今朝は25センチほどの積雪。
そんな中で配達された新聞の一面トップの記事はどれも愛知県知事選、名古屋市長選の情勢の報道だった。
新聞5紙とっていて、全部同じというのは大事件などのとき以外はあまりないこと。
もっと、驚いたのは、その「内容」。
知事選は大村、市長選は河村がリード。
しかも、他候補をかなり離していると読み取れる。
新聞の見出しを並べて見ただけでも分かる。
●大村、河村両氏が先行 愛知知事、名古屋市長情勢 / 【共同通信】(岐阜)
●名古屋市長選、河村氏リード 朝日新聞情勢調査 / 朝日
●愛知知事選・大村氏先行、市長選は河村氏優位 / 読売
●選挙:愛知トリプル投票 市長選は河村氏安定 知事、大村氏先行 / 毎日
●愛知知事選、大村氏が先行 名古屋市長選、河村氏優位な戦い/ 中日
他にも一面の記事
●名古屋市議会「解散がよい」60% 朝日新聞世論調査 / 朝日
こんな情勢を記録しておく。
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5位あたり
●大村、河村両氏が先行 愛知知事、名古屋市長情勢
2011/01/30 19:33 【共同通信】
2月6日投開票の愛知県知事選と名古屋市長選で、共同通信社は29、30両日、電話による世論調査を実施、取材結果も加味して情勢を分析した。
知事選では、政治団体「減税日本」と連携する前衆院議員大村秀章氏(50)が一歩リード、市長選は減税日本公認の前職河村たかし氏(62)が優勢で、ともに他候補に差をつけている。ただ、知事選では4割、市長選では3割が投票先を決めておらず、情勢が大きく変化する可能性もある。
知事選、市長選と同日行われる名古屋市議会の解散の賛否を問う住民投票は「賛成」「どちらかといえば賛成」が、「反対」「どちらかといえば反対」を大きく上回った。
両選挙は「首長新党」を率いる河村、大村両氏と、民主、自民両党など既成政党が擁立した候補らが激突する構図で、統一地方選の前哨戦として注目を集めている。
知事選で大村氏は、県本部支持を受ける公明党支持層の7割をまとめ、無党派層も取り込む。民主、自民両党の支持層にも食い込んでいる。
自民党が支持する元総務省課長補佐の重徳和彦氏(40)は激しく追い上げるが、同党支持層への浸透は5割程度。民主、社民、国民新3党が推薦する元総務省官房審議官の御園慎一郎氏(57)は、民主党支持層の4割しか固め切れていない。
●名古屋市長選、河村氏リード 朝日新聞情勢調査
朝日 2011年1月31日0時14分
2月6日投開票の愛知県知事選と名古屋市長選について、朝日新聞社は29、30の両日、県内と市内の別の有権者に電話調査をし、取材と合わせて情勢を探った。知事選では大村秀章氏、市長選では河村たかし氏が他候補を引き離している。ともに減税などを掲げ連携をとる選挙戦術が一定の支持を得ているようだ。
投票態度を明らかにしていない人が知事選で4割余り、市長選で3割おり、情勢は変わる可能性がある。
知事選では、河村氏が代表の地域政党「減税日本」が前自民党愛知県連会長の大村氏を推薦、公明党県本部も大村氏を支持している。投票態度を明らかにした人を分析すると、大村氏は自民支持層の5割近く、民主支持層の6割から支持を得ている。
自民党県連が推薦する重徳和彦氏は、自民支持層の半数近くを固め、さらなる支持拡大に懸命だ。
民主、社民、国民新が推薦する御園慎一郎氏は民主支持層からの支持が3割にとどまり、組織を固めきれていない。みんなの党公認の薬師寺道代氏は党支持層をまとめたが、苦戦。共産推薦の土井敏彦氏は共産支持層をほぼ固めたものの、広がりがみられない。
無党派層は全体の6割を占めており、そのうち半数を大村氏が固めた。あとは重徳氏が2割、御園氏と薬師寺氏がそれぞれ1割程度と分け合う展開となっている。
名古屋市長選では、任期途中で市長を辞職した河村氏が、減税日本公認で立候補した。河村氏は民主支持層の9割から支持を集め、自民支持層の6割に浸透。無党派層の8割から支持を集める。幅広い年齢層で大きくリードしている。
民主、社民、国民新3党と自民党県連が推薦する石田芳弘氏は民主支持層で1割、自民支持層で3割の支持にとどまり、支持拡大に懸命。共産党推薦の八田ひろ子氏、杉山均氏は厳しい戦いだ。
◇
〈調査方法〉コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、愛知県知事選は県内、名古屋市長選は市内の別の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号と、有効回答、回答率はそれぞれ、愛知県が1640件、1002人、61%。名古屋市は1466件、1010人、69%。
●愛知知事選・大村氏先行、市長選は河村氏優位
2011年1月31日03時02分 読売新聞
読売新聞社は2月6日投開票の愛知県知事選、前市長の辞職に伴う出直し名古屋市長選について、世論調査と取材をもとに情勢を分析した。
知事選では、大村秀章氏が一歩リードし、重徳和彦氏ら4人が追う展開。出直し市長選では、前市長の河村たかし氏が優位に立っている。ただ、両選挙とも有権者の2割強が態度を明らかにしていない。
知事選では、大村氏が民主支持層の4割、自民支持層の3割、公明支持層の半数近くを固め、無党派層の3割からも支持を受けている。重徳氏は、自民支持層の半数近くをまとめ、民主、公明支持層の一部も取り込んでいる。御園慎一郎氏は民主支持層の3割を固めたが他の政党支持層への広がりは見られない。薬師寺道代氏は、みんなの党支持層の6割から支持を受けているが無党派層には浸透していない。土井敏彦氏は共産支持層の半数以上を固めた。
一方、出直し名古屋市長選では、河村氏が民主党支持層の7割近くに浸透。自民支持層の半数近く、無党派層の半数以上を取り込んでいる。石田芳弘氏は、自民支持層の3割を固めたが、民主支持層では2割台にとどまり、無党派層からの支持も伸び悩んでいる。共産支持層を手堅くまとめている八田ひろ子氏、組織に頼らない選挙運動を繰り広げる杉山均氏は、ともに支持が広がっていない。
●選挙:愛知トリプル投票 市長選は河村氏安定 知事、大村氏先行--毎日新聞情勢調査
毎日新聞 2011年1月31日
2月6日投開票の愛知県知事選、名古屋市長選、名古屋市議会解散の賛否を問う住民投票について、毎日新聞は29、30の両日に世論調査を実施し、取材結果と総合して中盤情勢を分析した。市長選は前市長の河村たかし氏(62)=減税日本公認=が安定した戦いを展開している。知事選は河村氏と連携する前衆院議員の大村秀章氏(50)がリード。住民投票は「賛成」「どちらかといえば賛成」の合計が6割以上に上り、「反対」「どちらかといえば反対」を上回った。
新人5人の争いになった知事選は、公明県本部支持を受ける大村氏が公明支持層の約7割を固め、幅広く浸透している。元総務省課長補佐、重徳和彦氏(40)=自民県連推薦=は自民支持層の5割近く、元総務省審議官の御園慎一郎氏(57)=民主・社民・国民新推薦=は民主支持層の約4割を固め、追い上げを図る。医師の薬師寺道代氏(46)=みんな公認=はみんな支持層の4割近く、医師の土井敏彦氏(64)=共産推薦=は共産支持層の約4割を固めた。
前職・新人の4人が争う市長選では、河村氏が民主支持層の約7割を固め、特定の支持政党を持たない無党派層の7割近くにも浸透している。前民主党衆院議員の石田芳弘氏(65)=民主・社民・国民新・自民県連推薦=は自民支持層の約4割を固めたが、民主支持層では3割に届いていない。元参院議員の八田ひろ子氏(64)=共産推薦=は共産支持層の約8割を固めた。前市議の杉山均氏(54)は勢いが見られない。【加藤潔】
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◇調査の方法
29、30日の2日間、無作為に選んだ電話番号にかけるRDS法で実施。愛知県知事選は有権者1000人を目標に1018人から、名古屋市長選は500人を目標に513人から、それぞれ回答を得た。
●愛知知事選、大村氏が先行 2・6トリプル投票世論調査
中日 2011年1月31日 09時03分
2月6日に投開票される愛知県知事選と名古屋市長選、市議会の解散を問う住民投票の「トリプル投票」で、中日新聞社は30日、愛知県と名古屋市の有権者を対象に実施した世論調査の結果をまとめた。
本紙の取材を加味した知事選の終盤情勢は、大村秀章氏が幅広い支持を集めて大きくリードし、重徳和彦、御園慎一郎、薬師寺道代の3氏がほぼ横一線で激しく追う展開となっている。土井敏彦氏は伸び悩んでいる。投票する候補者を決めていない人が全体の4割近くおり、情勢は変わる可能性もある。
大村氏は県内すべての地域、年代に浸透。特に河村たかし前市長と連携する名古屋市と、出身の西三河で支持が高い。自民支持層の3割、支援を受ける公明支持層の7割を固め、民主支持層にも食い込んでいる。
重徳氏は自民支持層の3割を固め、支持なし層への浸透も図る。地区別では、東三河での支持が比較的高く、出身の西三河でも支持を集めている。40代の支持が目立つ。
御園氏は民主支持層の2割しかまとめ切れておらず、民主票固めが鍵を握る。公務員・団体職員から多くの支持を集め、20代と70歳以上の支持が目立つ。東三河では健闘している。
土井氏は共産支持層の7割を固めるが、それ以外の政党支持層への広がりがない。
薬師寺氏はみんな支持層の4割を固め、支持なし層からは大村氏に次ぐ支持を集めている。50代と女性の支持が目立ち、地区別では尾張でやや支持が高い。
知事選には7割が「必ず行く」と回答。「多分行く」を合わせると9割以上で、関心の高さをうかがわせた。
◆名古屋市長選、河村氏優位な戦い
名古屋市長選の本紙世論調査では、河村たかし氏が優位に選挙戦を進め、石田芳弘氏が追い上げている。八田ひろ子氏と杉山均氏は伸び悩んでいる。
河村氏はすべての年代と地域で他候補をリード。民主支持層の3分の2を取り込み、自民と公明、支持なし層から5割前後の支持を集めた。
石田氏は民主の2割弱、自民の3割しか固められていない。一方で、河村氏の1期目を「評価しない」と答えた人の53%が石田氏に投票すると答えており、「反河村票」の掘り起こしを狙う。
八田氏は共産支持層の半分以上を固めたが、他党の支持層や支持なし層には浸透できていない。
知事選での投票先との関係では、大村秀章氏に投票すると答えた人の9割以上が河村氏を支持。御園慎一郎氏を支持した人は76%が石田氏に投票すると回答した。重徳和彦氏を支持する人の投票先は、59%が石田氏、27%が河村氏と分かれた。
市長選で「投票に行く」「多分行く」と答えた人は9割。このうち3割弱が投票先を決めていないと答えており、情勢が変化する可能性はある。
◇
名古屋市議会の解散を問う住民投票に関する質問では、投票先を決めた人のうち、解散賛成が反対を大きく上回った。
解散賛成は性別や年代別でも解散反対を大きく上回ったほか、支持政党別でも共産党を除き、いずれも解散反対を上回った。解散賛成の内訳を河村市政に対する評価別でみると、「評価する」が7割。「分からない・無回答」で4割、「評価しない」も2割あった。
解散反対は、河村市政を「評価しない」と答えた人の5割。職種別でみると、「公務員・団体職員」「その他」で反対が賛成を大きく上回った。
【調査方法】 28、29日、愛知県知事選は愛知県内、名古屋市長選と住民投票は名古屋市内の有権者を対象に、コンピューターで無作為につくった電話番号にかけるランダム・デジット・ダイヤリング(RDD)方式で実施。地域ごとに性別、年齢構成に合わせ、それぞれ1000人ずつから有効回答を得られるまで調査した。(中日新聞)
●愛知知事選 大村氏 大きくリード 名古屋市長選は河村氏
東京 2011年1月31日
二月六日に投開票される愛知県知事選と名古屋市長選で、中日新聞社は三十日、県内の有権者千人を対象に二十八、二十九日に実施した世論調査の結果をまとめた。
知事選では、本紙の取材を加味した終盤情勢は、大村秀章元衆院議員(50)=減税日本推薦、公明県本部支持=が幅広い支持を集めて大きくリードし、元総務省課長補佐の重徳和彦(40)=自民県連推薦=、元同省審議官の御園慎一郎(57)=民主、社民、国民新党推薦=、医師の薬師寺道代(46)=みんなの党公認=の三氏がほぼ横一線で激しく追う展開となっている。医師の土井敏彦氏(64)=共産党推薦=は伸び悩んでいる。投票する候補者を決めていない人が全体の四割近くおり、情勢は変わる可能性もある。
一方、名古屋市長選では、減税日本公認の河村たかし前市長(62)が優位に選挙戦を進め、石田芳弘元衆院議員(65)=民主、社民、国民新党、自民県連推薦=が追い上げている。八田ひろ子元参院議員(64)=共産推薦=と杉山均元市議(54)は伸び悩んでいる。
両選挙の関係では、大村氏に投票すると答えた人の九割以上が河村氏を支持。御園氏を支持した人は76%が石田氏に投票すると回答した。重徳氏を支持する人の投票先は、59%が石田氏、27%が河村氏と分かれた。
選挙への関心は知事選、市長選とも非常に高く、「投票に行く」「たぶん行く」を合わせると九割以上を占めている。
●名古屋市議会「解散がよい」60% 朝日新聞世論調査
朝日 2011年1月31日5時3分
名古屋市長選の情勢調査とあわせて29、30の両日に朝日新聞社が実施した世論調査では、市議会を解散すべきかどうかを問う住民投票が市長選と同じ日に行われるとしたうえで、解散した方がよいかどうかを聞いた。「解散した方がよい」と答えた人は60%で、「しない方がよい」の23%を大きく上回った。
河村氏は「議会が減税や市議報酬半減などの実現を阻んでいる」として、市議会解散のリコール署名運動を主導した。これに対し、市議会側は「民主主義の破壊につながる」などと批判している。
これまでの河村氏の市政運営については「評価する」が56%、「評価しない」が22%となった。河村氏が公約する恒久的な市民税10%減税の実現についても「賛成」が55%と、「反対」の26%を上回った。
一方、愛知県民を対象にした知事選情勢調査と同時に実施した世論調査では、河村氏の政治手法について「評価する」と答えたのは50%、「評価しない」が23%。河村氏が「県と名古屋市の司令塔を一つにする」として知事選候補の大村氏とともに共通公約に掲げた「中京都構想」については「賛成」が34%、「反対」が19%。「その他・答えない」が47%だった。
●知事・名古屋市長選世論調査(上)
争点「景気・雇用」8割 投票基準は「政策や公約」
2011年1月31日 読売新聞
2月6日に投開票が行われる知事選と名古屋市長選について、読売新聞が28~30日に行った世論調査によると、「争点として、とくに重視したい問題」(複数回答)として挙げられた9項目のうち、「景気や雇用対策」と答えた有権者が80%を超え、最も関心の高い問題であることが分かった。また、どの候補者に投票するかを決める際の基準について、知事選、市長選とも「政策や公約」がトップだった。
知事選では、重視したい問題について、82%が「景気や雇用対策」と答えた。景気の持ち直しが遅い中、有権者は回復策を期待していることをうかがわせた。
年齢別では、中核で働く年齢層の30歳から59歳までの世代の9割前後が景気回復を重視していると回答。職業別では、給与所得者(87%)や専業主婦(84%)、商工自営・自由業(83%)の間で高い期待値を示した。
また、争点として重視したい2番目は「医療や福祉政策」(79%)だった。
争点の一つの「県民税の減税」は45%にとどまり、「県議会の改革」(46%)や「知事と県議会の関係」(38%)も比較的関心の低い項目となった。
一方、名古屋市長選では、「争点として、とくに重視したい問題」として「景気や雇用対策」と「医療や福祉政策」がともに80%を占めた。景気・雇用については、給与所得者の82%、商工自営・自由業の86%が挙げた。「医療」については、50歳以上の80%以上が重視したいテーマに選んだ。
「市議会議員の報酬削減」(71%)や「市長と市議会の関係」(57%)にも有権者は高い関心を示した。前市長と市議会との間で続いた対立の影響とみられる。
さらに、「誰に投票するかを決めるとき、最も重視したいと思うもの」を尋ねたところ、知事選では66%が「政策や公約」と答え、「支援している政党や団体」(15%)や「候補者の経歴やイメージ」(13%)を大きく上回った。市長選では、75%が「政策や公約」と答えた。
●名古屋 愛知 ダブル選 歴史的大惨敗で菅・岡田は頓死する 河村人気に打つ手ナシ
日刊 ゲンダイ 2011年1月26日
民主党が、元党所属国会議員の河村たかし・前名古屋市長(62)と全面戦争している愛知のダブル選挙(愛知県知事選・名古屋市長選、2月6日投票)は、大惨敗に終わるのが確実だ。「震え上がるほどの大差」を予想する関係者までいる。ただでさえ選挙で連戦連敗の民主党なのに、負け戦にみすみす全力で突っ込んだのは、アホとしか言いようがない。菅首相―岡田幹事長の責任追及は必至。今のうちに首を洗っておいたほうがいい。
名古屋市長選の河村が選挙戦で連携しているのは、愛知県知事選に立候補した前自民党衆院議員の大村秀章(50)。2人揃って“ムラムラ連合”というフレーズも、結構、地元で浸透している。河村がつくった地域政党「減税日本」が24日に開いた政治資金パーティーでも、2人は一緒に壇上に立った。マイクを離さない河村に大村がツッコミを入れる姿は、まるで掛け合い漫才で、600人が集まった会場は大いに沸いた。
「何がいかんかいうと、議員の職業化。議員の生活を守る集団的自衛権だわ」
市民税の減税や議員特権にメスを入れるといった一種のアメ玉政策で、名古屋での河村人気は熱狂的だ。河村が街頭に出れば、女子高生の写メに囲まれる。民主党が擁立した前民主党衆院議員の石田芳弘(65)は、トリプルスコア以上の大差で河村に引き離され、民主支持者の7割が河村に投票するという情勢調査があるほどだ。河村は、前回、民主推薦で市長に当選しただけに、今も河村を民主党だと思っている市民も少なくない。
●知事選のライバルが市長選では握手するメチャクチャ
県知事選も河村効果で、大村がダブルスコアでリードしている。民主党推薦の御園慎一郎(57)と自民党推薦の重徳和彦(40)は2番手争いだ。地元の民主党関係者はこう嘆いてみせた。
「最初からボタンの掛け違いです。選挙戦は河村氏の筋書き通り、河村VS.その他の戦いになった。そのうえ、民主の市長候補の石田氏を自民党愛知県連も推薦したので、県知事選でライバル関係の民主と自民が、市長選では仲良く手を組むことになり、市民にとってわかりにくい構図になってしまった」
実際、市長選告示日の23日、民主の石田と自民の県知事候補・重徳の宣伝カーが一緒に並び、その下で両者が握手していたというから、もうメチャクチャだ。
「愛知以外では、河村氏は参院選や地方選で民主党候補の応援をしている。河村氏と敵対しないで、党本部は愛知県連と距離を置けばよかった」(民主党議員)
それでも岡田幹事長はムキになるばかりで、25日の総決起大会出席で既に今年3度目の名古屋入りをした。岡田は今週末も応援に入る。さらに今週末は200人程度の民主党国会議員が大挙して応援に入る計画まである。しかし、延べ170人が応援に入ったのに惨敗した昨年12月の茨城県議選同様、国会議員が応援しても、ほとんど効果は期待できない。河村がモンスターのような候補者だというだけでなく、“脱小沢”しか能がなく、財務省のレールに乗って消費税増税に邁進(まいしん)する菅政権が市民から愛想を尽かされているのだからどうしようもない。
2月6日の投票日までに小沢が強制起訴される可能性は高い。菅と岡田は、「名古屋と愛知で負けたのは、『政治とカネ』の影響があった」と、また言い訳するつもりだろうが、その理屈はもう通用しない。地方から「統一地方選が戦えない」の大合唱が起こり、国会議員の執行部突き上げが強まる。愛知の歴史的なダブル大惨敗で、菅政権崩壊は確実に早まる。
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