東京、大阪に次ぐ大都市・愛知県や名古屋市。
この知事選・市長選が同時に行われることに仕組まれた。
意図は河村名古屋市長にあり、自ら任期2年を残しての辞任で、定例の知事選に併せて選挙行うこと。
そこに、名古屋市の議会解散のリコール投票が予定外に重なって、名古屋市民にとっては「トリプル投票」。
知事選も、河村名古屋市長が、自民党の大村衆議院議員を口説いて「知事選候補に」。
民主党も、自民党も、みんなの党も、この事態に大混乱。
共産党はほとんど出遅れ。
ともかく、こんなことで、報道機関はアツい。
でも、不思議なのは、愛知県選挙管理委員会のWebページの静かさ。
どこをみても、あと10日と迫った知事選をPRしている風にはない。
昨年末の12月22日に「公選法」のことで確認したいことがあったので、常滑に行くついでに、愛知県庁の選管の部屋行った。
狭い部屋で、書類の発送などで忙しそうな感じはあったけど、Webページには、ほとんど予告すらないと映る。
愛知県選挙管理委員会 | 愛知県/トップページ
いずれにしても、4月の統一地方選の前哨戦として、さらに、「河村」もしくは「地域政党」ブーム、ひいては「減税」ブームをどう判断するか、
そんな観点も重なって、全国から注目されている愛知県知事選と名古屋市市長選だ。
○告示日 平成23 年1 月20 日(木)
○投票日 平成23 年2 月 6 日(日)〔選挙運動期間17 日間〕 |
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●愛知知事選:5人が持論展開 名古屋で討論会
毎日新聞 2011年1月12日
愛知県知事選(2月6日投開票)に立候補を表明している5人の討論会が11日、名古屋市内のホテルで開かれた。中小企業経営者で構成する「愛知中小企業家同友会」主催で、5人の立候補予定者は中小企業支援策などを巡って持論を展開した。
元総務省審議官の御園慎一郎氏(57)は「福祉・教育を充実して県民の生活を守る」、医師の薬師寺道代氏(46)は「議会改革と公務員改革を進め、特区制度を活用」、元総務省課長補佐の重徳和彦氏(40)は「民間の経営感覚を取り入れ、官民一体で利益を上げる」と意気込みを述べた。
医師の土井敏彦氏(64)は「大量生産大量消費の時代は見直す時期に来ており、循環型の経済を目指す」、衆院議員の大村秀章氏(50)は「減税と規制緩和で日本一元気な地域にする」とアピールした。【加藤潔、福島祥】
●愛知県知事選:自民県連巻き返し 石原氏が重徳氏支援明言
【毎日新聞 2011年1月11日 1時51分
愛知県知事選(2月6日投開票)に元総務省課長補佐、重徳和彦氏(40)を擁立した自民党県連が猛然と巻き返しを図っている。名古屋市内で10日に開かれた県連のパーティーには、対立候補となる大村秀章衆院議員(50)=自民党本部の除名処分に異議申し立て中=と親しい石原伸晃幹事長を招いた。石原幹事長は重徳氏の全面支援を明言。神田真秋知事も重徳氏を後継指名すると宣言した。大村氏を応援する国会議員もいて自民は分裂状態だが、県連は反転攻勢を目指す。
「独裁政治が愛知・名古屋でまかり通ろうとしている」。あいさつした石原幹事長はナチスドイツの独裁者、ヒトラーを引き合いに、河村たかし名古屋市長を批判した。石原幹事長が大村氏と親しく、大村氏は河村市長と連携しているだけに会場はどよめいた。
石原幹事長が踏み込んだ発言をした背景には、県連執行部の強い働きかけがあった。
党関係者によると、参院議院運営委員長を務める鈴木政二県連会長は、谷垣禎一総裁らに重徳氏の本部推薦を嘆願。党本部は党内分裂を憂慮し、推薦を見送って支持にとどめたが、議運委員長の職をなげうつ覚悟すら見せた鈴木会長に配慮し、谷垣総裁と大島理森副総裁、石原幹事長が応援に入ることを約束したという。
さらに、石原幹事長の父、石原慎太郎東京都知事のブレーンである米国ハドソン研究所首席研究員、日高義樹氏が「自民党幹事長は筋を通すべきだ」と石原幹事長に働きかけたという。日高氏は愛知県出身。日高昇・県議会議長(自民)の親類で自民の有力県議と親しい。パーティーにも米国から駆け付けた。
一方、神田知事はあいさつで「地道でひたむきな政治姿勢や使命感に心を打たれた」と述べ、重徳氏支援を明確にした。神田知事と重徳氏は12月30日、名古屋市内のホテルで約1時間話し込んだ。会談は、神田知事から「二人きりで会いたい」と県連幹部に申し出があった。知事は会談を踏まえて重徳氏支援を最終的に決断したという。【宮島寛、加藤潔、稲垣衆史】
●選挙:愛知県知事選 困惑の自民 県連は重徳氏擁立、「勝手連」大村氏支援
毎日新聞 2011年1月11日
4月の統一地方選の前哨戦となる愛知県知事選(2月6日投開票)を巡り、自民党が対応に苦慮している。党愛知県連が元総務省課長補佐、重徳和彦氏(40)の擁立を決めたのに対し、大村秀章衆院議員(50)=比例代表東海ブロック=が昨年12月、自民党に離党届を提出し、立候補を表明したためだ。党内の一部議員は大村氏を公然と支持し、執行部は指導力を問われる格好になっている。【念佛明奈】
石原伸晃幹事長は10日、名古屋市で開かれた党愛知県連の会合で「独裁政治を愛知で芽生えさせてしまったら、次は東京に来るのではないか」と述べ、大村氏を支援する河村たかし名古屋市長を暗に批判した。4日には谷垣禎一総裁もJR名古屋駅前での街頭演説で「重徳氏を全面的に支持する」と強調した。だが、谷垣氏の言う「支持」は、重徳氏を党本部として推薦はできないというメッセージ。公明党は対立候補の大村氏を「県本部支持」と決めており、自民党も知事選後をにらんで同氏と一定の関係を維持したい思惑が透ける。
自民党内で大村氏と同期の衆院議員を中心に「勝手連」的な支援の動きがやまないのも執行部の悩みだ。大島理森副総裁が愛知県入りした同じ6日、菅義偉・元総務相は名古屋市内で大村氏への支持を訴えた。河野太郎前幹事長代理も昨年末、大村氏の応援にかけつけた。執行部は除名処分の再審査を請求した大村氏に対し、結論を出していない。
一方、県連側は政敵の河村氏と組む大村氏に反発を強め、不満の矛先は執行部にも向かう。ある自民党名古屋市議は6日、大島氏に「大村氏を支援する国会議員には怒りを覚える。戻ったら(執行部に)伝えてほしい」と直訴した。
●神田知事、重徳氏を支持 「次を任せうる人」
中日 2011年1月11日
愛知県の神田真秋知事は10日、名古屋市内のホテルで開かれた自民党県連のパーティーに出席し、2月6日の知事選で県連が推す重徳和彦氏(40)に対し、「次を任せうる、信頼できる人だと確信した」と支持を表明した。
今期限りの引退を決めた神田知事はこれまで、公の場で知事選への態度を鮮明にしていなかった。重徳氏を後継指名したことで、選挙戦に影響を与える可能性もある。
神田知事はあいさつで、昨年12月30日に重徳氏と1時間にわたり政策や政治姿勢を話し合ったことを明かした。その上で「地道でひたむきな政治姿勢や情熱に大きく打たれた。情勢は厳しいがしっかり後押ししてほしい」と述べた。
神田知事は、過去3回の知事選で自民の支援を受けていることから、重徳氏支持に回ったとみられる。
この日は、神田知事の後援会長を務めた県医師会の妹尾淑郎会長が乾杯の音頭を取った。重徳氏は「神田知事の実績の上に立ち重責をしっかり担っていきたい」と訴えた。
パーティーには石原伸晃同党幹事長も出席。同党を離れ知事選に出馬する大村秀章衆院議員(50)と河村たかし名古屋市長のコンビを、「愛知、名古屋で独裁政治がまかり通ろうとしている。税金をまけますよ、面白いじゃないかというのは大衆迎合だ」と批判した。
●愛知県知事選:社民党 御園慎一郎氏の推薦決める
毎日新聞 2011年1月10日
社民党は10日、愛知県知事選(2月6日投開票)で元総務省審議官の御園慎一郎氏(57)=民主・国民新推薦=を、名古屋市長選(同)で石田芳弘衆院議員(65)=民主推薦=をそれぞれ推薦することを決めた。冨田勝三・社民党愛知県連代表は「反河村(たかし名古屋市長)票を、党派にとらわれず集中すべきだ」と述べた。
●愛知県知事選:薬師寺氏が公約発表 知事給与3割カット
毎日新聞 2011年1月10日
薬師寺道代氏は9日、「ローカルアジェンダ」と名付けた知事選公約を発表した。知事給与の3割カット、県職員の総人件費2割削減など県政のスリム化を前面に出し、「小さな政府」を目指すみんなの党の国政公約と連動する内容とした。
知事はボーナス、退職金とも全額カット。県議も報酬を3割減らし、ボーナスは半減させる。更に議員定数を51人に半減し、選挙制度も中選挙区制から比例代表制に改める。
また、一部地域に法人税率をアジアで最低水準の15%に下げる特区を設置し、内外企業の誘致を図るとした。薬師寺氏は「党中央と連携しながら中央政府にもの申し、愛知から国を変える」と述べた。【宮島寛、福島祥】
●愛知県知事選:組織票の行方は混とん 迷う業界団体も
毎日新聞 2011年1月9日
新人5人が立候補を表明した愛知県知事選(今月20日告示、2月6日投開票)で、業界団体が対応に苦慮している。かつては自民党の有力な支持基盤だった各種団体も政権交代で事情は一変。加えて今回の知事選は候補者が乱立し、組織票の行方は混とんとしている。
県薬剤師連盟は8日、知事選での推薦依頼があった3人を等しく推薦することを決めた。3人推薦は異例の対応だ。「1人に決めきれない。依頼のあった全員を推すことにした」。連盟幹部は苦しい胸の内を明かした。
同連盟が推薦を決めた3人は▽民主が擁立する御園慎一郎氏▽自民県連が推す重徳和彦氏▽自民党本部の除名処分に異議申し立て中の大村秀章衆院議員。
連盟幹部は「政権与党との関係は無視できないが、自民とのつながりは気になる」。現職の神田真秋知事を推薦した07年知事選を「あのころは平和だった」と振り返った。
苦慮しているのは県医師連盟も同じ。連盟内には「依頼のあった3人を等しく推薦しよう」との意見もあるが「まだ対応は決まっていない」(幹部)。近く結論を出す方針だ。
一方、県農政連盟は誰も推薦しないことを決めた。担当者は「だれか1人を推すには複雑な状況。絞りきれない」と打ち明ける。
自民党の内部事情も混乱に拍車をかける。県連は重徳氏を推すが、一部の中堅国会議員らが大村氏を支援。元副厚生労働相の大村氏自身も自民色を強調する。党本部が重徳氏の「推薦」を見送り「支持」にとどめたことも影響している。
ある団体幹部は「1人を選んで推薦した場合、もし落選したら後が大変だ」と漏らす。態度を保留した団体も決めた団体も、知事選の結果に神経をとがらせている。【福島祥、加藤潔】
<愛知県知事選立候補予定者>(50音順)
大村秀章氏(50)衆院議員=公明県本部支持
重徳和彦氏(40)元総務省課長補佐=自民県連推薦・自民本部支持
土井敏彦氏(64)医師=共産推薦
御園慎一郎氏(57)元総務省審議官=民主・国民新推薦
薬師寺道代氏(46)医師=みんな推薦
●「減税で判断」3割 愛知県知事選、63%は投票先未定
中日 2010年12月27日 朝刊
◆愛知・名古屋トリプル投票世論調査
愛知県知事選でも、名古屋市長選で争点に浮上している「減税」に有権者の関心が高まっていることが、世論調査から分かった。投票の判断材料に挙げる人が3割近くに上った。
知事選に名乗りを上げているのは、民主党などが推薦する御園慎一郎(57)、自民党県連が推す重徳和彦(40)、みんなの党の薬師寺道代(46)、共産党推薦の土井敏彦(64)、衆院議員の大村秀章(50)の5氏。県民税の一律10%減税や不動産取得税の減免、ベンチャー企業育成を目的とした政策減税などを公約に掲げている。
知事選の判断材料(複数回答)で、減税は29%。景気・雇用対策の43%、福祉・医療の40%に次ぐ3番目の高さだった。特に契約派遣社員・アルバイトで判断材料とする人が多く、自営業や主婦でも優先順位が高かった。
一方、愛知県と名古屋市を合体させる「中京都構想」への賛否は、賛成28%、反対15%。どちらでもない40%、知らない12%で、構想の存在は知っていても具体的内容が分からず、賛否を決めかねている様子がうかがえる。
知事選の投票に「必ず行く」は63%で、「多分行く」を合わせると9割以上が投票に行くと答えた。投票先をすでに決めた人は36%で、誰に投票するか「まだ決めていない」は63%だった。
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