知人の清水勉弁護士は違う意見を述べている。
 警察の不正の問題のネットワークも担っている弁護士。
 いわく 「組織幹部に尽くす、出世コースに乗っていない人」 だという。
 このブログ末で、リンクし引用しておく。

 ところで、これは政府による事実の改ざん??という報道が、
 昨日の地元紙の朝刊一面に出ていた。共同通信の配信だから、全国各地のローカル紙に出ているだろう。

 「逮捕報告『なぜ6時間後だ』 
   首相一括、時刻を修正 代表選の最中 野党追及懸念」


 興味ある方のために、このブログの最後に一部を紹介。
 「根」が同じであるかどうかはともかく、
 やっぱり改ざんはバレる。

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●証拠改ざん:「逮捕してください」前部長、覚悟の否認(2/4ページ)
       毎日新聞 2010年10月11日 
 ◇「尋常ではない」
 特捜部の検事が証拠品のフロッピーディスク(FD)に保存されたデータを改ざんした--。

 衝撃的な情報が最高検に伝わったのは9月20日夕だった。休日出勤していた最高検刑事部の八木宏幸検事(54)が、一報を伝える大阪高検の榊原一夫刑事部長(52)からの電話を受けた。

 「尋常ではない事態だ」。八木検事が池上政幸刑事部長(59)に報告すると、情報はその日のうちに伊藤次長検事を経由して大林総長に伝わった。

 郵便不正事件で検察側は、厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=が「04年6月上旬」に元同省係長、上村(かみむら)勉被告(41)=公判中=に偽証明書の発行を指示したとの構図を描いていた。

 FDに保存された偽証明書の最終更新日時は、特殊なソフトを使って「04年6月1日未明」から「04年6月8日」に書き換えられていた。1日未明は検察側が描いた構図と矛盾するが、8日ならぴたりと当てはまる。多くの検察幹部が意図的な改ざんと直感した。

 翌21日。「すぐ大阪へ行け」。午前9時半から約1時間の会議で最高検が捜査に乗り出す方針が決まり、刑事部の長谷川充弘検事(56)が現地に派遣されることになった。

 「ブツ(物証)さえ手に入れば事件になる」。FDを保管している上村被告の弁護人に連絡を取るよう指示が出た。

 長谷川検事が主任となった7人の検事による捜査チームは、FDのコピーの任意提出を受ける一方、ソフトに詳しい専門家から意見を聞き、
その日の夜に前田検事の逮捕に踏み切った。

 直後から、今年1月末に地検内で改ざん疑惑が表面化していた事実が明らかになっていく。

 前田検事の同僚たちは「部長や副部長は意図的な改ざんと知りながら調査や公表を制止した」と聴取に証言した。前部長らの刑事責任を見極めるカギを握っていたのは、前田検事の供述だった。

 検察庁が容疑者の供述内容を公式に明らかにすることはほとんどない。24日、「容疑を認める」と一部で報じられると、幹部の一人は「誤報だ」と明言し、事態の鎮静を図った。しかし、実際には前田検事は逮捕当日から容疑を大筋で認め始めていた。

 大坪前部長らの立件を視野にいれながら、長谷川検事のチームはひそかに捜査を本格化させていった。

●特捜検事「矛盾解決できず」供述 改ざん事件で11日起訴
        2010/10/10 16:48 【共同通信】
 大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で、証拠隠滅容疑で最高検に逮捕された検事前田恒彦容疑者(43)が、検察側に不利な情報が記録された証拠品のフロッピーディスク(FD)の中身について「捜査で何とか解決できると思ったが、できなかった。上司に伝えられず、FDを手放したかった」と供述していることが10日、検察関係者への取材で分かった。

 最高検は、捜査上の障害を抱えたまま、厚生労働省の元局長村木厚子さん(54)を主任検事として逮捕した前田検事が、その後の捜査でも打開策を見いだせず、FDの存在を疎ましく思ったことが改ざんの動機とみているもようだ。

 最高検は前田検事の拘置期限を迎える11日、証拠隠滅の罪で大阪地裁に起訴。これに先立ち、法務省が前田検事を懲戒免職とする見通しだ。

 この日は前田検事の上司、前特捜部長大坪弘道容疑者(57)と前副部長佐賀元明容疑者(49)=いずれも犯人隠避容疑で逮捕=の拘置期限に当たり、最高検は10日間の拘置延長を大阪地裁に請求し、事件の全容解明を進める。

●知りたい!:最高検、いきなり最前線 改ざん事件で初の逮捕執行
      毎日新聞 2010年10月8日 
 ◇重要案件、捜査・公判のコントロールタワー
 ◇検事総長以下定員は18人 東京地検特捜部経験者も多数
 検察の信頼を失墜させた郵便不正事件を巡る証拠品改ざんと、その隠ぺい。一連の事件で大阪地検特捜部の主任検事や前部長らを逮捕し、一躍クローズアップされたのが最高検察庁(最高検)だ。普段ほとんど表に出ることのない最高検とは、一体どんな組織なのか。【三木幸治】

 東京・霞が関。日比谷公園の緑を見下ろすように検察庁舎は立つ。東京地方検察庁(地検)、東京高等検察庁(高検)を階下に、最高検は18階から最上階の20階にある。

 検察の主な仕事は、事件の容疑者を起訴するかどうかを決め、法廷で犯罪の立証や求刑を行うこと。このため警察などが捜査するあらゆる事件に関与する。最高検は、定員わずか18人で、その組織の頂点に位置する。


 47都道府県警から事件を送られる地検は、全国に50カ所(北海道のみ4カ所)ある。その上級庁の高検は、高等裁判所(高裁)の所在地と同じ全国8カ所にあり、控訴審を担当。最高検は、高検の上級庁として、最高裁での裁判を担う。さらに、地検特捜部による検察の独自捜査を含め、全国の事件と公判に目を光らせる「コントロールタワー」だ。

 トップの大林宏総長(63)は戦後に検察が現在の組織になって25代目の総長。一連の事件で謝罪会見した伊藤鉄男次長検事(62)が補佐する。その下に総務、刑事、公安、公判、裁判員公判各部があり、部長以下の定員は16人。ただ、高検検事らが最高検事務取扱(兼務)となり、実数は二十数人に膨らむこともある。

 部長はそのまま退官するか、東京など大地検の検事正や高検検事長などに転出する。部長以外の最高検検事は任官約30年(55歳前後)の男性が多く、女性は現在3人。在任数カ月で地検検事正などに転出することも多く「待ちポスト」とも言われる。

 「最強の捜査機関」と称される東京地検特捜部の経験者も少なくない。
証拠改ざん、隠ぺい事件では元副部長の長谷川充弘最高検検事(56)が捜査チームの主任を務め、取り調べにも東京特捜OBが投入された。犯人隠避容疑で逮捕した大阪地検前特捜部長の大坪弘道(57)、前副部長の佐賀元明(49)両容疑者ら大阪特捜OBを、東京特捜OBが追及する構図だ。

 93年のゼネコン事件では参考人に暴行した地検検事を東京高検が逮捕した。だが、今回は大阪高検を含めた「関西検察」の身内意識も遠因にあったとされるため、最高検が初めて容疑者を逮捕。ただし、最高検は最高裁に対応して設置されているため、地裁に起訴することはできない。捜査に当たる最高検検事らは地検事務取扱(兼務)とし、起訴する場合は地裁に起訴状を提出する。

 沖縄・尖閣諸島の漁船衝突事件では、那覇地検が中国人船長を釈放したが、実際に意思決定したのは最高検だ。重要案件は必ず報告を受け、最高検のゴーサインがなければ、たとえ特捜部でも逮捕・起訴はできない。2月に小沢一郎・民主党元代表の起訴を見送ったのも、最高検の意向が影響したとされる。

 一方、厚生労働省元局長の無罪が確定した郵便不正事件も、着手前、最高検に報告が上がっており、チェックの甘さを指摘する声も。捜査と検証を通じ最高検自体にも処分が及ぶ可能性がある。

●崩壊・特捜検察:/5 裁判官の「警鐘」無視 立件最優先、自己検証せず
        毎日新聞 2010年10月8日
 ◇「調書の任意性に疑い」「無理な取り調べ」
 「市長を立件するために、無罪覚悟で副市長を起訴したんだ」。大阪地検特捜部が07年5月に着手した大阪府枚方市の清掃工場建設を巡る談合・汚職事件。捜査にかかわった特捜関係者は捜査終結後にこう振り返った。

 特捜部に談合容疑で逮捕、起訴された前副市長、小堀隆恒さん(64)は09年4月、大阪地裁で無罪判決を受け、1審で確定した。特捜部は、大手ゼネコンと市をつないだとされた大阪府警元警部補(51)=収賄罪などで実刑判決確定=の供述を基に、副市長の逮捕に踏み切ったが、判決は「(副市長の)関与が適切に立証されていない」「動機は存在しないか、極めて希薄」と、捜査のずさんさを一刀両断にした。

 「家族も同じ目に遭わせてやる」などと脅迫的な取り調べを受けたと訴える小堀さん。取材に「私はただの踏み台だったのか」と憤った。市長(当時)の中司宏被告(54)を1審で有罪判決(控訴)に持ち込めたこともあり、特捜部は「これで良かった」と、捜査手法はいまだ検証していないという。

    □  □
08~09年にも、取り調べのあり方を問われる決定が大阪地裁で出された。特捜部が手がけ、前市長の逮捕までこぎ着けた奈良県生駒市の汚職事件で検事が捜査段階で作成した供述調書5通が証拠として採用されなかった。

 「検察官調書はいずれも任意性に疑いがある」との理由。あっせん収賄罪に問われた元市議が否認に転じ、捜査時に自白を強要され、容疑を認めたと主張した。

 当時、大阪特捜のエースと言われた男性検事(38)が証人出廷する異例の事態になった。弁護側は、検事が「死ぬほど思い出せ。お前だけ思い出さないのはおかしい」「女房や息子を逮捕する」などと元市議を脅したと主張した。だが、検事は平然とした顔で証言した。「最初から自白して、反省していました」

 検事の証言を裏付ける取り調べメモもなく、「弁護側の主張は不合理でない。無理な取り調べがあったのではないか」と指摘した地裁決定。5通はすべて元市議の自白調書だった。


    □  □
 「容疑者と信頼関係を作らずに事件のストーリーを押し付けて、認めさせることしか考えていない」。別の特捜検事は取り調べ方法を批判した。

 二つの事件では結果的に、市長らを逮捕し、起訴に持ち込んだ。その一方で、裁判所は捜査や取り調べのあり方に疑問を呈した。任意性・信用性を否定された調書、あまりに強引な取り調べ手法--。


 裁判官の「警鐘」を無視し自己検証をしなかった大阪特捜。元東京地検特捜部長の宗像紀夫・中央大法科大学院教授(68)は、東京特捜も同様の危険性があると指摘。その理由について「警察事件だと検察が証拠の有無などをチェックする。組織をまたいで証拠を検討できるが、特捜事件はそれができない」と説明する。

 さらに大阪の場合、大阪地検を中心とした「関西検察」の過剰な仲間意識があるとも言われる。特捜部検事、前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=や、上司の前特捜部長、大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=ら3人は「関西検察」に属しており、東京地検特捜部長だった石川達紘弁護士(71)は「身内意識の強さでかばい合いがあったのかもしれない。人事は東京、関西一体でやるべきだ」と指摘する。

 未曽有の不祥事が噴出し、解体論議も浮上した大阪特捜。復権の道はあるのだろうか。=つづく

●崩壊・特捜検察:/6止 「看板プレッシャー、無理に事件化」指摘も
         毎日新聞 2010年10月10日 東京朝刊
 ◇「可視化」「解体論」が加速
 「まず特捜の事件から可視化を導入すべきだ」。今月5日、東京・永田町の衆議院第2議員会館。民主党の「取り調べの全面可視化を実現する議員連盟」の会合で・・・・・・・・

 同じ日、日本弁護士連合会の江藤洋一副会長は、検察の捜査のあり方を検証する第三者機関を設置し、可視化などを早期に導入するよう柳田稔法相あてに申し入れた。

 「特捜事件を可視化すれば、(取り調べは)インタビューと変わらない。容疑者は真実を語らず、犯罪を助長するだけだ」と、現職の特捜検事は危惧(きぐ)するが、身内の不祥事が自ら「可視化」導入の論議を沸騰させる皮肉な事態になりつつある。
・・・・

●「立証上の唯一の傷、消したかった」前田検事
           2010年10月11日03時09分 読売新聞
 郵便不正事件の証拠品のフロッピーディスク(FD)を改ざんしたとして、最高検は11日、大阪地検特捜部主任検事・前田恒彦容疑者(43)を証拠隠滅罪で大阪地裁に起訴する。

 捜査関係者によると、前田容疑者は容疑を認め、改ざんの動機について「立証上の唯一の傷を消したかった」などと供述しているという。法務省は同日、前田容疑者を懲戒免職処分とする方針。・・・

●前田元主任検事を起訴=証拠隠滅罪-「申し訳ないことした」・法務省が懲戒免職
       時事 2010/10/11-19:17
 大阪地検特捜部検事による証拠品フロッピーディスク(FD)の改ざん事件で、最高検は11日午後、証拠隠滅罪で、元主任検事前田恒彦容疑者(43)を大阪地裁に起訴した。前田容疑者は「大変申し訳ないことをした」と謝罪し、改ざんの動機について「公判の紛糾を避けたいと思った」と供述している。

 法務省は同日午前、前田容疑者を懲戒免職処分とした。

 最高検は同日、前田容疑者の改ざんを隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した前特捜部長大坪弘道(57)、前副部長佐賀元明(49)両容疑者について、21日まで10日間の拘置延長を請求し、認められた。両容疑者は全面否認を続けている。

 起訴状によると、前田容疑者は昨年7月13日、郵便不正事件の証拠品として押収したFDに記録された偽証明書の最終更新日を、ファイル管理ソフトがインストールされたパソコンを使い、「2004年6月1日」から「04年6月8日」に書き換えたとされる。

 最高検によると、前田容疑者は、村木厚子厚生労働省元局長=無罪確定=を起訴した後の7月中旬に、改ざんを思いついたと供述。「マイナス証拠があっても起訴内容は立証できると考えていたが、FDを弁護側に返して、検察にとって不利な証拠だと気付かれると公判が紛糾するため、改ざんした」と動機を説明している。

 改ざんの3日後にFDを返した理由については、「改ざんしたFDを手元に置いておきたくなかった。積極的に立証に使う意図はなかった」と供述している。

●前副部長の業務日誌「8日に書き換えた」
          FNN  2010年10月9日 12:07
 大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠ぺい事件で、逮捕された前副部長の業務日誌に「前田が6月8日に書き換えた」と意図的な改ざんを知っていたことをうかがわせる記述があることがわかった。

 これまでの最高検の調べで、主任検事・前田恒彦容疑者は、証拠品のデータが更新された日付を6月1日から8日に意図的に書き換えたことを認めている。

 検察関係者によると、前特捜部長・大坪弘道容疑者と、前副部長・佐賀元明容疑者は、最高検の調べに、「書き換えた日付が6月8日だとは前田容疑者から聞いていない」と供述しているという。しかし、今年1月、内部で問題が発覚した後の佐賀容疑者の業務日誌には「前田が6月8日に書き換えた」との記述があることがわかった。また、前田容疑者は「大坪容疑者から『なぜ、6月8日に変えたのか』と問い詰められた」と供述しているという。

 最高検は、大坪容疑者ら2人が意図的な改ざんを知っていたとみて調べている。

 ●清水勉弁護士のブログ さくら通り法律事務所 
  ◆010.09.22 Wednesday
大阪地検特捜部のエース
 マスコミは「特捜のエース」という言葉を褒め言葉として使っているつもりでしょうが、実態は原田宏二さんが「警察内部告発者」(講談社)の中で書いた、原田さんのかつての部下、稲葉さんとおなじ。組織幹部に尽くす、出世コースに乗っていない人です。

官僚として上り詰めることに生きがいを感じているわけではなく、現場仕事が好きで、現場仕事で評価されたい人なのだろう。こういう人検察幹部に重宝がられます。
・・・・



共同通信「検証・中国漁船衝突事件」から
●逮捕報告「なぜ6時間後だ」  首相一括、時刻を修正 代表選の最中 野党追及懸念
     (岐阜新聞10月11日朝刊1面トップから)

・・・ 衝突事件をテーマにした衆院予算委員会集中審議を翌日に控えた9月29日午後。政府関係者によると、首相菅直人は答弁準備のため官邸執務室に秘書官らを招集。政府対応をまとめた答弁書に目を通すや、いきなり怒鳴り声を上げた。船長逮捕は同8日午前2時3分。菅への報告は、夜が明けた「午前8時」と明記されていた。

 「何だ、これは。おれが逮捕後6時間も知らなかったということでは、『総理は何をしていたのか』と言われるに決まっているだろっ」。

 野党の追及を懸念した菅は続けた。「おれのところには、いろいろな報告が来るから、誰が何を言ってきたかいちいち覚えていないが、おまえたちのうちの誰かが『そろそろ逮捕します』と言ってきたはずだ。なあ、そうだろう?」

 うつむき加減でひと言も発しない官邸スタッフの面々。結局、答弁資料は「修正」され、誰が伝えたのか不明確なまま「8日午前0時ごろ、総理に逮捕方針を報告」との一文が付け加えられた、という。 ・・・

●中国漁船・尖閣領海内接触:検証 船長の釈放/衝突の経緯/逮捕の判断
         毎日新聞 2010年10月1日 東京朝刊
 <検証>
 船長逮捕を主張した海保には実はハードルもあった。巡視船への衝突を公務執行妨害容疑で立件した経験がなかったのだ。
 ただ、海上保安庁と同じころ届いたビデオを見た那覇地検の判断は違った。「ばっちり撮れている。公務執行妨害でいこう」。漁船と「みずき」のGPSデータから航跡を描くと、巡視船は直線なのに対し、漁船は左へ曲がるカーブを描いていた。尖閣の領海内で外国漁船を初めて立件する証拠は固い--。地検側の強い意志のもと、検察と海保の腹は決まった。

 その後、午後4時40分と同9時ごろに、官邸で関係官庁の非公式会議が開かれた。2回目の会議。海保側からビデオでの説明と公務執行妨害容疑で逮捕状を請求する方針が、仙谷由人官房長官にも示された。10時半、逮捕状が請求された。

・・・・



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19:06 from web
自治体の会計の不正は、あとを絶たない。ここ山県市の隣の「岐阜市」でも騒々しくなってきた。しかも、職員の自覚的な書類改ざん⇒◆岐阜市も煙たい ⇒http://blog.goo.ne.jp/teramachi-t/e/86df14eb753296fa654a94e33d0ca5c5
by teratomo on Twitter

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